和菓子コーディネーター・せせなおこさんによる「福岡おもたせスイーツ」連載
フクリパの人気連載「福岡おもたせスイーツ」。
ちょっとした手土産にぴったりで、おもたせとして自分自身も食べたくなるような福岡の注目スイーツをご紹介しています。
現在シリーズのライターとしてご登場いただいているのが、和菓子コーディネーターとして活動されている、せせなおこさんです。
福岡を拠点に、全国の和菓子情報を集めた和菓子メディア「せせ日和」の運営や商品開発、和菓子に合うコーヒーのプロデュースなども行っているせせさん。
可愛らしいイラスト付きの紹介と、和菓子を切り口に語られるその町らしさや歴史のお話にも注目!
インスタグラム:@s_nao25(https://www.instagram.com/s_nao25/)
こちらの記事では、これまでにせせさんがご紹介してくださったお菓子をまとめてご紹介します。
手土産に悩まれている方はもちろん、スイーツ好きは必見ですよ〜!
愛されて半世紀!心にパッと春が咲く、福うめ最中「花月堂寿永」【福岡市中央区】
福岡市中央区春吉にある和菓子屋「花月堂寿永(かげつどうじゅえい)」さん。
創業130年を超える福岡の名店です。
お店の名物「福うめ最中」はなんと誕生から半世紀。
愛され続ける名物最中です。
太宰府天満宮の梅、加賀藩前田家の家紋・剣鉢梅を型取った金沢のお正月菓子である最中「福梅」をモチーフに誕生した最中です。
中にはたっぷりの白あんに加え、アクセントとして金時豆が入っています。
香ばしい皮の香りがたまりません!ちなみに最中の皮色はピンク、白、焦の3色があります。(味は全て同じ)
店内には「おきうと」や「金印」など福岡らしいお菓子もたくさん。どんなお菓子か気になったあなたはぜひお店に足を運んでみてくださいね。
幻のあんことまんまるカステラ!?いつもとは一味違ったおもたせを。「富貴」【福岡市中央区】
福岡市中央区薬院にある和菓子屋「富貴(ふうき)」。
創業は昭和42年。春日市に本店を構え、他にも高宮、南ケ丘と全部で4店舗展開されています。
富貴で人気の商品が、お水の代わりにほうじ茶を使った生地で作られた、その名も「お茶々万十(おちゃちゃまんじゅう)」。
通常サイズのお茶々万十とミニサイズのこ茶々万十(こちゃちゃまんじゅう)があります。
お茶々万十のあんこは、北海手亡 (ほっかいてぼう)という白いんげんと北海道・音更町(おとふけちょう)の小豆を使い、こだわり抜いた製法で作り上げられています。
その製法は、他の和菓子屋さんに教えても決して同じ“あんこ”を作ることができなかったんだそう。
すぐに売り切れてしまうので、おもたせ利用の時は、事前に取り置きをしておくのが安心です。
もうひとつの名物が「博多カステラ」。
カステラというと、四角い形を想像しますが、富貴のカステラはご覧の通りまんまる。こんな形のカステラ、見たことありません!
日持ちも20日程度と長めなので、おもたせにもピッタリです!
おもたせはもちろん、季節を味わいに定期的に足を運びたいお店。春の緊張をほぐしてくれる、おいしい和菓子がお出迎えしてくれます。
250年前にタイムスリップ!?今と昔をお菓子でつなぐ「熊屋」【福岡市中央区】
福岡市中央区赤坂にある和菓子屋「熊屋(くまや)」さん。
日本に初めて砂糖が伝わったとされる長崎・平戸に本店があり、創業は1762年と長い歴史を持つお店です。
お店の名物は何といっても麩まんじゅう。新しい目玉商品を作ろうと、先々代の6代目によって考案され、今では「麩まんじゅうといえば熊屋」といわれるほどの名物になりました。
通年商品のよもぎの生地にはこしあん、すりごまの生地にはつぶあんが入っています。
この2つに加えて季節の麩まんじゅうもおすすめ。取材に伺った際は「ジャスミン×ゆずあん」でしたよ。
他の和菓子屋さんではなかなかみない珍しいラインナップに、まるでタイムトラベルしているような楽しさを味わえます。今日はどのお菓子にしようかな。悩む時間さえも楽しませてくれるお店です。
夏にぴったり!ふるふる、もっちり、とろけるわらび餅「和がし圓左」【福岡市中央区】
福岡市中央区白金にある和菓子屋「和がし圓左(えんさ)」。2016年10月にオープンした定食と和菓子を楽しめるお店です。
これからの時期にぴったりなのがわらび餅。
楊枝で持ち上げるとふるふるとしていて、それだけでかわいい!口に入れるとひんやり冷たく、もっちりとしつつとろけるおいしさです。
うーん、たまらんっ!絶妙な食感でついつい止まらなくなってしまいました…!甘すぎず、香ばしいきな粉とも相性抜群です!
