『天神ビッグバン』絵巻:其の二

【 福岡の経済・ビジネス事情 】

天神ビッグバン絵巻 其の二 ~輪郭が見え始めた天神の「いま」と「未来」~

今年2024年は、福岡市が国家戦略特区に指定されて10周年という節目の年です。指定された翌年の2015年2月、国家戦略特区をトリガーにした、福岡市の都心再開発プロジェクトである『天神ビッグバン』が始動して10年目を迎えます。天神ビッグバンで生まれ変わって福岡市・天神の〝いま〟と〝未来〟を見ていきます。

この記事の目次

〝天神の将来イメージ〟をエリマネ団体が思い描く

【画像】フクリパ特集

画像提供:We Love 天神協議会

「自分たちのまちを自分たちで良くしていこう!」という意識の下、福岡市・天神エリアの企業や団体、住民、行政など136会員(2024年3月末時点)で組織されたエリアマネジメント団体が、『We Love天神協議会』だ。

 

 

いま、天神は、福岡市都心部の再開発事業である『天神ビッグバン』でエリア内の建物の機能更新が進み、〝新しい天神〟へと生まれ変わろうとしている。
2006年に発足したWe Love天神協議会では、まちづくりを進めるための〝道しるべ〟として定めた『天神まちづくりガイドライン』に基づいて取り組んでいる。
天神まちづくりガイドラインは2023年5月、15年ぶりに改訂された。

 

そして、目指す目標イメージを描き出した『天神の将来イメージ』を作成した。
We Love 天神協議会の荒牧正道事務局長は、『天神の将来イメージ』を次のように解説する。

 

荒牧正道事務局長


一人一人の思っていることや想定していることは、往々にして違うため、みんなにとって共通の認識や、目指すべきイメージがぶれないように図として表現しようと考えました。

そして、<天神って楽しい><来るだけで最先端を感じられる> <自分自身をアップデートできる>など、会員の方々からの声を一枚の絵に落とし込んだのが、『天神の将来イメージ』です。

今後さらに天神のまちを子どもからお年寄りまでいろいろな方々が楽しみ、快適に過ごせるように配慮の行き届いたまちになってほしいと考えております

 

 

【画像】特集フクリパ

We Love 天神協議会の荒牧正道事務局長

 

 

天神1丁目南ブロックの〝いま〟と〝未来〟

福岡市・天神において、渡辺通りと明治通りが交差する天神交差点から半径約500メートルの約80ヘクタールが、天神ビッグバンの対象エリアだ。
天神交差点の東側、明治通りと国体通りとの間に天神1丁目南ブロックが位置する。同ブロックにおける動向を見てみよう。

 

 

【ONE FUKUOKA BLDG.】2024年12月、天神交差点の福ビル跡などに『創造交差点』をコンセプトに19階建てビルが完成

【画像】フクリパ特集

 画像提供:西日本鉄道

 

『天神ビッグバン』の基点である天神交差点の一角にあり、福岡ビル~天神コア~天神第一名店ビル(天神ビブレ)3棟ビルを建て替えて、街区全体を一体的に開発する大型複合ビルが、『ONE FUKUOKA BLDG.(ワン・フクオカ・ビルディング:略称ワンビル)』だ。

 

 

今年202412月に完成し、来年2025年春に開業するワンビルの地下3階・地下4階は駐車場、地下2階~地上4階は商業フロアとなる。
5階は設備フロアと共に周辺勤務者や来街者に開かれた天神地区最大規模という食堂も開設する予定だ。
6階・7階は、スカイロビーとなる。
6階にはカンファレンス機能を担う『ONE FUKUOKA CONFERENCE HALL』を設けて、〝創造交差点〟として新たなビジネスや文化を生み出していくとする。
7階にイノベーションキャンパスである『CIC Fukuoka』が入居し、約140室のプライベートオフィスや約40席のコワーキングスペースなどを開設する予定だ。

 

 

8階~17階は、オフィスフロアとなる。このうち9階・10階に西鉄本社が入居し、約700人が勤務する。
18階・19階には、ホテル・レストラン運営を手掛ける株式会社PlanDoSee(プラン・ドゥ・シー)とホテルマネジメント契約を結び、『ONE FUKUOKA HOTEL(ワン・フクオカ・ホテル)』(全41室)が入居する予定だ。
最上階の19階にはレストランを設け、博多湾を一望できるルーフトップバーやオールデイダイニングも開設する。

