福岡暮らしの4つの基本情報
アクセス抜群の究極のコンパクトシティだからどこにでも行きやすい!
福岡市は北に博多湾が広がり、南西部と南東部が山地という地形のため、市街地は東西と南に伸びた「Y字形」の都市となっています。
このエリアに様々な都市機能が集約されているため、「コンパクトシティ」としての特徴があるんです。
中心市街地である天神から半径3km圏内に福岡空港・博多港・博多駅という陸・海・空の交通アクセス拠点があり、さらに都市高速も通っているので、天神から30分圏内で福岡市内全域に行けるというアクセスの良さは日本はもとよりアジアの主要都市でもトップクラスなのです!
電車・バス・地下鉄と公共交通機関が充実!
コンパクトシティな福岡がさらに便利なのは、公共交通機関が充実しているという点もあります。
南北にはJR、JRと並走するように走る西鉄、そして東西と南西には福岡市地下鉄という3種類の電車網が構築されている上、電車が通っていないエリアには日本最大級の約2,800台ものバスを保有している西鉄バスが様々な路線を縦横無尽に走らせています。
公共交通機関ゆえに時間も正確なので、福岡では公共交通機関を利用すれば「行きたい場所にほぼ確実に」行くことができるんです!
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人気エリアでも家賃は東京に比べて半額近い!
2024年5月現在、福岡市の人口は約164万人。2040年には170万人を突破すると推計されています。進学や就職、あるいは単身赴任や移住で福岡に新しく住む人は今後もさらに増加すると言われています。
地価の上昇に伴い、家賃相場も年々上がってはいますが、東京の「渋谷区」と福岡の「中央区」など単身者に人気のエリアの家賃を比較すると、1LDKの平均で福岡市中央区の9.13万円に対して渋谷区は21.16万円。1Kでみても、福岡市中央区の5.3万円、渋谷区9.68万円で、渋谷区の半額に近いという結果が出ています。
さらに主要エリアからほんのちょっと離れるだけで家賃はさらに安くなるので、交通機関が充実している福岡ではどこに住んでいてもあまり不便さは感じられないのです!
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ゴミの収集は夜で楽々!しかも分別はたったの4種類でOK!
画像提供:公益財団法人ふくおか環境財団
福岡に住んで驚かれるのが「ゴミの収集が夜であること」と「ゴミの分別の少なさ」。
夜のゴミ収集は朝の車の渋滞を緩和するために1960年代から取り入れられた制度でしたが、深夜の防犯にも役立つこと、カラスなどが寝ている夜に回収することでゴミを荒らされないなど様々なメリットがあることから、福岡市では深夜のゴミ収集が定着しました。
また、ゴミの分別は各市町村が策定する一般廃棄物処理計画で定められているそうで、市民への分かりやすさや収集運搬、処理処分における環境への負荷、コストなどを総合的に判断した結果、福岡市の家庭ごみは、「燃えるごみ」「燃えないごみ」「空きびん・ペットボトル」「粗大ごみ」の4分別になっているそうです。
他の政令指定都市では21もの分別が必要なところもあるそうで、それに比べると福岡のゴミ出しはかなり簡単ですね!
▶︎関連記事「家庭ごみは4分別。福岡市ゴミ分別の種類が少ない理由とは?〜福岡市の家庭ごみを取り巻く謎を解き明かす!〜」
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福岡の食にまつわるあれこれ
実はラーメン派よりうどん派が多い!?
福岡と言えば全国的にも「豚骨ラーメン」のイメージが強いのですが、福岡民としては「ラーメンよりもうどんの方をよく食べる」というのが常識。
この根拠として、総務省の『家計調査』(2人以上の世帯:2020年~2022年平均)によると、福岡市の家庭における外食では、日本そば・うどんの支出額は6,348円となっており、ラーメンに代表される中華そばの同5,410円を上回っていた、というデータもあるんです。
実際に福岡市民歴30年以上の私(ライター)も、一人ランチやサクッと食べたい時には「うどん」で、お気に入りの店や美味しいと話題の店にわざわざ行って食べるのが「ラーメン」と使い分けております。
また、福岡には「牧のうどん」「ウエスト」「資さんうどん」の3大うどんチェーン店があちこちにあるので、うどんの方が食べやすいという理由もあるかもしれません。
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醤油が甘い!焼き鳥屋ではなぜか豚バラとキャベツ!?
