アキラメタ3人が考える、New Typeの「株式会社」
しかしこれって、どうやってマネタイズしていくのでしょうか…というところ、ズバリ聞いてみました。
深井「はい、お察しの通り、今はコテンラジオのファンからのマネタイズだけが収益です。あとは僕が他のベンチャースタートアップでやっている取締役や顧問の収入を会社に入れています。目標は、資金調達して2年以内にデータベースの完成です。
正直、“ビジネス”になるかはわかりませんが、“新しい価値”は提供できると思っています」。
ヤンヤン「実は僕たち、アキラメテルからこういうことができるんです」。
あ…アキラメル?人生を?サラリーマンを?何をでしょうか??
深井「これからは、アキラメテル人が価値になる時代がくると思っています。人文学や哲学や歴史って、繊細な人しか興味を持たないのではと思っていまして、僕たちは社会で普通のサラリーマンとして生きていくことをアキラメテ、それぞれのきっかけがあって歴史に興味を持ちました。そうすると、もう知っちゃってるんですよ。名声なんて意味がないし、お金なんてたくさんあってもあっただけ幸せになれるかって、なれないんです。だから、時代によって変化しないものにしか興味を持てなくなってしまいました。もうすぐ資本主義の形が変わると僕たちは思っています。それでもなくならないもののひとつが、人文学であり歴史だと思うんです。
なので、資金調達では、歴史事業の社会的価値をしっかり理解してもらい、相当長い目でみた金銭だけではない社会的価値のリターンを見ていただける投資家の方とお話をしています。
そういう投資家の方って資産を増やそうというよりも社会的インパクトを重視してくれるんです。
そういう活動をするためには、既存の『株式会社』にする必要があると思ったので法人化しましたが、これから株式会社も変わっていくと思います。僕たちは、新しいタイプの株式会社になっていくと思っています」。
エンジェルに対し、ここまで堂々と「リターンなしの投資の提案」を口にする人もなかなか珍しいのでは!と編集部もびっくりしましたが、彼らはそれで失うものもなければ、名声が欲しいわけでもない、という“アキラメタ”ポテンシャルだからこそ、ここまで言い切ることができるのではないかと感じました。
いまは“アキラメタ”と表現している彼らですが、決してネガティブな香りはしないので、どこかでさらにピンとくる表現が出てくるのではないかと、裏テーマとして楽しみに見守りたいと思います!