エースホテルをはじめ福岡文化生態系を創出する拠点が誕生

コンセプトイメージ図(画像提供:三菱地所)
【開発コンセプト】「福岡文化生態系~福岡のあたらしい文化を共に創造し続ける~」━━。
三菱地所株式会社は2025年12月23日、イムズ跡地に建設中である『(仮称)天神1-7計画』の完成時期を2027年5月末に見直したことを発表した。
当初は2026年12月の完成を予定していたものの、緑化充実などの施策検討に加えて、地下工事の進捗などを踏まえて、完成時期を2027年5月末とした。
地上21階・地下4階建ての『(仮称)天神1-7計画』は、オフィス、ホテル、商業施設で構成されている。
地下2階~地上2階には、約3,600平方メートル(約1,100坪)の商業ゾーンを整備する。
地下2階は天神地下街、ONE FUKUOKA BLDG、因幡町通り地下通路と接続し、多彩なタイプのショップやレストランが出店する予定だ。
地上1階は、渡辺通りをはじめ、四方が通りに面している。
建物の外周部には、Fukuoka Art Nextのパブリックアートやベンチなどの休憩施設を設置し、緑豊かな空間を形成する。
3階~5階および7階~15階のオフィスゾーンは、総面積2万6,400平方メートル(約8,000坪)で、想定就業者数は約3,000人とする。
3階の角部には、カフェを併設した一部2層吹き抜けのオフィスエントランスを設ける。
16階~20階には、アジア2施設目で九州初進出となる、アメリカ・シアトル発のホテルブランド『エースホテル』が出店する。
客室数は192室。
1階~2階にはラウンジ、カフェバー、レストラン、ギャラリーを配置する。
3階にはMICE対応可能なファンクションルームやミーティングルーム、19階~20階にはルーフトップバーを設ける。
エースホテル出店を通じて、アートや音楽などの文化的プログラムを展開し、地域コミュニティの活性化とカルチャー創出を図っていくとする。
エースホテルのパートナー/C.E.O.であるブラッド・ウィルソン氏は、福岡進出に際して、下記のようにコメントする。
「イノベーション、歴史、地元のアートと音楽、そして独自のフードシーンを有する福岡はエースホテルが常に大切にしてきた多くのものに溢れています。エースホテル京都の成功に続き、日本で2施設目となるエースホテルの出店を発表できること、そして尊敬する三菱地所と共にこのプロジェクトに取り組めることは、これ以上ない喜びです。このプロジェクトが福岡の豊かな文化と私たちの文化との架け橋となることを楽しみにしています」

『(仮称)天神1-7計画』の用途構成(画像提供:三菱地所)
建物低層部に600平方メートル超の緑地、外装に九州産木材

建物低層部に広がる緑地(画像提供:三菱地所)
『(仮称)天神1-7計画』は、環境に配慮したサステナブル(持続性)な取り組みを重視したビル計画となっている。
建物低層部には600平方メートル超の緑地を整備し、外装に九州産木材を使用したCLT(直交集成板)パネルを採用する。
本計画は、新築物件を対象とした米国グリーンビルディング協会の国際的な環境性能評価制度において、GOLDランクの予備認証を取得している。
また、福岡市独自の環境性能評価制度『CASBEE福岡』においても、建物の総合的な環境性能が評価され、認証を取得済みだ。
さらに、オフィス空間における労働者の健康性・快適性・生産性を評価する国内制度『CASBEEウェルネスオフィス』ではAランクの取得を予定している。
あわせて、高効率設備の導入などによる一次エネルギー消費量の削減が評価される『ZEB Oriented』についても、同様にオフィスゾーンでの取得を目指す。