福岡に住んでみて驚くのが「醤油が甘いこと」。これは長崎の出島が関係しているという説があるんです。
江戸時代の長崎・出島には様々な輸入品が入ってきており、 その中でも「砂糖」が長崎街道を通って江戸に運ばれていたことから、長崎街道は別名「シュガーロード」とも言われ、街道沿いで甘味の名産品が数多く生まれました。そういったなかで、自然に醤油にも砂糖をブレンドしたものが誕生していき、甘い醤油が定着していったと言われているそうです。
また、焼き鳥屋に行くと必ず「キャベツ」が添えられ、メニューの中に「豚バラ」があるのも全国的には珍しいそうですが、「豚バラ」は戦後に満州などから引き揚げてきた人たちが大陸から持ち帰って広まった文化なのだとか。
そして「キャベツ」は、中洲の焼鳥屋「信秀本店」の店主が考案したもので、大阪のお好み焼き屋のお通しで出てきたキャベツを参考に開始されたサービスで、それが徐々に他店にも広がって福岡の文化として花開いたと言われているそうですよ。
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個性的な地場スーパーが魅力!
福岡には様々なスーパーが乱立しています。ざっと列挙してみても、「にしてつストア」「マルキョウ」「ルミエール」「マルショク」「サンリブ」「サニー」「トライアル」「ハローデイ」「フードウェイ」に「イオン」「マックスバリュ」などなど…枚挙に遑がありません。
その中でも特に個性的なのが地場のスーパーマーケット。福岡市中央区にある「マキイ」は無添加・オーガニック・国内産原料にこだわり、安心・安全で、身体にやさしい商品を取り扱うスーパーマーケットでなんと年中無休の24時間営業。
また、福岡市南区にある「ダイキョーバリュー」は「完全手作りの惣菜を、常時100種類以上そろえている」「全国区のお弁当やお惣菜の大会に出品し、10年連続で受賞。数々の受賞作を月曜から金曜まで毎日販売」など“惣菜最強スーパー”として全国から注目を集めているんです。
これらの個性的なスーパーがグルメ都市とも言われる福岡のキッチンを支えているんですね!
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知る人ぞ知るカフェやコーヒーの街
福岡は九州最大の都市ということもあり、個性的なカフェやコーヒーショップが数多くあるのも特徴。
サードウェーブコーヒーの代表格であるアメリカ・オークランド発祥の「ブルーボトルコーヒー」も今年2月に九州初出店を果たしました。
さらに福岡がコーヒーの街と言われるのが、コーヒー焙煎の世界チャンピオンである「豆香洞コーヒー」やバリスタ世界第2位の「レックコーヒー」、ラテアート世界第2位の「コネクトコーヒー」、コーヒーカッピング世界第3位の「蘭館」などワールドクラスのコーヒーマンを多数輩出している点。これらの高い技術を持ち合わせた店と、インスタグラムで話題のおしゃれカフェ、そして昭和レトロ喫茶や老舗の自家焙煎コーヒー店も数多く残っており、多様化するコーヒー文化をコンパクトシティならではの距離感で楽しめるのも魅力なのです!
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福岡でのビジネスにまつわるあれこれ
商談ででてくるかも!?野球は「ホークス」、サッカーは「アビスパ」
福岡で商談していると、「ホークス」や「アビスパ」といったフレーズが耳に入ることがしばしばあります。
なんといってもホークスとアビスパは福岡が誇る2大プロチーム。試合結果や成績についてはもちろんのこと、特定の選手についての話など話題に事欠きません。それだけ福岡民にとって、「ホークス」や「アビスパ」が生活に密着している証拠でもあるんです。
他チームファンの方は少々肩身が狭いかもしれませんが、福岡に住まわれたのならぜひこの機会に「ホークス」や「アビスパ」について詳しくなってみるのはいかがでしょうか?きっと商談もスムーズに進むかもしれませんよ!?