そのほか、餡子のパウンドケーキなどの焼菓子もそろっていますよ。おもたせにぴったりの和菓子セットもあるのでぜひチェックしてみてくださいね。
誕生のきっかけは豊臣秀吉!?170年続く「大原松露饅頭」【福岡市中央区】
福岡市中央区大手門にある和菓子屋「大原松露饅頭福岡店」。
本店は佐賀・唐津にあり、170年続く老舗です。福岡店の歴史も長く、ここに店舗ができたのは約50年前。ちょっとした手土産に、おやつの時間に、地元の方々に愛されているお店です。
お店の名物は店名にも入っている「松露(しょうろ)饅頭」。
松露饅頭はカステラ生地の中にこしあんが入っています。一口サイズなのでいくつでも食べられそう…!
お茶はもちろん、牛乳やコーヒーとも相性抜群です。
お店ではさまざまなサイズの箱がズラリ。
ギフト用の箱にはユネスコ無形文化遺産にも登録されている、唐津のお祭り「唐津くんち」のイラストが描かれています。鮮やかでワクワクするパッケージです。三角形のパッケージはそのままお仏壇に飾れるから、 と年配の方に大人気なんだとか。
松露饅頭以外にもおすすめなのは、水まんじゅうやプリン。
店舗に併設した工場で作られています。
歴史を感じる松露饅頭、目上の方へのおもたせから、カジュアルなギフトまで、幅広く使えます。おもたせに是非いかがでしょうか。
老舗料亭稚加榮(ちかえ)から生まれた新ブランド!「稚加榮茶寮」【福岡市中央区】
昭和36年に創業した料亭稚加榮の新ブランド、福岡市中央区大名にある「稚加榮茶寮(ちかえさりょう)」。
料亭稚加榮を改装し、2022年4月にオープン。より多くの方に気軽に料亭の味を楽しんで欲しいという想いから誕生したブランドです。
料亭の抹茶ムース 320円(税込)
こちらは、抹茶のムース。鮮やかな緑色のムースを、とろける求肥で包んだスイーツです。
求肥はもふもふとしていて、一口サイズに切るだけでその柔らかさが伝わってきます。
ムースはとても口溶けがよく、抹茶のほろ苦さがとても心地よい、贅沢感あふれる味わいに仕上がっています。
もともと料亭のコース料理の最後のデザートとして大人気のこちらのデザート。
お客さんの要望に応えて、稚加榮茶寮でも販売されることになりました。
季節に合わせて、お芋のムースやいちご大福に変わるんだそう。こちらも食べてみたいですね!
「気軽に料亭の味を楽しめる」というコンセプトの通り、気楽に、でもちょっと贅沢で特別感を楽しめる素敵なお店です。
ランチや甘味を楽しんだ後、思い浮かんだ大切な人におもたせを買って帰るのはいかがでしょうか。
サクサク!もっちり!「PAPA’S PUFF STAND」のニュースタイルのワッフル【福岡市中央区】
2022年3月にオープンした、福岡市中央区警固にある「PAPA‘S PAFF STAND(パパズ パフ スタンド)」。
乳・卵・小麦不使用でつくられたストレスフリーなスイーツをテーマにワッフル、ドーナツ、アイスなど種類豊富なスイーツが販売されています。
PAPA‘S PAFF STANDの看板商品はなんといってもワッフル!
