明治通りと西通りがクロスする天神西交差点に高さ113メートルの24階建て新ビルを建設【福岡市中央区】

福岡市都心部における再開発事業である『天神ビッグバン』によって、オフィスビルの建て替えが相次ぐ中、明治通りと西通りがクロスする天神西交差点の一角では、高さ113メートルで地上24階・地下2階建ての新ビルの建て替え計画が進んでいます。

住友生命福岡ビルと天神西通りビジネスセンターを新ビルに建て替え 


北西側イメージ 画像提供:福岡地所 

福岡市・天神の目抜き通りである明治通りと西通りがクロスする天神西交差点の一角にある天神2丁目南ブロックにおいて、住友生命保険相互会社と福岡地所株式会社は、『(仮称)住友生命福岡ビル・西通りビジネスセンター建替計画』を進めている。 

2025年5月の完成を予定する同計画では、住友生命所有の『住友生命福岡ビル』と福岡地所所有の『天神西通りビジネスセンター』の2棟を建て替えていく。
2,820平方メートルの敷地に高さ113メートルとなる地上24階・地下2階建て、延床面積4万2,000平方メートルの店舗付オフィスビルを一体的に開発していく計画だ。 

明治通りに面した建物の正面には、地上広場や2階の大きなテラス、さらに基準階の事務室から直接自由に出入りできるバルコニーをそれぞれのフロアに設置する。
そして、これらが新たな〝ビルの顔〟となって、天神西の象徴的な景観をつくりあげていく。 

地下鉄天神駅と接続している本計画では、敷地1階の東側に広々としたピロティ空間を設ける一方、同じく敷地の西側にも大きな庇(ひさし)のある広場空間を開設していく。
西側の広場には、シンボルツリーとして桜を植え、敷地の北西にアート作品を設置することで福岡市が推進する『Fukuoka Art Next』の取り組みにも寄与していく考えだ。 

〝地球環境にやさしい〟オフィスビルとしても建設 

昨今、地球環境への負荷低減が求められる中、(仮称)住友生命福岡ビル・西通りビジネスセンター建替計画では、製造時のCO2 排出量を通常の6割程度に抑えた 『ECMコンクリート』を採用することで建設時における環境負荷の軽減に取り組んでいる。 

さらに太陽光発電設備の設置によってCO2排出量の低下を図っていく。
また、地下広場のベンチや建物の仕上げ材には、木材製品を積極的に取り入れていくことでCO2の固定化にも努めていくとする。 

一方、福岡市が進める『感染症対応シティ』の実現に向けた取り組みとして新ビルでは、1階の地上広場やピロティ空間、2階のテラス、各事務室から直接出入りできるバルコニーなどの開放的なオープンエアー空間を整備する。 

さらに非接触でエレベーターの呼び出しができる『先行予約システム』を導入予定。
また、地上・地下の広場において、 Wi-Fi提供による通信環境の充実にも取り組んでいくことでポストコロナに対応した安心安全なまちづくりも推進していく考えだ。 

参照サイト

「(仮称)住友生命福岡ビル・西通りビジネスセンター建替計画」 の概要について 
https://fukuokajisho.com/img/newsupload/doc1_a9ac0c6d5373fe1465857d73a8928538e07a34d672.pdf

物件概要

名称/(仮称)住友生命福岡ビル・西通りビジネスセンター建替計画 
所在地/ 福岡市中央区天神2丁目148,149,150,155,156,157番(地番) 
用途/ 事務所、店舗、駐車場 
事業主体/ 住友生命保険、福岡地所 
階数/ 地上24階、地下2階、塔屋2階 
敷地面積/ 2,820㎡ 
延床面積/ 42,000㎡ 
着工/ ━━
完成/ 2025年5月完成(予定) 
備考/ 旧天神西通りビジネスセンターと旧住友生命福岡ビルの跡地。高さ113m。

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編集者兼ライター
近藤 益弘
1966年、八女市生まれ。福大卒。地域経済誌『ふくおか経済』を経て、ビジネス情報誌『フォー・ネット』編集・発行のフォーネット社設立に参画。その後、ビジネス誌『東経ビジネス』、パブリック・アクセス誌『フォーラム福岡』の編集・制作に携わる。現在、『ふくおか人物図鑑』サイトを開設・運営する。

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