 

 

建物の外装デザインについては、国際コンペティションを開催して、アメリカ・ニューヨークに拠点を構えて超高層建築で世界的な評価を得ている大手建築設計事務所『Kohn Pedersen Fox Associates(KPF)』が手掛けた。

 

【 関連記事 】天神交差点の福ビル跡地などに『創造交差点』をコンセプトにした19階建て大型複合ビル建設が進む

 

 

【(仮称)天神ビジネスセンター2期計画】2026年6月、市役所北別館跡と隣地に18階建てビルが完成予定

【画像】フクリパ特集

画像提供:福岡地所

 

福岡市の『北別館跡地活用事業』では、福岡地所株式会社を代表とするグループのオフィスビル建設案が選ばれ、隣接地と一体的な開発を進めている。

 

 

新たに建設する複合オフィスビルである『(仮称)天神ビジネスセンター2期計画』の延べ床面積は、62,932平方メートルだ。
福岡地所が20219月に同計画の北隣に完成させた『天神ビジネスセンター』(延べ床面積6万1,100 平方メートル)とほぼ同規模となる。
(仮称)天神ビジネスセンター2期計画の建築デザインは、天神ビジネスセンターを手掛けた建築家の重松象平OMAニューヨーク事務所代表が担当しており、街区全体としての統一感や求心力を高めていく。

 

 

(仮称)天神ビジネスセンター2期計画では、周囲の地下通路とも地下部で接続する。地下2階~地上5階に吹き抜け空間や交流スペースなどを設ける。
6階~18階にあるオフィス層のうち、6階・7階は内装付きオフィスフロアとなる。
一方、8階~18階は、『ハッカブルオフィス』と呼ばれる、床・天井を未施工(=ハッカブル)で引渡す自由度の高いハーフスケルトンオフィス仕様だ。
(仮称)天神ビジネスセンター2期計画では、20266月の完成を予定しており、同年8月からの運営開始を目指す。 

 

【 関連記事 】市役所北別館跡地と隣接地の一体開発で18階建てビルが20266月完成予定

 

 

【(仮称)天神1-7計画】2026年12月、イムズ跡にランドマークとなる、シンボリックな21階建て複合ビルが完成

【画像】フクリパ特集

画像提供:三菱地所

 

かつて福岡を代表するランドマークの一つだった『イムズ』の跡地には、地上21階・地下4階建ての複合ビル『(仮称)天神1-7計画』が誕生する。
従来の商業を核とした斬新な施設からオフィス・ホテル・商業主体のシンボリックな建物へ生まれ変わる。

 

 

(仮称)天神1-7計画』を手掛ける三菱地所株式会社では、建物外観に九州産木材を用いた大型パネルと植栽を有機的に組み合わせてV字柱と吹き抜け空間を設けて、シンボリックかつランドマーク性の高い建築デザインを採用した。
また、地上部の敷地南側に渡辺通りと福岡市役所のふれあい広場をつなぐ地上広場を設ける。建物の地下4階と地下3階は駐車場と機械室、地下2階~地上2階は商業施設となる。
1階~3階と16階~20階はホテル、3階~5階と7階~15階は、オフィスだ。
6階および20階・21階に機械室を設ける。

 

 

(仮称)天神1-7計画』で入居するホテルは、アメリカ・シアトル発のホテルブランド『エースホテル』が決定しており、アジアで2拠点目、九州初出店となる。
『(仮称)天神1-7計画』は202612月に完成し、2027年の開業を予定している。

 

【 関連記事 】2026年3月、イムズ跡にランドマークとなる、シンボリックな20階建て複合ビルが誕生

 

 

天神1丁目北ブロックの〝いま〟と〝未来〟

新たなビル建設のつち音が響く天神ビッグバンの対象エリアのうち、天神交差点の東側、明治通りと昭和通りとの間に天神1丁目北ブロックが位置する。
同ブロックにおける動向を見てみよう。

 

 

【天神ブリッククロス】20253月、日生ビル跡・三栄ビル跡に日本生命と積水ハウスの共同ビルが完成

【画像】フクリパ短信

画像提供:日本生命

福岡市の中心市街地である天神地区の東西を走る主要基幹道路である明治通りと昭和通り。
両通りに挟まれた天神一丁目北街区14番街区において、日本生命福岡ビル跡地と福岡三栄ビル跡地に大型オフィスビル『天神ブリッククロス』の建設が進む。

