季節のスイーツを求めて。薬院で出会う今だけの一皿。
少しずつ秋の気配が感じられる9月。カフェでほっと一息つきながら、本格的な秋の訪れを心待ちにしたいものです。今回は、薬院エリアでスイーツが魅力的なカフェを3店ご紹介します。幾重にも生地を折り重ねてパイを焼き上げるパティスリー、日常にひと息つける「ふぅ〜」の時間を提供するカフェ、心の栄養をテーマにしたおやつの店。同じ薬院エリアにありながら、それぞれ異なる想いを込めて作られたスイーツを、この秋に食べてみませんか?
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ご縁が100年続きますように。「MOMOTOSE」で味わう、手作りのナポレオンパイ

薬院エリアの一角、福岡中央高校の近くに店を構える「MOMOTOSE」。店名には、「食を通してお客様とのご縁が、100年続きますように」という願いが込められています。2017年10月に店主の古賀さんが、この場所にお店をオープンして以来、地域の方々に愛され続けているカフェです。

MOMOTOSEがオープン当時から作り続けてきたのが、看板商品の「ナポレオンパイ(900円 税別)」です。「MOMOTOSE」では今も手間を惜しまず、パイ生地を一層一層丁寧に焼き上げ、ナポレオンパイを作り続けています。
3層のパイ生地の間には、オリジナルブレンドの生クリームとカスタードクリーム、そしてパイを組み立てる際に出る生地の欠片を砕いて練り込んだクリームをサンドし、ひと口ごとに異なる食感と味わいが楽しめる一皿に。
8月の撮影時はシャインマスカットをメインにしたナポレオンパイが登場。「せっかくなら、一番美味しい季節に食べてほしい」という思いから、その時期にしか味わえない一皿を作っています。
フルーツは季節ごとに入れ替わり、秋が深まるにつれて栗、そして冬から春にかけてはいちごへと移り変わっていきます。「ひと口目が美味しいのは当たり前。最後の一口を食べ終えたときにまた食べたいと思ってもらえるように」という古賀さんの言葉通り、見た目のボリュームに反して最後まですっと食べ進められる仕上がりです。
もう一つの看板商品「MOMOTOSE ロールケーキ(630円 税別)」は、生地を焼く際にオーブンの下にもう一枚鉄板を重ねるという独自の製法で、しっとりとやわらかな仕上がりに。厚みのあるロールケーキにはクリームとフルーツがたっぷり!

コーヒーは篠栗町にある「篠栗珈琲焙煎所」よりフレッシュなコーヒー豆を厳選。深みのあるコーヒーとクリームたっぷりのスイーツは相性抜群!店内で使われているお皿は小石原焼の窯元「上鶴窯」と制作したオリジナルの1枚。
ロールケーキのスポンジに使用する卵は、朝倉のファームからつねに仕入れています。徹底した温度管理のもとで届く新鮮な卵は、気泡の入り方や色にも違いが出るのだそうです。ケーキだけでなく、カステラをはじめとする焼き菓子もすべて機械に頼らず手焼きで仕上げているのも「MOMOTOSE」ならでは。
ナポレオンパイやケーキはテイクアウトもOK。店の外にあるショーケースには、常時7〜9種類ほどの季節のケーキが並びます。

テイクアウトを始めたのは、以前勤めていた店がイートインのみで、来店が難しい人にケーキを届けられなかった経験から。「入院中の方や外出が難しい方にも、食を通して少しでも元気になってもらえたら」という思いを込めていると古賀さん。
ショーケースに並ぶケーキ以外にも、誕生日や還暦祝い、成人式などのお祝いには、完全予約制のオーダーケーキも人気。生地やクリーム、フルーツは何を乗せるかをひとつずつ相談しながら決めていくスタイルで、「大人はチョコレート、子どもはフルーツが食べたい」という家族には、ハーフ&ハーフのケーキを提案することも。まさに、その人だけのための一台を作り上げてくれます。

テイクアウトは店内にいる奥さまにお声掛けを!
広々とした店内には、テーブル席の他に授乳にも対応できる畳敷きのキッズスペースや個室も完備。幅広い世代が思い思いの時間を過ごせる空間になっています。