ワッフルの種類はプレーン、わらびもち、お茶とあんこ、レーズン、むらさきいも、バジルとオリーブの6種類。
ワッフルは注文が入ってから焼かれます。待っている間に香ばしいいい香りが…!もっちり感はもちろんのこと、端の部分のカリカリがたまりません。
ワッフルは専用のギフトボックスがありおもたせにぴったり!
1つの箱に2枚のワッフルが入ります。「これを持ってどこにお出かけに行こうかな」と、持っているだけでなんだか心がウキウキしてしまうギフトボックスです。
和菓子好きな世界チャンピオン焙煎士が作る「豆香洞コーヒー」の本気の羊羹【福岡市博多区】
豆香洞コーヒーは2008年にオープンしたコーヒー屋さん。白木原に本店を構え、オーナーの後藤さんはなんと焙煎の技術を競うコンテストで優勝した世界チャンピオンなんです。
博多リバレインモール店では1杯ずつ目の前で注がれる淹れたてのコーヒーを飲むことができます。最近では韓国、台湾、香港など海外のお客さんの来店も多いとのこと。
そして、コーヒーと一緒におすすめなのが、オリジナルのコーヒー羊羹。
羊羹用に焙煎された深煎りのブレンド豆を京都の老舗和菓子屋に送り、羊羹に仕上げてもらっている「コーヒー屋が真剣に作った羊羹」なんだそう。
三度のご飯より和菓子が好きな後藤さんが「まずはちゃんと羊羹としておいしい」というコンセプトのもと作ったこだわりの羊羹です。
そのほか店内には、ドリップバッグやカフェオレベース、種類豊富なギフトセットが並んでいます。自分用はもちろん、おもたせにどれを買うか迷ってしまうほど。
わからないときは店員さんに好みを伝えると教えていただけるので、気軽に質問してみてくださいね。
黒糖にこだわって100年以上!「久留米黒棒本舗」のプルプルのお饅頭【福岡市南区】
久留米黒棒本舗は久留米に本店を構えるお店。大正9年に創業した、歴史あるお店です。
店内にはこだわりの黒糖を使った商品が勢揃い!ほぼ全ての商品に黒糖が使われており、まるで黒糖のテーマパークです!
店名にもなっている通り、お店の銘菓はやっぱり黒棒!
生地は筑後産丸びき小麦粉を主に数種の九州産小麦粉をブレンド。毎日運ばれてくる新鮮な玉子を使って香ばしく焼き上げられます。
沖縄産黒糖を自家配合ブレンドした黒砂糖蜜をからめて作られています。蜜つけは毎日1本1本、手作業で行うんだそう。
想像以上にしっとりとした食感とコクのある黒糖が特徴です。
長く愛されている黒棒本舗には懐かしさを求めてやってくる年配の方が多いのだそう。
自分用には和菓子、子供や孫には洋菓子を、なんて方もいらっしゃるそうです。老若男女問わずギフトとして喜んでもらえるはず。ホッとするひとときをぜひ味わってみてくださいね。
ふわふわ生地で笑顔と幸せを包み込む、福岡発祥の縁起菓子「まとやの福どら」【福岡市中央区】
2023年4月にオープンした「まとやの福どら」。
まとやはもともと福岡県 直方市で創業100年の老舗・菓舗四宮(しのみや)を継承し、誕生したお店。菓舗四宮の長い間愛され続けた縁起菓子「成金饅頭」を受け継いでいます。
まとやの福どらは新ブランドのどら焼き専門店としてオープンしました。
北海道あずき 240円
こちらは、北海道産の小豆を使った黒あん入りでさっぱりとした甘さの「北海道あずき」。
どら焼きの皮は、「菓舗四宮」時代からの職人さんによって手焼きで焼かれています。
成金饅頭の特徴でもある薄い皮は軽い食感でありながらももちっと弾力がある不思議な生地。甘さ控えめで、あっさりと食べやすく、もう一個…と手が伸びてしまいます!
