45年の歴史を持つ老舗喫茶店跡地を継承した「ビッケ」【福岡県宗像市】
いつの時代でも「カフェ」という存在は人々を魅了します。近年のSNS人気も相まって、おしゃれなカフェ巡りを楽しむ女性も多い中、脚光を浴びているのが「昭和レトロな喫茶店」や「ネオ喫茶」と呼ばれるお店。ミドル層以上の方はノスタルジーを感じ、若者にとってはおしゃれなカフェにないレトロ感が斬新だと感じるんだそうです。この記事では福岡や福岡近郊にある「レトロを感じられる喫茶店」や個性的な喫茶店・カフェをご紹介しています。
この記事の目次
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「ビッケ」の場所は国道3号線沿いにあるログハウス風の建物が目印

今回ご紹介するのは、福岡県宗像市王丸にある「ビッケ」です。
場所は国道3号線「宗像バイパス」沿い。「宗像シティボウル」の道向かいに白くて大きな看板が立っています。

こちらがお店の外観。青空に大きく映える独特のアーチ型屋根は、どこか懐かしく、同時に秘密基地のようなワクワク感を漂わせています。
この建築様式は、昭和のロードサイド喫茶や山小屋風カフェで一世を風靡した独特のシルエット。道路からもばっちり目に入ります。

正面から見ると、船底をひっくり返したようにも、大きなかまぼこ型にも見える柔らかなカーブ形をしています。

入り口そばの赤レンガのタイルには、時代を感じさせる重厚な手回し式の大型コーヒーミルのオブジェが鎮座しています。

さて、深いグリーンのドアを開けて入店してみましょう!
老舗喫茶店の雰囲気をそのまま活かしたレトロな店内空間

床から天井までウッドで統一された空間は、ログハウスを思わせる雰囲気。まるで大きな木の中や船の中にいるような独特のあたたかみと包容感を与えてくれます。

入り口横には、重厚なローソファーを配した3卓のテーブル席があります。

大きく取られたガラス窓からは自然光がたっぷりと差し込み、店内に独特の光と影のグラデーションを生み出しています。

一角は作家さんによるアクセサリーや雑貨の販売スペースになっています。

驚いたのはお店の中に真っ赤な電話ボックスがあること!以前のお店では実際に赤電話が設置されていたんだそうですよ。

窓際からやわらかな光が差し込むテーブルの上には、生き生きとした葉を広げる観葉植物たちがズラリ。これらは購入することもできるんだそう。

店内奥へ進むと、アーチ状の天井ラインに沿って設えられた、温もりあふれるカウンター席が現れます。
外観の特徴でもあったカーブがそのまま室内の木製の壁へと繋がり、まるで隠れ家や山小屋の中にいるような落ち着きを与えてくれます。

壁一面にはこだわりのカップコレクションが整然と並んでいます。温和な光を投げかけるペンダントライトも素敵です。

カウンターの先、L字に折れたさらに奥のスペースへ足を踏み入れると、ダイナミックな空間が現れます。
頭上を覆うのは、美しい弧を描いて天井へと繋がる極太の木製アーチ梁。そこに吊るされた大きなファブリックライトが、テーブルを優しく照らしています。

昭和のオフィスやホテルを彷彿とさせる重厚なローソファーは、低い座面と程よい硬さが身体にしっくりと馴染み、一度座るとずっと身を委ねていたくなるくらい座り心地が良いんです。

窓際席を真横から眺めると、実にフォトジェニック。透け感のあるカーテン越しにやわらかな光が注ぎ、テーブルと重厚なローソファーを静かに照らしています。
低く吊り下げられたランプシェードの灯りと自然光が溶け合い、レトロ映画のワンシーンのような静寂と美しさが漂っています。
「ビッケ」の誕生から現在にいたるまで