近隣に保育園や幼稚園、高齢者施設があることから、店先には車椅子やベビーカーでも入りやすいスロープを設け、愛犬とともにくつろげるテラス席も。

イートインもテイクアウトもそれぞれの気分やシーンに寄り添ってくれる「MOMOTOSE」で季節のスイーツを味わってみてください。
【MOMOTOSE】
住所:福岡市中央区平尾3-19-20
アクセス:薬院大通駅から徒歩7分
定休日:月曜日
TEL:092-406-8787 ※予約は電話にて受付
Instagram:@cafe_and_patisserie_momotose
日常に“ふぅ〜”っとひと息を。「fuu coffee」で過ごす、コーヒーとおやつの時間

薬院の大通りから少し入ったビルの一角、隠れ家のような立地にある「fuu coffee」。店名には、日々の暮らしのなかで「ふぅ〜」とひと息つけるような場所でありたいという想いが込められています。
店主の平山さんは東京から福岡へ移住後、「ふぅ〜とできる場所」を探していたときに出会ったのが、大濠公園の近くにあるロースタリーカフェ「Saredo Coffee」でした。

お客として通ううちに手伝いに誘われ、地域の人々と交流を重ねるなかで、自分自身も誰かにとっての「ふぅ〜っとできる空間」を作りたいという想いが膨らんでいったといいます。
まずいただいたのはfuu coffeeを代表する人気スイーツ「カスタードプリン(580円 税込)」。どこかクラシカルで上品な雰囲気のカスタードプリンは、固めの食感で卵とカスタードの濃厚な味わいに。少しビターなカラメルソースがよく合います。たっぷりと乗った生クリームは甘さ控えめで、ミルクそのものの風味をしっかりと感じられました。

深煎りブレンド豆を使用したエスプレッソで作る「カフェラテ(650円 税込)」も人気。スチームの技術ひとつで味わいが変わるというラテは、6年間試行錯誤を重ねてきた平山さんならではの一杯として、常連客からも支持されています。

美味しいプリンと温かいラテでふぅ〜と一息。
「パフェやホールケーキのような特別な一皿ではなく、”日常のなかで飽きずに食べられる定番おやつ”であることを大切にしています」と平山さん。

プリンやチーズケーキ、バナナを使ったお菓子、コーヒーとアイスを合わせたアフォガートなど、シンプルな素材を使ったスイーツは毎日お店で手作り。
続いていただいた「チーズケーキ(600円 税込)」は、素朴でやさしい味わいながら、チーズのコクがしっかりと感じられる一切れ。甘さと酸味のバランスが絶妙で、ぎゅっと詰まったおいしさが口いっぱいに広がります。

子ども連れでも食べられるようにと、スイーツはどれもアルコール不使用。親子でシェアしておやつタイムを安心して楽しむことができます。
コーヒーは、すべてSaredo Coffeeの豆を使用。「誰が飲んでも心がほぐれるような一杯」を基準に、中煎りから深煎りまでをラインナップ。平山さんとSaredo Coffeeが一緒に考案したオリジナルの中深煎りコーヒー「fuuブレンド」を使った「ドリップコーヒー(680円 税込)」はチーズケーキのおともにぴったり。

平山さんが1杯1杯ハンドドリップで丁寧に淹れるコーヒーは「ふぅ〜」と一息つくのに欠かせない。
お客さんとの会話を楽しむのが好きだという平山さん。買い物や送迎の合間に立ち寄る人、近くにある学校の行事前にひと息つく人、1人で読書を楽しむ人など、思い思いの「ふぅ〜タイム」を過ごす姿が見られます。

「have a fuu time」と書かれた素敵なマグカップは購入も可能!
犬好きだという平山さんの想いからドッグカフェではないものの、店内は1組ずつわんちゃんの利用もOK。飼い主もわんちゃんも一緒に「ふぅ〜」とひと息つけるようにという想いから、お散歩の合間に立ち寄る犬連れの姿も多く見られます。

季節の節目にはコーヒーゼリーや周年を祝うフルーツパフェなど、少し特別なメニューも登場させながら、普段は近所のコーヒー屋さんのように気軽に使ってもらえる存在を目指しているのだそう。今秋も毎年人気の栗のパウンドケーキがメニューに並ぶ予定とのことなので、秋の訪れをお楽しみに。
【fuu coffee】
住所:福岡市中央区平尾3-20-2
アクセス:薬院大通駅から徒歩7分
定休日:日曜日、不定期営業
Instagram:@fuu.coffee
心の栄養を、オヤツに。「OYATUYA.U」のグラスケーキと焼き菓子