オフィスエントランスの吹き抜け部とオフィスエントランス内部(画像提供:三菱地所)
グリーンボーナス認定、天神ビッグバンボーナスとのW取得

エースホテル・シドニーのラウンジとルーフトップバーからの眺望(画像提供:三菱地所)
三菱地所株式会社は同日、(仮称)天神1-7計画が福岡市の緑豊かなまちづくりを推進する取り組みとして、『グリーンボーナス』の認定を受けたことを発表した。
福岡市都心部で新築される大型ビルとしては、『(仮称)福岡天神センタービル建替計画』に次いで2棟目だ。
(仮称)天神1-7計画は2022年8月、福岡市から『天神ビッグバンボーナス』の認定を受けており、『グリーンボーナス』とあわせてダブル認定となるのは初の事例となる。
グリーンボーナス認定における同計画の主な取り組みは、以下の通りだ。
◎壁面・広場・テラスなどにおける立体的な花と緑の導入
◎40本以上の高木と900平方メートル超の緑豊かで魅力的な空間の創出
◎植栽やベンチを組み合わせ、誰もが気軽に利用できる憩いの空間を提供
◎福岡市役所本庁舎や周辺ビルとみどりでつながり、まち全体で緑あふれる空間を創出
グリーンボーナスとは、福岡市が取り組み、花や緑あふれる魅力的なまちづくりを目的として、民有地での”見せる”みどりづくりを後押しする『グリーンビル促進事業』の一つだ。
福岡市都心部では、緑化や環境に配慮したビル計画に対し、最大50%の容積率緩和をインセンティブとして付与する。
同制度の実施期間は、2025年4月1日~2035年3月31日。
一方、天神ビッグバンボーナスは、福岡市都心部(天神地区)において、魅力あるデザイン性に優れたビル計画を認定し、インセンティブを付与する制度だ。
認定対象は当初、2024年12月31日までに完成予定のビルとしていたが、感染症対策に取り組むビル計画については、2026年12月31日までに対象期間が延長された。
付与されるインセンティブは、都心の森1万本プロジェクトやパブリックアートの設置などの取り組みによって、最大50%の容積率緩和が適用される。

開放的な地下2階の商業ゾーンと福博出会い通りに連なるショップファザード(画像提供:三菱地所)
物件概要
■所在地:福岡市中央区天神一丁目326番1 他(地番)
■用途:事務所、ホテル、店舗、駐車場
■事業主体:三菱地所株式会社
■階数:地上21階・地下4階
■敷地面積:約4,640平方メートル(約1,400坪)
■延床面積:約7万3,742平方メートル(約2万2,306坪)
■着工:2024年5月
■完成:2027年5月末(予定)
■備考:建物の高さは約91メートル
参照サイト
三菱地所『「(仮称)天神1-7計画」グリーンボーナス認定 & LEED GOLD予備認証取得~緑と花が息づく、まちにひらかれた空間づくり~』
https://www.city.fukuoka.lg.jp/jutaku-toshi/kaihatsu/shisei/documents/251223_tenjin1-7_release.pdf
三菱地所『開発コンセプト「福岡文化生態系」「(仮称)天神1-7計画」新築工事着工~「イムズ」跡地の再開発プロジェクト、福岡・天神に新たなランドマーク誕生へ~』
https://www.mec.co.jp/news/detail/2024/05/15_mec240515_tenjin1-7
三菱地所『「(仮称)天神1-7計画」エースホテル出店決定~アジアで2施設目、地域に開かれた新たな滞在・交流空間を創出~』
https://www.mec.co.jp/news/detail/2024/02/21_mec240221_tenjin17-ace
福岡市『天神ビッグバンボーナス認定制度要綱』
https://www.city.fukuoka.lg.jp/jutaku-toshi/kaihatsu/shisei/documents/tbb_ninteiyoko.pdf
福岡市『都心部機能更新誘導方策』
https://www.city.fukuoka.lg.jp/jutaku-toshi/kaihatsu/toshi/003.html
福岡市『グリーンボーナス認定制度要綱』
https://www.city.fukuoka.lg.jp/jutaku-toshi/kaihatsu/toshi/documents/GB_youkou.pdf










