今回紹介するのは、福岡市中央区赤坂にある和菓子屋「熊屋(くまや)」さん。
日本に初めて砂糖が伝わったとされる長崎・平戸に本店があり、創業は1762年と長い歴史を持つお店です。福岡店は赤坂駅から徒歩5分、ガラス張りのおしゃれな店構えのお店です。
黒を基調としたスタイリッシュな店内にはたくさんのお菓子が並んでいます!
代表銘菓の麩(ふ)まんじゅうを初め、季節の生菓子、古い歴史を持つ「牛蒡餅」が並ぶ生菓子コーナー、そして、カステラをはじめ、福岡ではなかなかみることのできない種類豊富な南蛮菓子が並ぶ焼き菓子のコーナー。
さらに、どら焼きの製造風景を見ることのできるどら焼きコーナーもあります。ちなみにこのどら焼きは大人気の「九州パンケーキ」の粉が使われており、ふわっとモチッとした食感が特徴です。
もふもふ食感がたまらない!名物麩まんじゅう
お店の名物は何といっても麩まんじゅう。
新しい目玉商品を作ろうと、先々代の6代目によって考案され、今では「麩まんじゅうといえば熊屋」といわれるほどの名物になりました。
通年商品のよもぎの生地にはこしあん、すりごまの生地にはつぶあんが入っています。この2つに加えて、季節の麩まんじゅうもおすすめ。取材に伺った時は、1年の中で私が1番お気に入りの麩まんじゅう「ジャスミンゆず」でした。
なんともいえない”ふよっ”とした見た目、そしてもっちもちの食感がもうたまりません。そして、何よりあんこがみずみずしく濃厚なのもポイント。
そんな熊屋のあんこをもっと生かしたものを!と、誕生したのがこちらの「はちパン」。
麩まんじゅうに並ぶ人気の商品なんだそうです。8代目の熊屋誠一郎さんは大のあんぱん好き。いろいろなあんぱんを食べるたびに「熊屋のあんこであんぱんを作りたい!」と思っていたんだそう。あんこ、そしてあんぱんへの愛が伝わってくるエピソードです。
モチッとした弾力の生地には平戸の酒造「森酒造」の酒かすが使われています。フワッと香るお酒の香りもとても心地よいです。これはリピートしたくなる!人気商品なのも納得です!
長い時を超えて復活した南蛮菓子
ちょっと日持ちがするおもたせをご希望の方はこちらの南蛮菓子の詰め合わせセットがおすすめ。
南蛮菓子が全種類入っているワクワクする詰め合わせ。ついつい自分のご褒美にも買ってしまいそうな楽しい詰め合わせです。
中でもおすすめの「平戸シュガーラ」はポルトガルの黒船が平戸へ来航した時に、神父たちによって、伝えられたお菓子。長い間、製法は門外不出だったため、一般の方には全く知られていなかった幻のお菓子です。他にも約250年の時を超えてよみがえった「花かすていら」、濃厚なチーズが味わえる「オ・ケージョ」も人気です。
他の和菓子屋さんではなかなかみない珍しいラインナップに、まるでタイムトラベルしているような楽しさを味わえます。今日はどのお菓子にしようかな。悩む時間さえも楽しませてくれるお店です。
店舗情報
熊屋(くまや)福岡店
住所:〒810-0042 福岡県福岡市中央区赤坂1-15-21[map]
営業時間:10:00~19:00(土日祝日は18:00まで)
定休日:なし
駐車場:なし(近隣のコインパーキングをご利用ください。)
公式HP:https://hirado-kumaya.jp/