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覚えて使いこうなそう!福岡ならではのビジネス方言
福岡のビジネスシーンでちょくちょく出てくる方言。中には福岡固有の「ビジネス方言」なるものが存在するんです。
例えば「片付ける」ことを「なおす」と言ったり、「背負う」ことを「からう」と言ったり、受け答えの際につい「なるほどですね」といった具合に語尾に「ですね」をやたら付けたり。
しかもこれらの言葉、福岡民は「標準語」だと思っている人が多いんです!
なので福岡民が他県に行った時、これらの言葉を発した時に相手から「???」というリアクションをされることもしばしば。
ちなみに、全国的に博多弁のステレオタイプで有名な「たい」「ばい」「くさ」といった方言は、最近の福岡民はあまり使わない人も増えてきていますのでご注意を。
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大通り沿いならほぼタクシーが捕まる!?
「ヤバイ!商談まで時間がない!バスや電車じゃ間に合わない!」そんな時にはご安心あれ。福岡はタクシーでの移動も便利なのです。
先述したように福岡はコンパクトシティなので、そもそも目的地までの距離が短いことが多い上、法人タクシーはもちろん個人タクシーの数も多く、博多や天神近郊の大通りに立っているとタクシーの往来がやけに目立ちます。
私(ライター)も福岡でタクシーに乗る時は、タクシー乗り場で乗るよりも大通りを流しているタクシーに手を挙げて乗せてもらうパターンの方が多いです。
最近は配車アプリでタクシーを呼ぶのが浸透してきていますが、ここ福岡では大通りに立って手を挙げている方が早く捕まるかもしれません。
空港までわずか6分!近くて便利すぎる「福岡空港」
画像出典:https://yokanavi.com/feature/223946/
福岡の特徴のひとつが「都心部から空港までの近さ」が挙げられます。
オフィス街である博多駅までは地下鉄でほんの2駅、時間にしてわずか6分。九州一の商業地・天神までも地下鉄で5駅、時間にしてわずか12分。
たったこれだけの時間で空港から都市部に移動できるのは、日本国内はもとより世界的にも珍しいのです。これはビジネスシーンにとってかなり有利なロケーションと言えますよね。
その利便性から福岡空港は「世界空港ランキング2024」で第26位、アジアで第9位にランクインされました。
空港の近さは福岡民の自慢でもあるんです!
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福岡の知っていると為になるあれこれ
3つの国が集まってできた福岡県
画像出典:https://www.pref.fukuoka.lg.jp/somu/ken-dayori/202107/html/special.html
明治時代の廃藩置県により旧筑前国、筑後国、豊前国の一部に8つの県が設置され、その後統合されて現在の福岡県が誕生したのが1876年(明治9年)。
元々3つだった国が集まってできた県なので、ひとくくりに福岡県と言っても文化や言葉に違いがあるんです。
大ざっぱに説明しますと、旧筑前国(福岡市一帯)、筑後国(久留米市一帯)、豊前国(北九州市一帯)で分かれており、言葉としてはそれぞれ語尾に特徴があります。
分かりやすく例えるなら同じ「何をしているの?」という言葉でも、福岡エリアの博多弁は「なんしよーと?」、北九州エリアの北九州弁は「なんしよん?」久留米エリアの筑後弁は「なんしよっと?」といった具合に若干の違いがあるんです。
福岡と博多の違いって?
