今回紹介するのは、福岡市中央区薬院にある和菓子屋「富貴(ふうき)」。
創業は昭和42年。春日市に本店を構え、他にも高宮、南ケ丘と全部で4店舗展開されています。今回訪れたのは薬院店。天神からも近く、お客さんが次々と途切れることなくやってきます。
お店には季節によって異なるお菓子、華やかな上生菓子、おもたせ用の商品など約20種類が並び、どれにしようか迷ってしまいます。取材時の季節のお菓子は、おはぎやいちご大福でした。
博多ならではの名前がついたお菓子も多く、県外の方への手土産にもピッタリ。ちなみに私は”しりたたき”というちょっと変わった名前の白あんのおまんじゅうがお気に入りです。おもたせ用を買いにきたついでに、自分用にも…というお客さんも多い様子でした。
誰にも真似できない“幻のあんこ”
富貴で人気の商品が、お水の代わりにほうじ茶を使った生地で作られた、その名も「お茶々万十(おちゃちゃまんじゅう)」。通常サイズのお茶々万十とミニサイズのこ茶々万十(こちゃちゃまんじゅう)があります。
お茶々万十のあんこは、北海手亡 (ほっかいてぼう)という白いんげんと北海道・音更町(おとふけちょう)の小豆を使い、こだわり抜いた製法で作り上げられています。その製法は、他の和菓子屋さんに教えても決して同じ“あんこ”を作ることができなかったんだそう。
あっさりしつつもしっかりと小豆の味わいを感じられるあんこは、ほうじ茶を使った生地と相性抜群。美味しすぎてついついもうひとつ、と手が伸びてしまいます。取材に伺った日もなんと当日分は売り切れという人気ぶり。おもたせ利用の時は、事前に取り置きをしておくのが安心です。
コンセプトは“食べたことがない和菓子”
もうひとつの名物が「博多カステラ」。
カステラというと、四角い形を想像しますが、富貴のカステラはご覧の通りまんまる。こんな形のカステラ、見たことありません!
また、博多カステラは形だけでなく、もちもちと弾力のある生地が特徴。一般的なカステラがふわふわした印象なのに対し、博多カステラはずっしりむぎゅ!としっかりとした食感が印象的。
日持ちも20日程度と長めなので、おもたせにもピッタリです!ちなみに、博多カステラは季節によって、抹茶やチョコレートなども登場します。これがまたおいしいんです…!
おもたせはもちろん、季節を味わいに定期的に足を運びたいお店。春の緊張をほぐしてくれる、おいしい和菓子がお出迎えしてくれます。
店舗情報
富貴(ふうき) 薬院店
住所:〒810-0022 福岡県福岡市中央区薬院2-5-26ライオンズマンション薬院中央[map]
営業時間:10:00~18:00
定休日:日曜日
駐車場:なし
公式HP:https://www.e-wagashi.jp/