1. 醤油が甘くて驚く
福岡に来た県外の人がまず驚くのが、料理に使う醤油の甘さ。刺身や煮物を口に運ぶ前に、「え、砂糖入ってるの?」とつい聞きたくなる人も少なくありません。
この甘口醤油には、福岡ならではの歴史と食文化が関係しています。
江戸時代、オランダとの交易の窓口であった長崎には砂糖が持ち込まれ、九州では比較的容易に手に入るようになりました。
その影響で、他の地域より早く砂糖を使った甘い味に触れる機会が増え、甘みを取り入れた料理文化が根付いていったそうです。
さらに、福岡は新鮮な魚介類が豊富な土地柄。甘口醤油は、魚の旨味を引き立てる役割を持ち、煮物や刺身の味にまろやかさを加える効果があります。
そのため、福岡の人々にとって甘口醤油は日常の味であり、県外から来た人が驚く「甘さ」は、実は長い歴史と食文化の産物なのです。
慣れてしまうと、逆に辛口醤油だと物足りなく感じる…これも福岡あるあるのひとつです。
2. 鶏肉が「かしわ」と呼ばれていて一瞬理解できない
福岡に来た県外の人が、まず戸惑うのが「かしわ」という言葉。スーパーや居酒屋のメニューで「かしわめし」や「かしわおにぎり」と書かれているのを見て、思わず「え、何のこと?」と首をかしげてしまうことも多いはず。
この「かしわ」という呼び方には歴史的な背景があるようです(※諸説あり)。
元々、神社の祭事やお祝いの席で供される鶏肉を特別に「かしわ」と呼んでいたことが始まりとされます。
「かしわ」とは、神事に使われる神聖な鶏や、冠婚葬祭で食べる鶏肉を指す古語で、福岡を含む九州北部ではこの呼び方が日常の食文化に根付いたのです。
そのため、福岡では普通の鶏肉も「かしわ」と呼び、地元の人はメニューを見ればすぐに理解します。
県外の人にとっては、一瞬理解できずに二度見してしまう…これも福岡あるあるのひとつです。
3. 餃子が小さくて驚く
福岡に来た県外の人がまず驚くのが、居酒屋やラーメン店で出てくる餃子の小ささ。「え、これ1人前?」と二度見してしまうことも少なくありません。福岡の餃子は全体的に小ぶりで、一口でパクっと食べられるサイズが主流です。
これはラーメンやビールと一緒に楽しむことを前提に作られた、地元ならではのスタイル。さらにサイズが小さい分、一皿のお値段もお手頃で、何皿でも気軽に楽しめるのが魅力です。
小ぶりのスタイルには、由来があります。1949年(昭和24年)に博多中洲で創業した「宝雲亭」の初代が、満州で食べた水餃子の小ぶりなサイズに着想を得たのがきっかけです。
水餃子は茹でると大きくなりすぎないよう小さく作られることが多く、その習慣が焼き餃子にも受け継がれ、今の福岡の一口サイズの餃子文化につながったと言われています。
県外の人にとっては一瞬物足りなく感じるかもしれませんが、食べ進めるうちに「小さいからこそ何皿でも楽しめる!」と納得してしまう…これも福岡あるあるのひとつです。
4. 肉まんに酢醤油がついていて驚く
福岡に来た県外の人がまず驚くのが、コンビニや中華屋さんで買った肉まんに、なぜか酢醤油が添えられていること。「え、肉まんってそのまま食べるんじゃないの?」と一瞬戸惑ってしまう人も少なくありません。
実は福岡では、酢醤油をつけて食べるのが定番スタイル。蒸したての肉まんに少し酸味と塩気を加えることで、甘みのある肉餡の味が引き立ち、さっぱりと食べられるのです。
この食べ方のルーツは長崎の中華街にあるとされ、もともと中華料理では肉料理に黒酢をかける習慣がありました。
九州地方ではこの黒酢の代わりに酢醤油をつける形で広まり、福岡でも定着したと考えられているそうです。
県外の人にとっては「意外すぎる組み合わせ」に感じるかもしれませんが、地元の人にとってはこれが普通。
一度試してみると、甘い肉まんと酸味のある酢醤油の相性に驚きつつ、ついクセになってしまう…これも福岡あるあるのひとつです。
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福岡ならではの食文化には、さまざまな歴史や背景が詰まっています。甘い醤油に小ぶりの餃子、肉まんの酢醤油…。一度味わえば、その独特さと食べやすさにきっとハマるはずです。
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