 

 

日本生命保険相互会社、積水ハウス株式会社が建設する天神ブリッククロスは、昭和通りと接する北棟(地上18階、高さ約86メートル)と明治通りに面した南棟(地上13階、高さ約67メートル)で構成されている。
同ビルでは、福岡市赤煉瓦文化館や天神地下街にみられる重厚で風格のある佇まいを次世代に継承した外観デザインを採用している。

 

 

また、建物の東側道路は、福岡市の都市計画道路を延伸して、明治通りから昭和通りをつなぐ新たな都市計画道路『天神通線』となる。
天神通線の道通り沿いには、幅員約8メートルの歩行者空間を設けて、常緑並木をはじめ地上から地下までつながる壁面緑化を配置して、緑豊かな空間を設ける計画。
天神ブリッククロスでは、昭和通り側に地上広場、明治通り側に地上・地下の立体広場を設けて、福岡市地下鉄天神駅と地下通路で直結する予定だ。

 

 

【 関連記事 】天神一丁目北街区14番街区に日本生命と積水ハウスの共同開発オフィスビル誕生、20253

 

天神一丁目15・16番街区】天神ビッグバン東側エリアで歴史・文化資源と水辺・緑を生かしたまちづくりを目指す

【画像】フクリパ特集

画像提供:天神一丁目15・16番街区再開発準備組合

 

『天神』という地名の由来である水鏡天満宮をはじめ、国の重要文化財である赤煉瓦文化館などが建ち並ぶのが、天神一丁目1516番街区だ。
天神ビッグバンの東端に位置する同エリアにおいて、〝歴史・文化資源と水辺・緑の魅力を活かしたまちづくり〟に向けた再開発計画が検討されている。

 

 

同エリア内の地権者有志らは20193月、『天神一丁目1516番街区再開発準備組合』を設立。
202212月、福岡市に天神ビッグバンボーナスの取得に向けた計画概要書を提出し、受理された。
「歴史・文化資源と水辺・緑の魅力を活かしたまちづくり」をコンセプト・イメージに掲げる同計画の対象地区は、街区面積約2.5ヘクタールのうち、敷地面積で約1.2ヘクタールとなっている。

 

 

いまから約400年前、初代福岡藩主の黒田長政によって、福岡城の鬼門である現在地へ移設された水鏡天満宮については、方角を変えずに水辺に近づけることを検討している。
また、赤煉瓦文化館前の県道は、天神一丁目14番街区との間で計画されている都市計画道路『天神通線』へ付け替えることによって、1516番街区を一体的に整備していく方針だ。
同計画は、2030年以降の実現に向けて検討を進める。

 

【 関連記事 】天神ビッグバンの東側エリアで歴史・文化資源と水辺・緑を生かしたまちづくり

 

 

天神2丁目南ブロックの〝いま〟と〝未来〟

天神ビッグバンの対象エリアのうち、天神交差点の西側、明治通りと国体通りとの間に天神2丁目南ブロックが位置する。
同ブロックにおける動向を見てみよう。

 

 

(仮)天神二丁目南ブロック駅前東西街区プロジェクト2030年度開業を目指し、福岡パルコ~新天町ビル~西鉄福岡駅ビル~新天町商店街一体でプロジェクトを推進

【画像】フクリパ特集

画像:()天神二丁目南ブロック駅前東西街区プロジェクト資料より

 

福岡パルコ~新天町ビル~西鉄福岡駅ビル~新天町商店街━━。
福岡市都心部である天神エリア内において、複数の街区にまたがっての連鎖的で段階的な再開発事業が、『(仮)天神二丁目南ブロック駅前東西街区プロジェクト』だ。
福岡市の都心再開発事業である『天神ビッグバン』の起点である天神交差点の西南部に位置する対象エリアの約22,000平方メートルが今後、動き出していく。

 

 

同エリア内に立地する新天町商店街商業協同組合、株式会社新天町商店街公社、株式会社パルコ、西日本鉄道株式会社、株式会社三井住友銀行の5者は、『天神二丁目南ブロック駅前東西街区都市計画推進協議会』を設立している。
同協議会では今後、東西街区が〝共働〟で整備し、複数街区にまたがった段階的で連鎖的なプロジェクトの実現に向けて取り組んでいく。

 

 