薬院公園の向かい、高宮通り沿いに店舗を構える「OYATUYA.U(オヤツヤ ユー)」。「日々の暮らしのなかで、心の栄養を補給しに来ていただける場所」をコンセプトに、オリジナルの焼き菓子やスイーツを提供しています。
今年1月、SNSにて白金の店舗が入る建物の取り壊しのため移転すると突如発表されるやいなや、福岡のスイーツラバーに激震が走りました。それから4月、以前の場所からほど近い薬院に移転先が見つかったことが発表され、ほっと胸をなでおろした人も多いはず。

建物の2Fは喫茶スペースに
移転後も変わらない雰囲気の店舗には、以前から通う常連客に加えて、薬院で新しく店を知る客との出会いも増えているそうです。
「オヤツは身体の栄養素としては必要不可欠ではないかもしれませんが、心の栄養素としては必要な存在だと思っています」というオーナーの言葉の通り、OYATUYA.Uのおやつは、訪れる人の日常にそっと寄り添う存在になっています。
最初にいただいたのは1日10食限定の「白桃と紅茶のジュレのグラスケーキ(1,100円 税込)」。看板メニューの「グラスケーキ」は、OYATUYA.Uらしいおやつをイートインで楽しんでもらいたいという想いから誕生しました。ひとつのグラスの中にいくつも素材を重ねることで、ホールケーキとはまた違った楽しみ方ができる一品に仕上がっています。

かわいいカップに盛り付けられたケーキは、見た目の美しさを意識しながらも食べにくさが出ないよう、素材同士が自然に一緒に味わえるバランスを大切にしているそう
白桃のコンポートや紅茶のジュレ、バターケーキ、チーズクリームなど、グラスの中に入る素材はすべてが一つひとつ手作り。やわらかいもの、なめらかなもの、食感のアクセントになるものを重ねることで、食べ進める場所によって食感や香りが変化していく仕掛けになっています。
見た目の美しさを意識しながらも食べにくさが出ないよう、素材同士が自然に一緒に味わえるバランスを大事にしているそう。上から食べ進めるにつれて組み合わせが移り変わり、一口目と最後とで少し違った印象を楽しめる、グラスの中で味の変化を味わえる一皿です。

スイーツはもちろん、器やカトラリーまでOYATUYA.Uの世界観が楽しめる
スイーツはコーヒー系のドリンクとのペアリングがおすすめ。コーヒーの香りやほろ苦さが、グラスケーキの甘みを引き締めてくれます。ケーキとコーヒーを交互に味わいながら、ゆっくり過ごす時間にぴったりのメニューです。
イートインメニューは1〜3か月ほどのサイクルで、その時期に一番美味しいと感じられる素材の組み合わせへと入れ替わっていくので、訪れる度にそのときどきの旬のメニューを楽しめます。
続いていただいたのは、オープン当初から提供を続ける「ガトーショコラ(600円 税込)」。チョコレートの濃厚な味わいをしっかりと感じられる、店で一番人気のメニューです。長く通う常連客からも繰り返し選ばれる定番として親しまれ、初めて訪れる人にもまず味わってほしい一皿です。

まるで生チョコレートのようなしっとりとした食感と濃厚なコクが口いっぱいに広がります。チョコレート好きにはたまらない贅沢な一皿に。

1Fの焼き菓子コーナーには、季節や仕入れによって内容が変わる個包装のお菓子が約30〜40種類ほど並びます。中でも人気なのが、さまざまな味と食感を少しずつ楽しめる「クッキー缶」。

自分用としてはもちろん、繰り返し購入する常連客も多く、贈り物としても選ばれる、OYATUYA.Uを代表する商品のひとつです。秋には、やさしい甘みと深みのある味わいが季節によく合う、マロンを使ったメニューが登場予定。

初めて訪れる人には、人気のクッキー缶はもちろん、店内にゆっくり足を運んで、季節替わりの個包装焼き菓子も含めていろいろと眺めながら選んでみてください。

特別な日のためだけでなく、少し疲れた日や誰かの笑顔を思い出したいとき、自分への小さなご褒美が欲しいときにふと立ち寄れる場所として、これからも多くの人を迎え入れてくれそうです。
【OYATUYA.U 薬院店】
住所:福岡市中央区薬院4-3-2
アクセス:薬院大通駅から徒歩4分
定休日:なし
Instagram:@oyatuya.u
一皿ごとに異なる作り手の想いと手間を惜しまず作られたスイーツがある薬院エリアの3つのカフェ。手作りの温もりが感じられるパイやケーキ、日常に寄り添うおやつ、心を満たすグラスケーキ。少しずつ秋の気配が近づくこの季節、お気に入りの一皿を求めて、薬院の街を歩いてみてはいかがでしょうか。
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