街へ枝を広げる!植栽を手掛けた福岡・薬院に誕生したホテル「YADO/Re 薬院」、シンガポールガーデンフェスにも出品
福岡を世界一のフラワーシティにする活動を続ける石原和幸氏の夢コラム。2026年9月号です。今回の記事は薬院新しくできたホテル「YADO/Re 薬院」の植栽を中心ご紹介いたします。
この記事の目次
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こんにちは、石原和幸です!
まだまだ暑い日が続いていますが、だんだんと夜が早くやってくることに、少しずつ秋の気配も感じられるようになってきました。
夏の太陽をたっぷり浴びた植物たちは、元気いっぱいに枝葉を広げています!季節が変わるたびに新しい表情を見せてくれるのも、花と緑の面白さです。
僕もこの夏、福岡から海外まで、たくさんの場所で新しい景色づくりに挑戦しました。
街の中のやどり木のような存在に!福岡・薬院に誕生したホテル「YADO/Re 薬院(ヤドリ ヤクイン)」

YADO/Re という名前には、このホテルが大切にしている想いが込められています。
旅を楽しむ人が、ここで心と身体をゆっくり休め、活力をチャージして次の場所へ出発できる、街の中のやどり木のような存在になってほしいという想いが込められています。
さらに「Re」には、リラックス、リカバリー、リフレッシュなど、さまざまな意味が込められているそうです。
もともとは予備校の学生寮として2004年に建てられた、地上10階建ての建物。
この度、建物全体をフルリノベーションし、新しいホテルとして生まれ変わりました。長く街にあった建物が姿を変え、もう一度新しい役割を持ってリスタートする。
そんな再出発の場所に、僕も植栽という形で携わらせていただきました!
僕自身、庭や植物には、人を元気にして、もう一度前を向く力を与えてくれるところがあると信じています。
だからこそ、この新しく生まれ変わった場所に、たくさんの緑を加えられることをとても嬉しく思います!

その際に大切にしたのは、ただ建物に植物を置くことではありません。
外から見たときにも緑を感じられ、建物そのものが植物に包まれているような景色をつくることでした。
ホテルの外観を眺めると、足元だけではなく、テラスからも木々が顔を出しているのが見えます。
少し見上げれば緑が目に入り、風が吹けば葉が揺れる。街の中にありながら、自然の気配をしっかり感じられるように、植物をさまざまな高さに配置しました。
建物が大きな木になって、街へ枝を広げているようなイメージです。
植栽には、黒松やバンクシアなど、個性的で存在感のある植物を取り入れました。
それだけではなく、ブラッドオレンジやライチといった果樹も入っています。
花を見る、葉を楽しむというだけではなく、季節の変化や植物の成長そのものを感じていただきたい。
そんな想いが、訪れた皆さんに届くと嬉しいです!
植物の足元には白いグリ石を使っています。緑の力強さを引き立てながら、全体をすっきりと見せることで、都会的な建物にも馴染むようにしています。
植物の種類や組み合わせも含めて、少し斬新で、ボタニカルな雰囲気を感じてもらえる空間になったと思います。

中庭の施工は6月中旬から始まり、本格的に植物を入れたのは7月下旬。8月12日の完成に向けて、少しずつ植物が増えていきました。
庭づくりでは、完成した瞬間がゴールではありません。
植物はそこから根を張り、枝を伸ばし、季節ごとに姿を変えていきます。
今回のYADO/Re 薬院も、時間が経つほど植物が建物に馴染み、今とはまた違った景色を見せてくれるはずです。
何度も足を運んでみて、空間の雰囲気を大きく変える花と緑のパワーを、ぜひ楽しみにしていてください!
出典:YADO/Re 薬院
福岡の街に、またひとつ新しい緑の景色が根付きました。これから植物と建物が一緒に成長し、この場所ならではの景色が育っていくことを、僕自身も楽しみにしています!
みずほPayPayドーム福岡で「ホークスみんなのガーデン フラワーガーデンコンテスト2026」も開催
そして福岡では、みずほPayPayドーム福岡で「ホークスみんなのガーデン フラワーガーデンコンテスト2026」も開催されています。
今年も個性豊かなお庭が並び、9月末ごろまで楽しんでいただけます。野球観戦の際には、ぜひお庭にも立ち寄って、花と緑、そしてホークスへの熱い想いを感じてみてください!

シンガポールガーデンフェスティバルで日本の「床の間」をテーマにしたガーデンを制作
少し遡って7月には、シンガポールガーデンフェスティバルにもご招待いただきました!

実はこのフェスティバルへの招待は、2008年からこれまで、今回で4回目。
しかも今回の舞台は、チェルシーフラワーショー、フィラデルフィアフラワーショー、そしてシンガポールガーデンフェスティバルと、世界で金メダルを受賞したガーデンデザイナーだけが招待される、特別なステージでした。
今回つくったのは、日本の「床の間」をテーマにしたガーデン。
日本の職人とシンガポールの職人が力を合わせ、それぞれの技術と感性をひとつの庭に込めました。
国が違えば使う素材や技術、庭に対する考え方にも違いがあります。でも、実際に一緒に庭をつくってみると、植物や自然を愛する気持ちには、国境がないことを改めて感じました!
そして、このフェスティバルには金・銀・銅とは異なり、「ダイヤモンド」と「プラチナ」の賞があります。
今回、僕たちがいただいたのは、そのプラチナアワードでした!日本とシンガポール、それぞれの職人の力がひとつになった庭を、このような形で評価していただけたことを本当に嬉しく思います。

福岡で育ってきた花と緑の活動が、海を越えて新しい人や技術と出会い、また次の景色へつながっていく。
植物が枝を伸ばすように、花と緑の力で人と人をつなぎ、福岡から世界へ、たくさんの笑顔の輪を広げていきます!
まだ花を植えたことがない方は、一輪でもいいです、一本でもいいです!
ぜひ、植えてみてください。
それではまた次回お会いしましょう、石原和幸でした!
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