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【経済・ビジネス短信@フクリパ】

天神一丁目北街区14番街区に日本生命と積水ハウスの共同開発オフィスビル誕生、2025年3月【福岡市中央区】

福岡市都心部における再開発事業である『天神ビッグバン』の対象エリアにおいて、その東側に位置するのが天神1丁目です。同丁目内において、日本生命と積水ハウスによる『(仮称)天神一丁目北14番街区ビル』が建設中です。天神エリアの東西を走る幹線道路である昭和通り、そして明治通りの両サイドに面した同ビルは、どのような建物として登場するのでしょうか。

旧日生福岡ビル跡と旧福岡三栄ビル跡を一体的にビル開発

【画像】提供:日本生命

画像提供:日本生命

 

天神ビッグバンの東側にあたる、天神の東西を走る主要基幹道路である明治通りと昭和通りの両面に面した、延床面積で約3.8万平方メートルの、天神駅と地下通路で直結する大型オフィスビルの建設が進んでいる。
明治通りに面していた『日本生命福岡ビル』の所有者である日本生命保険相互会社(大阪市)、昭和通りに面していた『福岡三栄ビル』を所有していた積水ハウス株式会社(同)は現在、『(仮称)天神一丁目北14番街区ビル』の建設を進めている。2025年3月の完成を見込む。

 

 

両社が一体的に開発している(仮称)天神一丁目北14番街区ビルは、南棟(地上13階、高さ約67メートル)と北棟(地上18階、高さ約86メートル)で構成されている。
福岡市が掲げる感染症対応シティに対応して、(仮称)天神一丁目北14番街区ビルでは、オフィスの自然換気システムの導入をはじめ、通行量の多い箇所への非接触検温センサーの設置、広場やオフィスエントランスへのWi-Fi提供などを採用して、ポストコロナ時代を見据えたオフィスビルとなっている。

 

明治通り側、昭和通り側に各広場、建物東側に都市計画道路

【画像】提供:日本生命

像提供:日本生命

 

(仮称)天神一丁目北14番街区ビルの外観デザインでは、福岡市赤煉瓦文化館(旧日本生命九州支店)や天神地下街に象徴される重厚で風格のある佇まいを次世代に継承するデザインを採用している。
(仮称)天神一丁目北14番街区ビルの東側道路は、福岡市の都市計画道路を延伸して、明治通りから昭和通りをつなぐ新たな都市計画道路『天神通線』となっており、その通り沿いに幅員約8メートルの歩行者空間を設ける。

 

 

周辺の天神中央公園やアクロス福岡などの緑豊かな空間と連続する常緑並木に加えて、地上から地下までつながる壁面緑化を配置していく。
さらに緑と相性の良いレンガ積の列柱やプロムナードに面したベンチ等を配置し、来街者や業務従事者らが憩い、楽しめる空間を提供していくとする。
明治通り、昭和通りに面するところには、それぞれ広場を設けてシンボルツリーを植える計画だ。

 

 

これらの壁面緑化や常緑並木などを通じて、ヒートアイランドの抑制やCO2の削減、大気浄化などを通じて環境負荷低減にも貢献していく考えだ。
また、照明や空調設備などにおける高効率機器の採用や外壁の遮熱性向上などで省エネ性能の高いビルを目指していくとする。

 

 

物件概要

所 在 地/ 福岡市中央区天神一丁目155番他
   /  事務所、店舗他
事業主体/ 日本生命保険・積水ハウス
   /   地下2階・地上18階(北棟)
敷地面積/ 2,707㎡
延床面積/ 3万7,048
   /  20253(予定)
   /  高さは約86

 

 

 参照サイト

日本生命福岡ビル・福岡三栄ビルの建替について~天神地区を南北に結ぶ新たな通りと緑豊かな複合施設を創造
https://www.nissay.co.jp/news/2021/pdf/20211213.pdf

 

 

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『天神ビッグバン』絵巻:其の一 ~福岡市都心再開発の現在・過去・未来~
https://fukuoka-leapup.jp/biz/202209.829

 

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編集者兼ライター
近藤 益弘
1966年、八女市生まれ。福大卒。地域経済誌『ふくおか経済』を経て、ビジネス情報誌『フォー・ネット』編集・発行のフォーネット社設立に参画。その後、ビジネス誌『東経ビジネス』、パブリック・アクセス誌『フォーラム福岡』の編集・制作に携わる。現在、『ふくおか人物図鑑』サイトを開設・運営する。

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