パルコ街区に高さ約110メートルの複合ビル、設計・整備費約1,230億円【福岡市中央区】

近藤 益弘

福岡市の都心部である天神地区に立地するパルコ街区の再開発について、建物の規模や施設構成などの概要が明らかになりました。高さ約110メートルの複合高層ビルは、どのような建物になるのでしょうか。

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パルコ街区の設計・整備費は約1,230億円を想定

パルコ街区に高さ110メートルの複合ビル、設計・整備費1,230億円【福岡市中央区】
出典:福岡市『令和8年9月議会福祉都市委員会報告資料』新天町・パルコ街区におけるまちづくりの検討状況について

パルコ本館・新館、新天町ビル、西鉄福岡(天神)駅ビルの『パルコ街区』(東街区)に2031年末ごろ、高さ約110メートルとなる地下4階・地上22階建ての複合高層ビルが誕生━━。
福岡市は2026年9月8日、福岡市議会の福祉都市委員会において、2027年2月末に営業を終了する予定の『福岡パルコ』を含むパルコ街区の再開発計画について報告した。

 

同報告書資料によると、複合高層ビルの地下4階にライブハウス、駐車場が入り、地下3階は駐車場となっている。
地下2階~地上7階は商業フロアとなり、地上7階に文化・情報発信施設を設ける。
地上8~15階はオフィスが入居し、基準階1,000坪以上の大規模フロアだ。
地上16~22階は、国際水準のハイグレードホテルを導入する。

 

パルコ街区に高さ110メートルの複合ビル、設計・整備費1,230億円【福岡市中央区】
出典:福岡市『令和8年9月議会福祉都市委員会報告資料』新天町・パルコ街区におけるまちづくりの検討状況について

地上7階の文化・情報発信施設では、商業と一体となって多様な交流を創出。エンタメ・カルチャーの情報発信や最先端のデジタル体験などを通じて、福岡や日本の魅力を発信する場を目指す。
福岡や日本の魅力をアピールできる場として、現代ミュージアムやギャラリーなどを想定している。

一方、地下4階のライブハウスでは、音楽ライブをはじめ、演劇などの多彩なイベントやコンテンツに対応しながら、幅広い世代の人々が文化やエンターテインメントを楽しめる場にする考えだ。

 

 

建物に隣接して、約1,100平方メートルの公園(都市緑地)を民間事業者によって整備・管理する。
公園と一体となった建物の緑化にも取り組み、緑や潤いを感じられる空間を創出する考えだ。

 

 

事業者は、株式会社パルコ、J.フロント都市開発株式会社、西日本鉄道株式会社、株式会社新天町商店街公社、新天町商店街商業協同組合、株式会社三井住友銀行の6者であり、組合方式で施行する。
パルコ街区の設計・整備費として約1,230億円を想定しており、2025年12月時点で示されていた約1,000億円から約230億円増えている。

パルコ街区に高さ110メートルの複合ビル、設計・整備費1,230億円【福岡市中央区】

 

 

パルコ街区と新天町街区の再開発で都心部機能強化を図る

パルコ街区に高さ110メートルの複合ビル、設計・整備費1,230億円【福岡市中央区】
出典:福岡市『令和8年9月議会福祉都市委員会報告資料』新天町・パルコ街区におけるまちづくりの検討状況について

西鉄福岡(天神)駅近くの渡辺通り西側に位置する天神二丁目南ブロック駅前西街区(新天町街区)、東街区(パルコ街区)は、福岡市の都心部機能更新誘導方策である天神ビッグバンの一環として再開発が進められている。

現状、建物の老朽化が進み、耐震性や防災面で課題を抱えている同ブロックについて、同報告書資料では、「事業者において、耐震性の高いビルへの建替えに向けて取り組まれており、地区計画や市街地再開発事業、都市計画道路(地下通路)の都市計画手続きをしてきた」という。

 

現在、「事業化の検討において、より良いまちづくりに向け、各種取り組みについて協議を進めている」とのことだ。

新天町街区(西街区)においては、商店街の象徴の一つである時計塔『メルヘンチャイム』も引き継ぎながら、新天町の歴史を継承した未来に向けた商店街を実現していくとする。

 

 

一方、パルコ街区(東街区)は、にぎわいや活気を生み出す商業施設をはじめ、オフィスやハイグレードホテルに加え、ライブハウスやミュージアム、ギャラリーなど文化・情報発信機能を導入していく。
さらに、まちの記憶の継承として、パルコと天神地下街をつなぐエスカレーター横のモニュメント『天神かっぱの泉』も継承される見通しだ。

 

 

新天町街区(西街区)とパルコ街区(東街区)との間を走るメルヘン通り(福岡市道天神15号線)の地下に都市計画道路(地下通路)を新設する。
新たな地下通路は、延長約190メートル・幅員6メートルであり、設計・整備費として約90億円(うち補助金約60億円)を想定する。
地下鉄ときらめき通りをつなぐ地下通路を新設することで、利便性や回遊性の向上に寄与するという。

 

 

天神二丁目南ブロック駅前である新天町街区(西街区)とパルコ街区(東街区)では、建物の耐震性向上を図りながら、災害時の避難場所の提供、歩行者空間の高質化、駐車場共用車路の整備などを通じて、さらなる都心部の機能強化と魅力づくりに取り組んでいく。
そして、若者からお年寄りまで、天神に「行きたい」と思われるまちづくりの実現を目指すとする。

 

パルコ街区に高さ110メートルの複合ビル、設計・整備費1,230億円【福岡市中央区】
出典:福岡市『令和8年9月議会福祉都市委員会報告資料』新天町・パルコ街区におけるまちづくりの検討状況について

 

 

【参照サイト】

福岡市『令和8年9月議会福祉都市委員会報告資料』新天町・パルコ街区におけるまちづくりの検討状況について

https://www.city.fukuoka.lg.jp/gikaizimukyoku/giji/shisei/documents/20260908_zyuuto_houkoku.pdf

 

Information
パルコ街区(東街区)
建築面積(建ぺい率)
約7,500平方メートル(約95%)
延べ面積(容積率)
約141,000平方メートル(約1,550%)
建築敷地面積
約7,900平方メートル
階数、高さ
地下4階・地上22階、高さ約110メートル
主要用途
商業、オフィス、文化・情報発信・ホテルなど
設計・整備費
約1,230億円(補助金なし)
事業者(組合施行)
株式会社パルコ、J.フロント都市開発株式会社、西日本鉄道株式会社、株式会社新天町商店街公社、新天町商店街商業協同組合、株式会社三井住友銀行

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