「Cafe&lunch Vicke(ビッケ)」の店主・渡邉知之さん。
「Cafe&lunch Vicke(ビッケ)」を営むのは、福岡県大野城市出身の渡邉知之さん。
大学卒業後、菓子メーカーの会社員としてキャリアをスタートさせた渡邉さんは、その後、パン職人や障がい者支援施設の支援員など多様な職歴を重ねていきました。同時に、PTAやおやじの会、地域役員、保育園理事といった地域活動にも深く携わり、地元・大野城市の市議会議員も務めるなど、常に地域社会と真摯に向き合ってきた経歴をお持ちです。
福祉の現場や議員活動を通じ、渡邉さんが一貫して大切にしてきたのは「誰もが自分らしく、安心して過ごせる居場所を作りたい」という想いでした。その思いを形にするため、2024年7月、福岡県宗像市葉山にプレイルームを備えた親子カフェ「ビッケ」を開業します。
「ビッケ」という店名は、1970年代に放送されたTVアニメ「小さなバイキングビッケ」に由来するもの。「ここを訪れる子どもたちが、ビッケのように知恵と勇気を持ち、元気でたくましく育ってほしい」という温かな願いが込められています。
オープン当初からメディアやSNSで大きな話題を呼び、順調にファンを増やしていったビッケ。しかし人気が集まるにつれ、厨房の狭さや駐車場の不足、席数と環境の制限から「夜の営業が難しい」といった現実的な課題に直面することになります。
「もっとお客様にゆったりと、快適にビッケでの時間を楽しんでもらいたい」
その強い思いから、渡邉さんは店舗の移転を決意。物件を探す中で運命的に出会ったのが、45年の歴史を刻み、多くのファンに惜しまれながら2025年9月に閉店した老舗喫茶店「カナダ館」の跡地でした。
「カナダ館」の独特な建築美やレトロな雰囲気はそのままに、老朽化した建物や厨房設備の修繕についてはクラウドファンディングを実施。ビッケの想いに共感する支援者からの温かい後押しを受け、移転準備を進めました。
そして2026年5月、歴史ある空間を受け継ぐ「新生ビッケ」として移転オープンを果たしたのです。
レトロな空間で味わえるランチ&カフェメニューの数々

それではメニューをチェックしてみましょう。
メニューの表紙には、お店のロゴにもなっているフォークとスプーンを持った赤ちゃんバイキングのシルエットが。可愛いですね〜♪

まずはランチメニューから。一斤もの大きさのパンの中にチーズたっぷりのビーフシチューを詰め込んだ名物の「グラタンパン(税込1,780円)」をはじめ、ハンバーグやチキン南蛮、ポークソテー、グリーンカレーといったメニューが並びます。
ちなみに、ランチと言ってもお昼の時間帯だけでなく、終日オーダーできるのもうれしいところ。
※ただし時間帯によっては食材の状況によりオーダーできない場合もあります。

スイーツメニューはバスクチーズケーキをはじめ、抹茶やコーヒー味のバスクチーズケーキ(単品税込600円〜)、アップルパイや自家製プリンなど、見た目も華やかなラインナップとなっています。

今回オーダーしたのは、15:00からオーダーできるビッケ自慢の「フレンチトースト」。
なんとパン一斤分を使ったメガサイズで、上にはアイスクリームがトッピングされ、そのまわりには季節のフルーツが飾り付けられています。
こちらのフレンチトーストのお値段はドリンク付きで税込1,580円となっています。

写真からこの厚みが伝わるでしょうか?なにしろ一斤分のパンを使っているため、極厚すぎてナイフがなかなか通りません(笑)
トッピングのアイスや生クリームを含め、かなりボリュームがある一品なので、食べきれるか心配な方は二人でシェアするのもおすすめです!
ということで、今回は福岡県宗像市にある「ビッケ」をご紹介させていただきました。
45年の歴史を受け継ぐノスタルジックなログハウス風の空間で、ボリューム満点のこだわりメニューを味わう贅沢なひととき。
福岡市内からちょっと足を伸ばして、心安らぐカフェタイムを堪能しに出かけてみませんか?
Information
- Cafe&lunch Vicke(カフェアンドランチビッケ)
- 住所
- 福岡県宗像市王丸783-10
- アクセス
- JR鹿児島本線「東郷駅」より車で7分
- 営業時間
- 11:00~21:00(L.O20:00)
※店内利用はメニュー提供後からの90分制です。
- 定休日
- 火曜および不定休
- TEL
- 090-9493-1384
- @cafe_and_lunch_vicke
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