福岡市・春吉に「HOTEL NID」が開業!静けさと開放感を感じる全13室のホテル
2026年10月8日(木)、福岡市中央区春吉に全13室のスモールラグジュアリーホテル「HOTEL NID」が開業しました。掲げるテーマは「Quiet Luxury(クワイエットラグジュアリー)」。過度な装飾を抑え、素材や空間、そこで過ごす時間の質を大切にしたホテルです。約3mの天井高とバルコニーを備えた客室や、最上階の「PENTHOUSE」、1階の「NID CAFE」など、要注目のホテル内部をご紹介します!
この記事の目次
日常に余白をつくる「Quiet Luxury」。HOTEL NIDが目指すホテルのあり方とは
「HOTEL NID(ホテル ニド)」が開業したのは、福岡市地下鉄七隈線「天神南」駅から徒歩約7分ほど。天神や中洲の賑わいにほど近く、飲食店や屋台が点在する春吉エリアの一角です。

ホテル名の「NID」は、フランス語で「巣」を意味します。賑やかな通りから一本入った路地裏で、鳥が羽を休める巣のように、忙しい日常から少し離れて過ごせる場所を目指して名付けられました。

HOTEL NIDは、街の喧騒から一歩距離を置き、「内へと静まる時間をつくる」ホテルとして位置づけられています。
そのコンセプトの軸となっているのが、「Quiet Luxury(クワイエットラグジュアリー)」です。豪華な装飾を重ねるのではなく、必要以上のものを置かず、素材や家具、照明など一つひとつの質を大切にする考え方です。

館内には深い色合いの木材を使った家具が配され、装飾は全体的に控えめ。実際に館内を歩いてみると、家具や壁、照明など、それぞれの素材そのものが目に入りやすい空間になっていることが分かります。
チェックインには効率化の仕組みを取り入れつつ、スタッフが客室まで案内する対面での接客も残しています。
支配人の幡谷さんは「フロントでチェックインするのにQRコードをかざせば1~2分で終わる時代ですが、AIが発達する中だからこそ、お客様との接点をしっかり結びたいと考えています。旅館に近い感覚かもしれませんが、スタッフが客室までご案内し、人の温もりを感じていただけるような接客を大事にしていきたいです」と語ります。
効率化だけを追求するのではなく、スタッフと宿泊者が接する時間もホテルのサービスの一部として残している点が印象的でした。
全13室に広がる開放感。約3mの天井高とバルコニーを備えた客室
HOTEL NIDは地上8階建てで、客室は全13室。2階から7階までは各フロアに2室、最上階の8階には1室のみという構成です。

客室のドアを開けてまず感じたのが、天井の高さによる開放感です。
通常フロアでも床から天井まで約3mあり、一般的な都市型ホテルと比べても縦方向にゆとりを持たせた設計になっています。
実際に室内に立ってみると、約36㎡という数字から想像していた以上に広く感じました。天井の高さに加え、大きな窓の先に視界が抜けていることも、そう感じる理由の一つかもしれません。

もう一つ印象に残ったのが、全客室にプライベートバルコニーが設けられていること。客室からそのまま外へ出ることができ、春吉の街並みを眺めながら外の空気に触れられます。

幡谷さんは「ホテルって窓が開かなかったり外に出られなかったりすることが多いと思いますが、全室にバルコニーを設けることで、ホテルと一般家庭の居心地の良さをミックスしたような開放感を目指しました。春吉は大通りに出ると飲食店が多くて賑やかですが、少し路地に入るだけで本当に静かになります。この静けさと開放感の中で、日常の余白を感じていただきたいです」と語ります。
アメニティ類も必要以上に表に並べず、室内がすっきりと見えるよう収納や配置が工夫されています。

最上階には71.54㎡の「PENTHOUSE」。専用サウナや円形浴槽も
HOTEL NIDの客室は、2階から7階にある12室と、8階のワンフロアを使った「PENTHOUSE」の計13室です。
2階から7階の客室はいずれも約36㎡の広さがあります。
■DELUXE TWIN(2〜6階・計10室):幅約160cmのクイーンベッドを2台配置したツインルーム。最大4名まで宿泊でき、2名での利用のほか、グループやファミリーにも対応しています。
■DELUXE KING(7階・計2室):大型のキングベッド1台を備えた客室。1〜2名で利用できるタイプです。
全室にソファスペースが設けられているほか、バスルームとトイレは別々のセパレート仕様。洗面台も横幅があり、複数人で宿泊する場合にも使いやすそうな造りです。