定番の北海道あずきの他にも5種類のどら焼きが用意されています。
甘じょっぱさが人気の「塩バター」、福岡県八女市にある”矢部屋許斐本家”の抹茶を使った抹茶バターとあんこの組み合わせが楽しめる「濃茶バター」。
どら焼き自体があっさりしているので、バターと一緒に食べても罪悪感を感じません。
さらに、スイス産クーベルチュールチョコレートと宮崎県高千穂産の生クリームをブレンドした「チョコレート」、福岡県産の卵を使い、職人さんが手鍋で少しずつ作った「カスタード」、そして、季節の素材を活かした「生どら」。
(上段)季節のどら焼き / (下段 左) カスタード270円 / (下段 右)チョコレート330円
こちらの3種類にはあんこが使われていないため、あんこが苦手な方でもケーキ感覚で楽しむことができます。
ほっこりやさしい気持ちになるカスタード、さらに衝撃だったのがチョコレートです。
なめらかな質感と濃厚なチョコレート、後味は生クリームのまろやかさでとても心地がいいです。
取材時には沖縄産のマンゴーが使われた生どらが販売されていました。今後も季節に合わせてフレーバーが企画されているのだとか!とっても楽しみです。
お隣には有名なコーヒーショップNO COFFEEもあるので、どら焼きとコーヒーをセットで楽しむのもおすすめ。ギフトに、そして自分へのご褒美に。新しいスタイルのどら焼きでぜひ「福」を感じてみてください。
次々に新芽が出てくるお茶は縁起物。「お芽出たい」博多運盛のフィナンシェ。【福岡市博多区】
2023年8月に商品がリニューアルした「博多運盛(はかたうんもり)」。
運盛とは「ん」のつく食べ物を食べて「運」を盛るという意味。博多運盛ではそんな「運盛」をモチーフにお菓子が作られています。
こちらは、一番人気のうんどら。今回のリニューアルを経て個包装になり、サイズも少しだけ大きくなりました。
あんこは8種類。もちろん全てに「ん」がつくのですが、なんの野菜が使われているかわかりますか?
正解はにんじん、きんかん、だいこん、ぎんなん、れんこん、れもん、いんげん、なんきんの8種類。8種類の珍しいあんこの中で特にお気に入りなのが「れんこん」。
なんと、きんぴられんこんとつぶあんのコラボなんです!
今回パッケージのリニューアルにあわせて新発売されたのが、お茶を使ったフィナンシェ「めでたフィナンシェ」です。
お茶の葉は摘んでも次々と新芽が出てくることから、日本では「お芽出たい」贈り物として親しまれてきたんだそう。
和菓子といえばお茶、その組み合わせは当たり前と思っていましたが、まさかお茶に縁起物の意味があったなんて驚きです。
贈るこちらまで嬉しくなる博多運盛のお菓子。手土産におすすめですよ。
お菓子界の皇帝「ナポレオンパイ」に伝統的な「カステラ」まで。心躍るMOMOTOSEのスイーツ【福岡市中央区】
薬院にあるカフェMOMOTOSE。
MOMOTOSEは漢字で表すと「百歳」。「人と人との繋がりがずっと続きますように」という思いが込められた店名です。
やはり気になるのはケーキのラインナップ!
人気のケーキはボリューム満点の「ナポレオンパイ」、そして、お店の名前がついた「MOMOTOSEロール」なんだそう。
サクサクのパイ生地にたっぷりのカスタードクリームと生クリーム、甘酸っぱいイチゴが重なります。名前の通り、皇帝級のおいしさです!
MOMOTOSEでは焼菓子も販売されています。すべて個包装されているので、自分用にもぴったり。
フィナンシェ、マドレーヌ、ブラウニーなどどれも人気ですが、特におすすめは最近発売された「エンガーディーヌ」。エンガーディーヌとは、いちじくとくるみが入ったキャラメルをクッキー生地で挟んだお菓子。一口サイズのかわいい大きさで、ついつい食べ過ぎてしまいそう。
おせんべいも生菓子も。もち吉の100年続く餅への愛!【福岡市博多区】
地下鉄祇園駅の出口を出てすぐの「もち吉博多本店」。
もち吉は1929年に直方市で創業した歴史あるお店です。
「もち吉」という名前は創業者であり現社長のフルネーム、森田長吉さんの凝縮系なんだそう。森田の「も」、長吉の「ち」、と最後の吉をつなげて「もち吉」の完成です!