(仮)天神二丁目南ブロック駅前東西街区プロジェクトでは、現状細分化されている街区を再編して一体化させていくことで大街区化を図っていくとする。
そして現状、歩行者と自動車が交錯する交通環境の改善を図りながら、駅前での滞留や賑わい・憩い空間不足の解消を目指していく考えだ。

 

【 関連記事 】2030年度開業を目指し、福岡パルコ~新天町ビル~西鉄福岡駅ビル~新天町商店街一体でプロジェクトを推進

 

 

【(仮称)ヒューリック福岡ビル建替計画】2024年12月、天神2丁目の明治通り沿いにホテル・オフィス・商業の複合ビルが完成

【画像】フクリパ特集

画像提供:ヒューリック

福岡市・天神を東西に走る明治通り沿いの天神2丁目において、地上19階・地下3階建てのホテル・オフィス・商業の複合ビルが、2024年12月の完成に向けて建設中だ。

 

 

福岡パルコ新館の西隣、かつて富士銀行福岡支店があった場所において、ヒューリック福岡ビル(旧福岡富士ビル)の建替工事が、不動産会社のヒューリック株式会社(東京都中央区)によって進められている。
19573月に富士銀行(現みずほ銀行)の店舗管理業務や保険代理店業務を手掛ける日本橋興業株式会社として設立した同社は、19601月に旧福岡富士ビルを竣工させた経緯も持つ。

 

 

(仮称)ヒューリック福岡ビル建替計画』では、建築デザインとしてホテル、オフィス、商業の異なる3用途の積層を照明計画などで表出・演出させることで街に印象的な景観を生み出していく。
また、外壁パネルには、帯状に幾何学的な模様が連なるパターンを設け、陰影によって建物の表情を変えていくことで新たな街のシンボルにしていく考えだ。

 

 

『(仮称)ヒューリック福岡ビル建替計画』では、建物コンセプトを〝THE GATE〟としており、天神地区への入口にふさわしい、新たな賑わい拠点の〝GATE〟にする考えだ。
(仮称)ヒューリック福岡ビル建替計画での入居ホテルは、100%出資子会社のヒューリックホテルマネジメント株式会社が運営する『THE GATE HOTEL by HULIC』ブランドが見込まれる。

 

【 関連記事 】天神2丁目の明治通り沿いに高さ92mのホテル・オフィス・商業の複合ビル

 

 

【(仮称)住友生命福岡ビル・西通りビジネスセンター建替計画】明治通りと西通りが交差する天神西交差点に高さ113メートルの地上24階・地下2階建てオフィスビル

【画像】フクリパ特集

北西側イメージ(画像提供:福岡地所)

 

福岡市・天神の目抜き通りである明治通りと西通りがクロスする天神西交差点。
その一角である天神2丁目南ブロックにおいて、住友生命保険相互会社と福岡地所株式会社による『(仮称)住友生命福岡ビル・西通りビジネスセンター建替計画』が、進んでいる。
2025年5月の完成に向けて、建設工事を進める同計画では、住友生命所有の『住友生命福岡ビル』跡地と福岡地所所有の『天神西通りビジネスセンター』跡地に高さ113メートルの地上24階・地下2階建てオフィスビルが誕生する予定だ。

 

 

明治通りに面した建物の正面には、地上広場や2階の大規模テラス、さらに基準階の事務室から直接自由に出入りできるバルコニーをそれぞれのフロアに設置する。
これらが新たな〝ビルの顔〟となり、天神西の象徴的な景観をつくりあげていくとする。

 

 

地下鉄天神駅とも地下通路で接続する同ビルでは、地上1階の敷地東側にピロティ空間を設ける。
一方、同じく敷地の西側にも大きな庇(ひさし)のある広場空間を開設していく。
これらの広場空間においては、植栽と合わせてベンチをはじめとする休憩施設を設けることで人々にとっての憩い空間にしていくとする。

 

昨今、地球環境への関心が高まる中、(仮称)住友生命福岡ビル・西通りビジネスセンター建替計画では、製造時のCO2 排出量を通常の6割程度に抑えた『ECMコンクリート』を採用し、建設時における環境負荷の軽減にも取り組んでいる。

 

【 関連記事 】明治通りと西通りがクロスする天神西交差点に高さ113メートルの24階建て新ビルを建設

 

 

天神4丁目ブロックの〝いま〟と〝未来〟

天神ビッグバンの対象エリアのうち、天神交差点の東側、昭和通りと福岡県道602号後野福岡線との間に天神4丁目ブロックが位置する。
同ブロックにおける動向を見てみよう。

