今回は8月に商品がリニューアルしたばかりの博多運盛(はかたうんもり)に伺いました。
博多運盛に初めて出会ったのは6年前のこと。「運盛」という聞き馴染みのない言葉にどんなお菓子があるんだろう?と興味が湧いたのを覚えています。そのときお店の方が教えてくれた運盛のお話に感動し、以来お気に入りのお店です。
運盛とは「ん」のつく食べ物を食べて「運」を盛るという意味。もともとは冬至の日に、最後に「ん」のつく野菜や果物の盛り合わせを供えて、来る年の運を願っていたことが起源とされています(諸説あり)。
博多運盛ではそんな「運盛」をモチーフにお菓子が作られています。一番人気のどら焼き「うんどら」、スタイリッシュな白と黒の「運盛ようかん」、運が良い時に使われる”ふのよか”という博多の方言と”お麩”をかけた 「麩のよかラスク」など、店内には縁起菓子がずらりと並びます。
今回のリニューアルでは、4つ入りで販売されていたうんどらが食べやすいよう個包装になったり、作り手の想いやあたたかみが伝わるような商品パッケージになったりと、より私たちが商品を手に取りやすく、そして美味しくいただけるような工夫がされています。
8種の野菜餡で「運」を盛る
一番人気のうんどら。今回のリニューアルを経て個包装になり、サイズも少しだけ大きくなりました。
あんこは8種類。もちろん全てに「ん」がつくのですが、なんの野菜が使われているかわかりますか?正解はにんじん、きんかん、だいこん、ぎんなん、れんこん、れもん、いんげん、なんきんの8種類。
8種類の珍しいあんこの中で特にお気に入りなのが「れんこん」。なんと、きんぴられんこんとつぶあんのコラボなんです!
パッと見た目ではわかりにくいのですが、食べると、蓮根のシャキシャキとした食感、きんぴらのピリッとしたからさがつぶあんとマッチ!新感覚のどら焼きで、お酒のおつまみなんかにも合いそうです。
実は縁起物、お茶を使った3種のフィナンシェ
今回パッケージのリニューアルにあわせて新発売されたのが、お茶を使ったフィナンシェ「めでたフィナンシェ」です。八女産のお茶を使った抹茶、ほうじ茶と嬉野産のお茶を使った和紅茶の3種類があり、お店の方の一押しは「和紅茶」なんだそう。
九州産の小麦粉、バターが使われていて、生地はしっとりとした柔らかさ。お茶の葉は摘んでも次々と新芽が出てくることから、日本では「お芽出たい」贈り物として親しまれてきたんだそう。和菓子といえばお茶、その組み合わせは当たり前と思っていましたが、まさかお茶に縁起物の意味があったなんて驚きです。
そして、めでたフィナンシェは700Wのオーブントースターで2分焼き、そのまま5分ほどたつとサクッとした食感が楽しめるんだそう。ぜひ試してみてください。
だんだんと秋めいてきて、気温も少しずつ落ち着いてきました。真夏を乗り切り、気持ち的にも少しゆとりができることではないでしょうか。贈るこちらまで嬉しくなる博多運盛のお菓子を持って久しぶりのあの人に会いに行ってみてはいかがでしょう。
店舗情報
博多運盛
住所:〒812-0026 福岡県福岡市博多区上川端町12−31 1F[map]
営業時間:10:30〜18:30
定休日:日曜日、祝日