なんといっても、もち吉で外せないのがこの「餅のおまつり」です。
味は定番のサラダ味と醤油味の2種類。どっちが好きかを聞かれても選べないくらい、どちらの味も本当においしいです。
もち吉といえばおせんべいのイメージが強いですが、実は生菓子も充実しています。店舗ではお団子やおはぎ、草餅に大福など季節感を味わえる生菓子が販売されており、手土産を買いにきたついでに、と買っていかれるお客さんも多いそうです。
そんなもち吉の一押しのお菓子が「えん餅」です。
あんこの種類はあずき、抹茶、白あんの3種類。
生地はずっと触っていたいほどすべすべ。しかし、ひとくち食べると驚くほどもちもちで衝撃です!
ちなみに博多本店ではイートインスペースもあり、抹茶やコーヒーとお菓子を楽しむこともできます。
博多本店の周辺には東長寺や承天寺、櫛田神社など観光スポットもたくさん!散策しながら、ちょっと疲れた、そんな時はお菓子とお抹茶で一息ついてみてはいかがでしょうか。
創業約400年!南蛮菓子の伝統を繋ぐ千鳥饅頭総本舗のお菓子。【福岡市博多区】
福岡を代表するお菓子専門店「千鳥饅頭総本舗」。
千鳥饅頭総本舗の歴史は長く、江戸時代の1630年に前身となる「松月堂」が佐賀で誕生しました。当時から南蛮菓子であるカステラや丸ぼうろが作られていたんだそう。
千鳥饅頭は1927年「千鳥屋」として生まれ変わった際に、南蛮菓子の技術を活かして作られていたカステラ饅頭にお店の名前をつけ、千鳥の焼印を押し「千鳥饅頭」としての販売が始まりました。
丸ぼうろのようなしっとりした皮生地の中に真っ白な白あん。このほろっとしたあんこがたまりません!
そして千鳥饅頭総本舗といえばこれ!1962年に誕生した「チロリアン」です。
オーストリアのチロル州の伝統菓子をモデルに作られました。
クッキー生地の中にクリームを詰めて誕生したもので、もともとは「洋風巻せんべい」と呼ばれていたそう。
お菓子の種類が多いので、贈る相手に合わせてお菓子を選ぶことができるのも嬉しいポイント。ぜひお店に足を運んでみてくださいね!
博多みやげの新定番!蒸氣屋のほわほわ食感の焼どうなつ【福岡市博多区】
5年ほど前、鹿児島に住んでいたこともあり、かるかんなどの蒸し菓子をはじめ、無性に鹿児島のお菓子が食べたくなる時があります。そんなわけで、今回は鹿児島に本店がある博多蒸氣屋をご紹介します。
上:かすたどん1個 130円(税込)/ 下:かるかん1個 140円(税込)
鹿児島銘菓である「かるかん饅頭」は山芋と米粉から作られるもっちりとした食感が特徴の蒸し菓子。そんなかるかん饅頭の製法を生かして作られているのがカスタードクリームの入った「かすたどん」です。
ふわふわとした生地に包まれるまろやかなカスタードクリームはとてもやさしい気持ちになります。
蒸気屋焼どうなつ1個 110円(税込)
薩摩蒸氣屋といえば、有名なのがこの焼どうなつ。読者の皆さんも、一度は食べたことがあるのではないでしょうか?
