音羽公園のパークPFIは大和リース福岡支社グループ
優先交渉権者による全体配置イメージ(画像:大和リース株式会社福岡支社提供)
「Switch Park〜『憩う音羽の森』都心の過ごし方の再編集」━━。
民間のノウハウを活用して公園を再整備していく、音羽公園のパークPFI事業における優先交渉権者に2025年8月8日、大和リース株式会社福岡支社を代表企業とする企業グループが決定した。
福岡市の発表によると、大和リース株式会社福岡支社を代表とするグループの構成員は、axonometric株式会社、株式会社エスティ環境設計研究所、古賀緑地建設株式会社となっている。
大和リース福岡支社グループでは、「Switch Park〜『憩う音羽の森』都心の過ごし方の再編集」を基本方針として掲げる。
空間計画では「都市と森をつなぐ、ひとつなぎの森」を打ち出し、「快適で安心な空間と利用者ニーズを反映」した管理運営に努め、「地域との共働による開かれた運営、賑わい創出」する地域連携に取り組む考えだ。
具体的には、公園利用者向けのレストランやカフェなど6店程度のテナント、喫煙所、トイレなどの建築物と公園が連続した〝ひとつなぎの森〟を形成する。
また、高低差を生かした水の流れを設けるとともに、浅瀬を整備して〝せせらぎの森〟とする。
さらに、芝生広場や木漏れ日のある中央広場も整備し、〝寄り添う森〟としていく考えだ。
優先交渉権者によるイメージパース(画像:大和リース株式会社福岡支社提供)
福岡市によると、音羽公園整備・管理運営事業は2025年9月から設計に着手し、2026年度に着工、2027年冬に供用を開始する予定となっている。
現状の音羽公園全景
施設概要
名 称:音羽公園
所在地:福岡市博多区博多駅南1丁目1
種 別:街区公園
面 積:約5,338㎡
備 考:設置年度は1969年度
博多口側の明治公園のパークPFIは東京建物グループ
パークPFIで整備していく明治公園のイメージパース(画像:福岡市発表資料より)
福岡市がパークPFI制度を活用してリニューアルを進めている都市公園は現在、音羽公園(福岡市博多区)をはじめ、東平尾公園(大谷広場:福岡市博多区)、清流公園(福岡市博多区)、明治公園(福岡市博多区)、香椎浜北公園(福岡市東区)、長垂海浜公園(福岡市西区)の6カ所だ。
このうち明治公園は、音羽公園と同じく福岡市の『博多コネクティッド』の対象エリア内にある。
また、同じく博多区にある清流公園は、西日本最大級の歓楽街である中洲に隣接した都市公園だ。
JR博多駅の博多口近くに位置する明治公園整備・管理運営事業は、東京建物株式会社を代表とする企業グループが手掛ける。
現在、整備中の明治公園は、〝Gateway(ゲートウェイ:玄関口)〟機能を担う新たなランドマークとなる公園としての整備が進む。
明治公園では、〝歩きたくなる立体回廊〟を設け、ジムやランニングステーション、サウナなどの健康増進施設や飲食系店舗、トイレ、喫煙所などを備える。
施設概要
名 称:明治公園
所在地:福岡市博多区博多駅前三丁目
種 別:街区公園
面 積:3,572㎡
備 考:設置年度は1969年度
中洲近くの清流公園のパークPFIは福岡地所グループ
パークPFIで整備していく清流公園の南端部広場のイメージパース(画像:福岡市発表資料より)
那珂川沿いの清流公園は、昭和通りからキャナルシティ博多まで南北に細長く広がる公園だ。
清流公園整備・管理運営事業は、福岡地所株式会社を代表とする企業グループが担当する。
清流公園整備・管理運営事業は、複合商業施設キャナルシティ博多に近い「南側エリア」、迂回路橋を賑わい空間として暫定整備した「橋上エリア」、春吉橋から昭和通りまでの那珂川に面した「北側エリア」からなる。
各エリアは、福岡市の『リバーフロントNEXT』を踏まえながら、水辺のロケーションを生かした公園に生まれ変わる計画だ。
施設概要
名 称:清流公園
所在地:福岡市博多区中洲1丁目95番外
種 別:街区公園
面 積:1万1,831㎡
備 考:設置年度は1952年度
参照サイト
福岡市住宅都市みどり局Park-PFI推進課『Park-PFI制度を活⽤した魅⼒あふれる公園が誕⽣』
https://www.city.fukuoka.lg.jp/shisei/kouhou-hodo/hodo-happyo/2025/documents/2_Park-PFI_miryokuafurerukouenntannjou.pdf
Park-PFI 制度を活用した魅力あふれる3公園が誕生︕
https://www.city.fukuoka.lg.jp/jutaku-toshi/park-pfi/shisei/documents/Park-PFI_miryokuafureru3kouenntannjou.pdf