こんにちは!石原和幸です!
新緑が深くなってくるこの季節は、風の匂いや景色の色が少しずつ変わり始めます。
同じ街の中でも、場所によって流れる空気はまったく違うものです。
庭や植物には、その土地が持つ魅力や空気感を、ぐっと引き立てる力があります。
大濠公園の日本庭園でスタート!約1,000個の花のオブジェが広がる『浮花 -FUKA-』
庭園の中に入り込む、花でいっぱいの光景

福岡市中央区にある大濠公園の日本庭園、外の景色とは地続きなのに、公園に一歩入ると、人の視線や時間の流れが少しゆるやかになります。
そんな日本庭園で今年の4月1日に新しくスタートしたのが『浮花 -FUKA-』です。
池に浮かべた花のオブジェは、なんと約1,000個。
色とりどりの花が水面いっぱいに広がる景色は、完成した瞬間、自分たちの想像を超える力を持っていました!
石、松、水、そして余白。
その絶妙なバランスで、日本庭園はもともと完成された空間です。
だから今回ずっと考えていたのは、何を足すかより、「どう調和させるか」でした。
実際に花を浮かべてみると、不思議なことが起こりました。
華やかになるというより、むしろ庭園が持っていた静けさや、水面の広がりがより際立ったんです。
花が前へ出るのではなく、もともと庭園の中に根付いていた静けさが、ゆっくり花開いていくような感覚です。
ただ綺麗なフォトスポットを作りたかったわけではありません。
一番大切にしたのは、「庭園の中に入り込む感覚」です。

中央へ向かう円形のステップは、一歩ずつ池の中へ近づいていくような構成になっています。
歩くたびに景色が変わり、まるで花の中へ入っていくような感覚を楽しめるんです!
見慣れた場所なのに、少しだけ違う世界に迷い込んだような体験を味わっていただけたら嬉しいです。
幻想的な風景へと変わる夜の『浮花 -FUKA-』
そして夜になると、浮花はさらに表情を変えます!

昨年から開催しているナイトイベント『宙 -SORA-』の光の演出が加わることで、水面に浮かぶ花が幻想的に浮かび上がります。
昼は自然光の中で花の彩りを楽しむ。
夜は光が加わり、少し幽玄な空気へ変わる。
同じ場所なのに、まったく違う表情を見せてくれるのも面白さのひとつです。
福岡の街にはどんどん新しい景色が生まれています。
でもその一方で、水辺や緑との距離が近い、この街らしさはずっと残っている気がします。
都市の中に自然があるだけじゃない。
ちゃんと“自然を感じる余白”が残っている。
それが福岡の魅力です。
浮花 -FUKA-も、そんな福岡らしい空気の中で生まれた景色です。
ぜひ昼と夜、両方の時間に訪れてみてください。
きっと同じ庭園なのに、まったく違う感情に出会えると思います。
今年も英国チェルシーフラワーショーへ挑戦!
そんな静かな日本庭園で生まれた景色の余韻を感じる間もなく、今年も胸が熱くなる舞台へ向かいました。
毎年、挑戦するたびにたくさんの感情をくれる特別な場所、英国チェルシーフラワーショーです!
昨年超えはならずも、シルバーギルトを獲得

今年もたくさんの想いを込めて挑みましたが、結果はシルバーギルト。
昨年を超えることを毎年の目標にしている以上、もちろん悔しさはあります。
でも、チェルシーという場所は賞の結果だけでは語れない特別な舞台なんです。
国王陛下や有名俳優まで、様々なゲストも来場し、庭を通じて人と人がつながる
毎年ありがたいことに、国王陛下が会場を訪れ、作品をご覧になりながら声をかけてくださいます。
握手をしたり、言葉を交わしたり。
その時間は何度経験しても特別で、「庭を通じて人と人がつながる力」をあらためて感じます。

そして毎回応援してくれる友人のポール・スミスさんも、今年も会場に駆けつけてくれました。
今回はなんと、ジャケットの裏にサインまで!
遊び心たっぷりで、さすがだなと思いました。
昨年に続いてブライアン・メイさんの姿に加えて、今年は007シリーズのM役として有名なジュディ・デンチさんも来場されて、会場全体が本当に華やかな空気に包まれていました。

また今年も例年通り、チャレンジチェルシーとして力を貸してくれた皆さんのうち、一人一花の活動を通じて福岡から2名が参加してくれました。
庭づくりを支える若い芽が、海を越えてチェルシーの舞台で大きく枝を広げ始めている。
そんな姿を見ることができたのも、とても嬉しかったです!
石井竜也氏のアート作品ともコラボレーション
加えて今回は、石井竜也さんからお預かりしたアート作品を庭の中で展示するという特別なコラボレーションも実現しました!
実は昔、お花を教えていたご縁があり、こうして時を経てチェルシーの舞台で再びご一緒できたことを嬉しく感じています。
アートも庭も、人の心を動かす力を持っている。
そのことを改めて実感しました。

英国大使公邸での交流会で生け込みとパフォーマンス
さらに今年は、英国大使公邸での交流会にも参加させていただきました。
きっかけはなんと昨年のチェルシーフラワーショー。
大使ご自身が会場で庭をご覧くださり、「ぜひ何か一緒にやりましょう」と声をかけていただいたことから実現した特別な時間です。
当日は、イギリスの市場で自ら選んだ花々を使って、生け込みとパフォーマンスを行いました。
会場には、大使に招かれたお客様と、こちらからお声がけした皆様を合わせて約60名の方々と花を囲みながら、日本とイギリス、それぞれの文化や感性が自然と交わっていく、とても温かな空間になりました。

庭をつくっていると、花や緑には、種が風に乗って広がっていくように、人の想いやつながりを自然と広げていく力があることをつくづく感じます。
チェルシーは、庭を披露するだけの場所ではありません。
世界中の人と想いを共有し、新しいつながりや未来を生み出していく、本当に特別な場所です。
これからも、日本の花や緑の文化を世界へ向けて発信し続けていきたいと思います!
まだ花を植えたことがない方は、一輪でもいいです、一本でもいいです!ぜひ植えてみてください。
皆さんと一緒に、この花みどりの魅力を広げていけたら嬉しいです!
それではまた次回お会いしましょう、石原和幸でした!