一般的にはドーナツは揚げて作られますが、蒸氣屋のどうなつは焼いて作られるためふわふわのケーキのような食感が特徴です。
季節によって限定のフレーバーが登場するのですが、取材時は黒ごま味でした。
他の季節にはラムレーズンやいちご、レモンも登場するんだそう。
中洲店では、「博多焼どうなつ」の実演販売が行われています。ぜひ焼き立てを味わってみてくださいね。
通りもんだけじゃない!福岡の饅頭文化を支える明月堂のお饅頭【福岡市博多区】
明月堂といえば、みなさんご存知「博多通りもん」のお店。福岡といえば通りもん!と言っても過言ではないほどの有名なお饅頭で、全国的にも大人気のお饅頭です。
明月堂の名菓といえば、やっぱり通りもん。川端店に来るお客さんの約8割の方が購入されるんだそう。そんな通りもんが誕生したのは今から30年前のこと。
1985年頃、それまで人気だった饅頭をはじめとする和菓子の販売をやめ、博多西洋和菓子というコンセプトを確立した明月堂。
次々と新しい商品が誕生するものの、なかなかヒットにはつながらなかったんだそう。そんな中、昔からの明月堂を知る馴染みのお客様たちから挙がったのが「なぜあのおいしかった饅頭をつくらないんだ」という声でした。
試行錯誤を重ね、ついに完成したのが通りもんというわけです。福岡名菓誕生の裏にはお店の方々の想像を超える努力があったのですね。
通りもんの元祖?!「博多じまん」
他にも明月堂にはカステラや丸ぼうろなど、九州らしいお菓子もたくさん。
店頭では、「今月のお菓子」として毎月ひとつお菓子がピックアップされて紹介されています。駅やお土産売り場だけでなく、ぜひ店舗でさまざまな明月堂のお菓子を楽しんでみてはいかがでしょうか。
大福好きにはたまらない!博多ながさき屋の「ふくくる大福」【福岡市早良区】
早良区原に本店があり、2023年11月4日に高取店がオープンした「博多ながさき屋」。
まずは定番のふくくる大福と黒豆大福を紹介します。
左:黒豆大福 194円 / 右:ふくくる大福 130円
ふくくる大福は餅生地の中に小豆のつぶあんが入ったシンプルな大福。
黒豆大福はこしあんに黒豆が入っている贅沢な大福です。
つぶあん、こしあん、好みに合わせて選んでくださいね。大福のお餅はふわふわであんこはやさしい味わい。小ぶりなサイズで気軽に食べやすいです。
和菓子の中で一番大福が好きな私ですが、大福がこんなにたくさん並ぶお店はなかなかないので、とても嬉しかったです。どのお菓子もやさしい気持ちになれるお菓子で心が温まりました。季節の大福を楽しみに、定期的にお店に行こうと思います。
新規オープン!菓匠きくたろうのケーキのような生どら焼き【福岡市博多区】
2023年12月9日に博多駅前都ホテル1Fにオープンしたばかりの「きくたろう 博多店」。
抹茶餡 190円(税込) /つぶ餡 170円(税込) /ほうじ茶餡 180円(税込) /きび団子(茹でたて4本セット) 320円(税込)※テイクアウト価格
まずはきくたろう名物の串団子をご紹介します。
串団子は全部で8種類。つぶあん、こしあん、抹茶餡、ほうじ茶餡、みたらし、いそべ、黒胡麻、よもぎと種類豊富でどれを選ぶか迷ってしまいます。
串団子にのっているあんこの形がとってもかわいいのですが、かわいいだけでなく串団子の一粒を食べるときにとても食べやすいというのも魅力的。たっぷりとのっているのもあんこ好きには嬉しいポイントです。
生どら焼き(いちご大福/抹茶ショコラ)各種 420円(税込)
きくたろうのもうひとつの名物がどら焼き。
粒あん、白あんのどら焼きに加え、きな粉や抹茶味など種類も豊富。そして、なんといっても魅力的なのが、こちらのまるでケーキのような「生どら焼き」です。
他にも、八女の抹茶を使った濃厚な抹茶クリームにあんこが入ったチョコレートソースがかかった「抹茶ショコラ」や、「りんごキャラメル」など華やかなどら焼きが並びます。
