首位は14年連続でロンドン、福岡市は第40位にランクアップ
ディベロッパー大手・森ビル系のシンクタンクである一般財団法人森記念財団都市戦略研究所(竹中平蔵所長)は、2025年12月17日、『世界の都市総合力ランキング(GPCI)2025』を発表した。
世界の主要48都市における『総合力』について、経済分野、研究・開発分野、文化・交流分野、居住分野、環境分野、交通・アクセス分野の6分野・27指標グループ・72指標で複眼的に評価している。
日本からは第2位に東京(前年第3位)、第18位に大阪(同35位)、第40位に福岡(同42位)の3都市がランクインし、いずれの都市も前年よりも順位を上げた。
同ランキングでは、各指標をスコア化し平均したものを指標グループのスコアとし、それらを合算して分野別ランキングを作成した上でスコア2,700を満点に総合ランキングで評価している。
第2位となった東京はスコア1,535.1(前年スコア1,445.4)、第18位だった大阪は同1,103.1(同993.2)、第40位の福岡は同913.7(同858.5)と、いずれの都市もスコアを伸ばした。
同ランキングでの首位は14年連続でロンドン(スコア1,642.2)、東京に続く第3位はニューヨーク(同1,476.6)、第4位は10年連続のパリ(同1,444.6)、第5位は14年連続のシンガポール(同1,293.1)という順位だった。
森記念財団都市戦略研究所では、『世界の都市総合力ランキング』(Global Power City Index,GPCI)について、「国際的な都市間競争において、人や企業を惹きつける“磁力”は、その都市が有する総合的な力によって生み出されるという考えに基づき作成されたものである」とする。

出典:一般財団法人森記念財団都市戦略研究所『世界の都市総合力ランキング(GPCI)2025』
福岡は経済や文化・交流、居住でランクアップ、環境と研究・開発で同ランク、交通・アクセスでランクダウン
『世界の都市総合力ランキング(GPCI)2025』の総合順位において、福岡は第40位へランクアップした。
福岡の分野別ランキングをみてみると、経済分野で第38位・スコア170.4(前年第41位・前年スコア138.7)、文化・交流分野で第43位・スコア55.3(同45位・同48.3)、居住分野で第19位・スコア350.2(同21位・同355.6)と、いずれもランクアップした。
環境分野の第21位・スコア180.6(同21位・同159.9)と研究・開発分野の第31位・スコア39.2(同31位・同39.9)は、同順位となっている。
一方、交通・アクセス分野については、第40位・スコア117.9(同36位・同116.1)と、ランクダウンしていた。

出典:一般財団法人森記念財団都市戦略研究所『世界の都市総合力ランキング(GPCI)2025』
参照サイト
一般財団法人森記念財団都市戦略研究所『世界の都市総合力ランキング(GPCI)2025』
https://www.mori-m-foundation.or.jp/ius/gpci/index.shtml
https://www.mori-m-foundation.or.jp/pdf/GPCI2025_summary.pdf