 

 

【福岡中央郵便局およびイオンショッパーズ福岡の段階連鎖建替えプロジェクト】天神北の核となる交流拠点を目指す

【画像】フクリパ特集

※目標整備時期は確定したものではなく、今後の検討・協議などにより変更となる可能性がある (画像提供:日本郵便)

 

日本郵便株式会社(東京都千代田区)とイオン九州株式会社(福岡市博多区)は、福岡市中央区天神4丁目の福岡中央郵便局とイオンショッパーズ福岡店を段階的に建て替えていく
天神北の〝核〟として、周辺地域につながる交流拠点の形成を目指す建替プロジェクトでは、第一段階として日本郵便が、福岡中央郵便局(敷地面積約4,700平方メートル)の建替工事に着手して2030年頃の完成を目指す。

 

 

第一段階での工事期間中、福岡中央郵便局の窓口業務などの一部は、イオンショッパーズ福岡内へ移設して、顧客に対応していくとする。
その後に予定されている同プロジェクトの第二段階では、イオン九州がイオンショッパーズ福岡(同4,600平方メートル)の建替工事に着手して、2030年代中ごろの完成を見込む。

 

 

福岡中央郵便局およびイオンショッパーズ福岡の段階連鎖建替えプロジェクトでは、郵便局通りに快適な歩行者ネットワークを実現していくとする。
そして、天神中心部から須崎公園などの周辺地域へ、さらにウオーターフロントなどにもつながっていくことを通じて、福岡市都心部における回遊拠点を形成することも構想している。

 

【 関連記事 】福岡中央郵便局とイオンショッパーズ福岡が段階連鎖的に建て替わる

 

 

『天神ビッグバンボーナス』認定ビルにみる建築群

天神ビッグバンボーナス認定ビル一覧

出所:福岡市Webサイト『天神ビッグバンボーナス』(一部加筆修正)

【画像】フクリパ特集

出所:福岡市Webサイト『規制緩和によって民間投資を呼び込む 『天神ビッグバン』着実に進行中!!』 天神ビッグバンとは?

天神ビッグバンでは、天神地区において先進的なビルへの建て替えを促進させながら、高質なオフィス・商業空間や都市景観を創出し、憩いやにぎわいのある新たな天神のまちづくりを加速させていくとする。
天神ビッグバンにおいて、魅力あるデザイン性に優れたビルに対するインセンティブを付与する制度として、『天神ビッグバンボーナス』を2016年3月に創設した。
以来、20244月末までに8棟のビルが、天神ビッグバンボーナスを取得している。
天神ビッグバンボーナス認定ビルの概要をはじめ、敷地面積や延べ床面積、階数、高さの状況をみていきたい。

敷地面積や延べ床面積、階数、高さ

 

 

 

進化した〝未来の天神〟のあり方を考える

現在、天神ビッグバンにおける主要なビルとしては、天神ビジネスセンター、福岡大名ガーデンシティが既に完成している。
そして2024年内には、(仮称)ヒューリック福岡ビル建替計画、ONE FUKUOKA BLDG.(ワン・フクオカ・ビルディング)も完成予定だ。
今後、天神の様相が一変していく中、将来的には、どのようなまちづくりが求められるのだろうか?

 

 

この点について、都市計画や都市デザインを専門にする九州大学大学院人間環境学研究院の黒瀬武史教授は、次のように語る。

 

黒瀬武史教授

水鏡天満宮をはじめとする寺社仏閣や、赤煉瓦館などの歴史的建築物もある天神地区は、多くの公園や那珂川の水辺などユニークな公共空間に恵まれた地域でもあります。
天神ビッグバンによって、さらに民有の公共空間が大きく増えることが見込まれます。

場所の個性を活かして、これらの公共空間を市民が使いやすい仕組みを作り出すことも重要です。
公共空間は作って終わりではなく、うまく使い続けることが大切です。
音楽や屋台、アートなど、各所において〝天神らしい多様な活動〟が起きていくことを期待しています。

 

【画像】フクリパ特集

九州大学大学院人間環境学研究院の黒瀬武史教授

 

◇   ◇   ◇   ◇   ◇

福岡市都心部での再開発プロジェクトである『天神ビッグバン』は今年、スタートして10年目を迎えている。今後、2030年代まで一連の都市開発が進んでいく。
経済のグローバル化が加速してヒト・カネ・ビジネスが地球上で活発に往来していく一方、本格的な人口減時代を迎えた日本では都市間競争も激しさを増している。