手土産としてはもちろん、自分へのご褒美にもぴったりです。
SOY cafeの身体にやさしいもちもち豆乳スイーツ【福岡市中央区】
天神地下街に新しくオープンした「SOY cafe」。
SOY cafeは佐賀と福岡の県境にあるお豆腐屋さん「五ヶ山豆腐」が運営するカフェ。2023年12月8日にできたばかりの新しいお店です。
まずは名物の「豆乳もちもちぱん」。
味は8種類の定番商品に加え、2種類の期間限定商品があります。
もうひとつおもたせで人気なのが「豆乳レアチーズケーキ」です。
乳製品を使っていないのでアレルギーの方でも安心して食べることができます。味はプレーン、ブルーベリー、マンゴー、抹茶の4種類。1番人気はプレーンだそうです。
どのスイーツも”もちもち””とろとろ”など食感が特徴的で、新しい感覚を体験できます。
お豆腐や豆乳が好きな方はもちろん、普段はなかなか食べない方にも親しみやすいので、ぜひ色々なスイーツを楽しんでみてくださいね。
1杯のコーヒーから広がる新しい世界を。manucoffeeのコラボスイーツ【福岡市中央区】
福岡を代表するコーヒーショップのひとつ「manucoffee」。
まずはじめに紹介したいのが、博多のお土産の定番、にわかせんぺいとのコラボ商品。
福岡在住のイラストレーターPOP●COPY(ポッポコピー)さんの絵があしらわれたかわいい巾着袋の中に、マヌコーヒーの定番クジラブレンドのドリップバッグが3つと、にわかせんぺいが2箱入ったセットです。
ほんのり甘いせんぺいと、相性抜群なコーヒーの組み合わせで、コーヒータイムが楽しめる博多らしいセットになっています。
羊かん珈琲 450円
そしてこちらは、大橋の和菓子と駄菓子のお店、”をかし ひつじや”とのコラボ「羊かん珈琲」。
この羊羹は水を一切使わず、クジラブレンドのエスプレッソとコーヒーを白餡にあわせて作られたコーヒあんの羊羹です。
和菓子職人がゆっくりと時間をかけ、手作りで練り上げられています。フタを開け、羊羹を下から押し出し、糸で切るので好きなサイズに切って食べることができます。
おいしいコーヒーが飲めるのはもちろんのこと、そのコーヒーをきっかけにまた新しい出逢いにつながっていけたら、毎日はもっと豊かになっていくはず。
私とあなたをお菓子でつなぐ、Uandの焼き菓子【福岡市南区】
高宮駅から徒歩約1分、「Uand(ユーアンド) 高宮店」。
Uandは『私からあなたに、そしてあなたの大切な誰かに』というコンセプトの焼菓子専門店。佐賀に本店を構え、2024年1月19日、福岡にオープンしました。
お店のイチオシというのがこの水ヶ江(みずがえ)カヌレ。
積み上げられた姿が印象的です。佐賀で焼かれたものが届くのだそう。外はカリッと、中はむっちりしていて、ラム酒がふわっと口に広がります。このむっちり食感がたまりません!
チョコレートのかかった「チョコファッションカヌレ」もあります。見た目はよく見ないと見分けがつきにくいですが、袋を開けた瞬間に香る濃厚なチョコの香りに驚きます。チョコ好きさんはぜひ。今後もいろんなフレーバーのカヌレが登場するとのことで楽しみです。
ベルギーチョコのガトー、まっちゃのガトーなど…店頭に並んでいない冷蔵商品もあります。
こちらは表面がしっかりと焼かれた人気のバスクチーズケーキ。
とろとろ、なめらかな生地は口溶けがよく、口の中でとろけます…!いつまでも浸っていたい、濃厚な味わいの幸せなチーズケーキです。
おもたせを選ぶ時、自分がもらって嬉しいものを贈るとこちらまで嬉しい気分になれるもの。このお菓子をあの人に渡したら喜んでくれるかな?そんな選ぶ時間でさえも幸せな気分にしてくれるUandのお菓子。ギフトの機会が増えるこれからの季節にいかがでしょうか。
いかがでしたか?
ただおいしいだけじゃないスイーツを、せせさんらしいチョイスでご紹介するこちらの連載はまだまだ続きます!これからどんなスイーツが紹介されるのか、楽しみですね!