画像出典:https://www.fukuokatown.com/fukuoka-hakata-border/
たまに他エリアの人が「福岡市」を「博多市」と言い間違えた時、福岡民はついモヤっとしてしまいます。
そのくらい「福岡」と「博多」は明確に異なります。しかし、その違いを聞かれた時、明確に回答できる福岡民は少ないのではないでしょうか。
ざっくり説明すると、福岡市を流れる那珂川を挟んで東側が商都「博多」、西側がかつて福岡城の城下町だった「福岡」に分かれています。
「福岡市」という名前は明治22年の市町村制度施行の際に定められました。福岡市に決定された後も「博多市」するべきだという声が根強くあったそうで、福岡市のままでいくのか、博多市に変更するのかの投票が実施された結果、わずかな票数の差で福岡市が上回り、そのまま福岡市とすることになったという経緯があるんです。
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https://fukuoka-leapup.jp/common/202106.269
多くの芸能人を輩出している街
これは良く知られた話ですが、芸能界には福岡出身者がとても多いです。
有名どころではタモリさん、武田鉄矢さん、小松政夫さんを筆頭に、音楽界ではCHAGE & ASKAさん、氷川きよしさん、浜崎あゆみさん、YUIさん、スピッツの草野マサムネさん、最近では橋本環奈さん、今田美桜さん、奈緒さん、そして忘れてはならない博多華丸・大吉さんまで。様々なジャンルで活躍されている芸能人・文化人を数多く輩出しています。
その数があまりにも多いので、普段の会話の中で「⚪︎⚪︎ちゃんと同じ高校の同級生だった」「⚪︎⚪︎は俺の後輩」なんて言葉が普通に聞こえてきたりします。
「福岡=芸能人が多い」というのは、福岡民にとってちょっぴり自慢だったりするんです。
▶︎関連記事「有名ミュージシャンを多数輩出!福岡出身の芸能人あるある3選」
https://fukuoka-leapup.jp/common/202111.359
知っておきたい!「博多三大祭」
福岡のお祭りとして知っておきたいのが「博多どんたく」「博多祇園山笠」「放生会」の博多三大祭。
写真提供:福岡市
「博多どんたく」は国重要無形民俗文化財「博多松囃子(松ばやし)」を起源とする福岡を代表するお祭りで、その語源はオランダ語のZondag(ゾンターク、休日の意)といわれています。
毎年ゴールデンウィーク期間中の5月3日・4日の2日間行われ、老若男女が思い思いの仮装でシャモジを叩いてパレード会場(どんたく広場)を練り歩き、市内各所に作られた舞台や広場で踊りや芸能を披露し、町中がどんたく一色で湧き返ります。
「博多祇園山笠」は博多の総鎮守である櫛田神社に祀られている須佐之男命(祇園宮)に奉納される神事として800年近い歴史と伝統を持つお祭りです。
毎年7月1日~15日の期間に開催され、7月に入ると博多の街は山笠一色となり、「オイサ」「オイサ」の威勢のよい掛け声と共に締め込み姿の勇ましい男性たちが、約1トンの『舁き山笠』を担いで勢い水を浴びながら、博多の街を駆け抜けていきます。
クライマックスとなる7月15日の「追い山笠(追い山)」では土居流、大黒流、東流、中洲流、西流、千代流、恵比須流の七流の舁き山笠が櫛田神社の境内でタイムを競います。
博多祇園山笠の期間中は、参加する男性たちは仕事はそっちのけで山笠の行事を優先し、さらに「キュウリを食べるのは御法度」という独特なしきたりがあることでも有名です。
写真提供:福岡市
「放生会」は福岡市東区にある筥崎宮で毎年9月12日~18日まで行われるお祭りで、万物の生命を慈しみ、殺生を戒める神事で、もともとの起源は、お釈迦様の前世といわれている流水長者が、池が干上がって死にかけていた魚を助けたら三十三天に転生して感謝報恩した、ということに由来していると言われています。
放生会は全国各地で行われていますが、筥崎宮の放生会は特に規模が大きく、本来の放生会にプラスして商売繁盛や交通安全などが色々ミックスされて開催されており、開催期間中には参道に約500軒もの様々な店が軒を連ねます。
それぞれのお祭りの期間中、福岡の街はお祭りムードに沸き立ちます。どれも福岡独自のお祭りなので、ぜひ参加してみて身も心も福岡民になっちゃいましょう!
▶︎関連記事「放生会は歩けないほどの人出・・・福岡の「お祭り」あるある3選」
https://fukuoka-leapup.jp/common/202009.116
というわけで、「福岡のローカル常識」を4つのジャンルに分けてお送りしました。
これらの情報をインプットしておくと、今後の福岡暮らしが過ごしやすくなるに違いありません。
住みやすい福岡暮らしを楽しんでくださいね♪