(1)県外から来た人は急に始まる博多手一本に戸惑う
福岡市は九州の主要拠点として発展する都市ですので、多くの企業の支社が設けられています。
そのため、他県から出張や転勤でやって来る人が特に多い場所です。
そんな他県からやって来た人が戸惑うのが「博多手一本」。
宴会などの最後にお偉いさんが「じゃあ、手一本で締めましょう」と言うと、周りのみんなが立ち上がり、突然謎の儀式が開始。
事情を知らない人はただただ戸惑うばかりで、オロオロしている間に終わってしまった・・・なんてこともよくあるかと思います。
この博多手一本は「よーお」(パンパン)「も一つっしょ」(パンパン)「よーと三度」(パパンパン)のリズムで手を打つもので、「異論なし」という合図として、会合の最後などに締めとして行われます。
結婚式でもよくやられるものですので、ぜひ覚えておきたい作法です。
(2)焼き鳥屋ではなぜか豚バラとキャベツ
福岡は焼鳥屋の数が非常に多く、ちょっと一杯という時には焼鳥屋に、というシチュエーションがよくあります。
何を注文しようかなと考えてると、周囲の人はなぜか豚バラばかりを注文している・・・。
そう、福岡で焼鳥といえば豚バラがやけに人気なのです。
ということで豚バラを注文してみるとなぜか頼んでもいないキャベツが運ばれてきた!周りの人もバリバリキャベツを頬張っています。
他県からやってきた人はこの「焼鳥屋で豚バラとキャベツ」に驚きます。
まず、なぜ豚バラが人気なのかというと、諸説あるそうですが、戦後に満州などから引き揚げてきた人たちが大陸から持ち帰って広まった文化なのだとか。
そしてキャベツは、中洲の焼鳥屋「信秀本店」の店主が考案したもので、大阪のお好み焼き屋のお通しで出てきたキャベツを参考に開始されたサービスなのだそうです。
それが徐々に他店にも広がって福岡の文化として花開いたと言われています。
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(3)体育の授業で立ち上がる時は「ヤーーー!」
九州北部の人は小学生の頃、「起立!」と言われたら「ヤー!」と返事をするように叩き込まれたものです。
特に福岡の人などはこれを全国的に共通な常識と思っている場合もありますが、これも福岡(と近隣県)独自のルールです。
この「ヤー!」の掛け声の由来には主に2つの説があります。
一つは山笠説。山笠ではスタートする時などに「ヤー!」と発声します。これが掛け声として定着したと言われています。
もう一つはドイツ語由来説で、ドイツ語で「ヤー」は「はい(Yes)」を表しますが、日独伊三国同盟が締結された時にドイツ教育から影響を受けてこれを取り入れた、というものです。
どちらが真実か、今となっては不明ですが、「起立!」と言われると「ヤー!」が条件反射的に出てしまうというのは福岡県人あるあるの代表的なものです。
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福岡独自のルールの由来、なかなか興味深いものですね。その他の独自ルールや文化も調べてみると意外な発見があるかもしれませんよ。
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<参照サイト>
福岡ビギナーのための「博多手一本」入門 ポイントは「パ・パンのパン」|Jタウンネット東京都
《酒宴》とりあえず「豚バラ10本」が基本|西日本新聞
福岡の焼き鳥店でキャベツ無料食べ放題のナゾ|福岡のニュース
博多祇園山笠用語辞典|山笠ナビ