そして8階にあるのが、専有面積71.54㎡の「PENTHOUSE」です。通常客室のおよそ2倍の広さがありますが、最大定員は2名に設定されています。

天井高は約3.8mで、場所によっては5m近くに達します。PENTHOUSEに入った瞬間、通常フロアとは明らかに異なる天井の高さが目に入りました。

コンクリートの壁面と木材を組み合わせた内装も特徴的で、通常客室よりもさらに余白を大きく取ったレイアウトになっています。
PENTHOUSEには、通常客室にはない設備も用意されています。
■専用プライベートサウナ:室内から直接アクセスできるサウナを完備。セルフロウリュに対応し、複数種類のアロマオイルから好みの香りを選べます。

■直径約1.7mの大型円形浴槽:ウルトラファインバブル(微細気泡)機能を搭載。入浴だけでなく、サウナ後の水風呂としても利用できます。

■プライベートテラス&ウォークインクローゼット:外気浴にも利用できる屋外テラスと、連泊時の荷物も収納できるウォークインクローゼットを備えています。

実際に浴室へ入ってみると、直径約1.7mの円形浴槽は写真以上に存在感があります。そのすぐそばに専用サウナが配置されており、サウナ、水風呂、テラスでの外気浴まで客室内で完結する動線になっています。
室内にはオーナー所有のアンティーク家具が置かれているほか、福岡を拠点に活動する現代アーティスト・出口雄樹氏の作品も展示されています。

展示されているのは、シルク生地に「宇宙」をテーマとして描いた2024年制作の現代山水画。大きな作品のため、PENTHOUSEに入ると自然と目に入ります。

バスアメニティには、英国・ロンドン発のフレグランスメゾン「ミラーハリス(Miller Harris)」のアイテムを採用しています。
1階「NID CAFE」ではバターミルクホットケーキを提供
ホテル1階にある「NID CAFE」は、チェッカー柄の床タイルやカウンターキッチン、大きな一枚板のテーブルが印象的なカフェです。ホテル開業に先駆け、2026年10月1日(木)にプレオープンしました。

営業時間は7:30〜20:00。7:30〜11:00はモーニングタイムで、宿泊者以外も利用できます。
(宿泊者向け朝食は7:30〜10:30の営業)

中心となるメニューは、専用の鉄板で焼き上げる「バターミルクホットケーキ」。シンプルなタイプから食事系まで、約5種類がラインナップされています。
■ホイップバターとシロップを合わせたシンプルなホットケーキ
■プロシュートとエッグ
■シーズナルフルーツ
■ソーセージ、アボカド、目玉焼き、フレッシュサラダを盛り合わせた食事系ホットケーキ
今回は、実際にソーセージ、アボカド、目玉焼き、フレッシュサラダを盛り合わせたホットケーキを試食しました。

目の前に運ばれてきたホットケーキは厚みがあり、ナイフを入れると中にはしっかりと弾力があります。表面には香ばしい焼き目があり、中はもっちりとした食感。バターミルクのやさしいコクとほのかな甘みも感じられました。
見た目以上にボリュームがあり、1皿でもしっかりと食べ応えがあります。
コーヒーは、東京のオーガニックコーヒーブランド「HAGAN ORGANIC COFFEE」が監修。アメリカーノやカフェラテなどが提供されます。
日中には、自家製ジンジャーエールやパンナコッタ、ピスタチオとヘーゼルナッツチョコレートのジェラートなどもラインナップしています。
春吉の路地裏に誕生する「HOTEL NID」
天神や中洲から徒歩圏内にありながら、大通りから一本入った場所にある「HOTEL NID」。

今回実際に館内を歩いてみて特に印象に残ったのは、客室の天井の高さと、街中のホテルでありながら全室にバルコニーを備えていることでした。
全13室という小規模なホテルだからこそ、1室ごとの空間を広めに取り、贅沢な空間を演出しているので、福岡を訪れる際の宿泊先としてだけでなく、市内で少し環境を変えて過ごしたいときのステイケーションという使い方もできそうです。
「HOTEL NID」は2026年10月8日(木)に開業。「NID CAFE」は10月1日(木)から先行してプレオープンしています。
Information
- 施設名称
- HOTEL NID(ホテル ニド)/1階 カフェ「NID CAFE」
- 所在地
- 福岡県福岡市中央区春吉3-16-32
- アクセス
- 福岡市地下鉄七隈線「天神南」駅より徒歩約7分
- 開業日
- 2026年10月8日(木)
- 規模・客室数
- 地上8階建/全13室
- チェックイン/チェックアウト
- 15:00/11:00
- 「NID CAFE」営業時間
- 7:30〜20:00(モーニング 7:30〜11:00)
※宿泊者向け朝食は7:30〜10:30
- 運営会社
- 株式会社7garden
- 公式Instagram
- @hotel_nid