 

 

今後、福岡が持続的な発展を図っていく上において、〝天神〟がヒト・カネ・ビジネスを呼び込む成長エンジンとして、どのような役割を果たしていくのか。
その動向について、深い関心を持ちながら見守っていきたい。

 

 

参照サイト

国家戦略特区をトリガーにしたプロジェクト 新たな空間と雇用を創出する『天神ビッグバン』始動!
https://www.city.fukuoka.lg.jp/data/open/cnt/3/56223/1/tenjinbb0.pdf?20211005094623

 

規制緩和によって民間投資を呼び込む 『天神ビッグバン』着実に進行中!!
https://www.city.fukuoka.lg.jp/jutaku-toshi/kaihatsu/shisei/20150226.html

 

We Love 天神協議会Webサイト
https://welovetenjin.com/

 

2025 年春、西鉄本社オフィスを(仮称)新福岡ビルに移転します~約 6 年ぶりに西鉄本社が天神へ~
https://www.nishitetsu.co.jp/ja/news/news20240221_2/main/0/link/23_092.pdf

 

(仮称)新福岡ビルに天神地区最大級の食堂を開設します。全ての天神ワーカー・来街者に開かれた“食の空間”が誕生
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000560.000017692.html

 

CICの新イノベーションキャンパス「(仮称)CIC Fukuoka」が2025年春(仮称)新福岡ビル内に開設決定
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000059.000063842.html

 

創造交差点 meets different ideas『「福ビル街区建替プロジェクト』
https://www.nishitetsu.co.jp/new_fukubiru/

 

北別館跡地活用事業 事業計画の変更等について
https://www.city.fukuoka.lg.jp/data/open/cnt/3/80460/1/kitabekkan_keikakuhenkou.pdf?20221221175229

 

(仮称)天神 1-7 計画」始動 ~「イムズ」再開発により福岡・天神の新たなランドマークの誕生へ~
https://www.mec.co.jp/j/news/archives/mec220830_tenjinshido.pdf

 

(仮称)天神 1-7 計画」エースホテル出店決定
https://www.mec.co.jp/news/detail/2024/02/21_mec240221_tenjin17-ace

 

日本生命福岡ビル・福岡三栄ビルの建替について ~天神地区を南北に結ぶ新たな通りと緑豊かな複合施設を創造~
https://www.nissay.co.jp/news/2021/pdf/20211213.pdf

 

(仮称)天神一丁目1516番街区計画~歴史・文化資源と水辺・緑の魅力を活かしたまちづくり~
https://www.city.fukuoka.lg.jp/data/open/cnt/3/47658/1/221223_tenjin1_1516bangaiku.pdf?20221223103752

 

(仮)天神⼆丁⽬南ブロック駅前東⻄街区プロジェクト〜駅と直結する利便性を活かした「ひとを中⼼とした、歩いて出かけたくなるまち」の実現に向けて〜
https://www.nishitetsu.co.jp/ja/news/news-20221130-2/main/0/link/22_077.pdf

 

『~福岡「天神」地区に新たなランドマークとなる複合施設を創造~「(仮称)ヒューリック福岡ビル建替計画」の概要について
https://www.city.fukuoka.lg.jp/data/open/cnt/3/56219/1/221003_newsrelease_hulic.pdf?20230807113739

 

(仮称)住友生命福岡ビル・西通りビジネスセンター建替計画」 の概要について
https://fukuokajisho.com/cms/wp-content/uploads/2023/11/doc1_a9ac0c6d5373fe1465857d73a8928538e07a34d672.pdf

 

福岡中央郵便局およびイオンショッパーズ福岡の段階連鎖建替えプロジェクト~天神北の核として周辺地域につながる交流拠点の形成~
https://www.post.japanpost.jp/notification/pressrelease/2022/00_honsha/1208_01_01.pdf

 

 

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編集者兼ライター
近藤 益弘
1966年、八女市生まれ。福大卒。地域経済誌『ふくおか経済』を経て、ビジネス情報誌『フォー・ネット』編集・発行のフォーネット社設立に参画。その後、ビジネス誌『東経ビジネス』、パブリック・アクセス誌『フォーラム福岡』の編集・制作に携わる。現在、『ふくおか人物図鑑』サイトを開設・運営する。

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