パンオタクが選ぶ福岡パン

パンオタクが総括!今年流行ったパンと、2026年のブームを予想

福岡で10年以上パンブログを続け、2020年には城南区別府にパン喫茶をオープンさせた「pantiki」さん。毎日をリープアップしてくれる福岡のパンを、「ひとぱん入魂」の気持ちで1つずつご紹介いただくこちらの連載。89回目の今回は、パンオタク的今年のパンの総括をお送りします。

今年のパン界の動向を振り返る

ひゃー、、、もう、今年の総括を考える時期が来てしまいました。

 

ついこの間、「今年はドーナツと酸っぱいパン」でしたねー!と2024年の総括を述べさせて頂いたような気がします。

 

今年のパンを総括!パンオタクが語るパンの流行と期待

 

2025年も、ここ数年の酷暑が相変わらずで、夏のパン屋さんの大変さも増すばかり、、、かと思えば、令和の米騒動からのパン需要も増えたとか、、、「パン界隈」だけでも、様々な出来事がございましたね。

 

 

 

今年はズバリ「ベーグル再ブーム」の年

そんな中でも、今年のパン界におけるムーブメントといえば、、、やはり、「ベーグル再ブーム」ではないでしょうか。偶然にも、筆者自身がここ数年「一周まわってベーグルブーム」でしたので、これは嬉しい流行でした。

 

何故に「再」ブーム、とか、一周まわってという言い方をしているかというと、、、

まず、筆者がパン好きになるきっかけ、そのひとつが「ベーグル」だったということ。まだ20代で、小麦製品で1番好きなのは「うどん」という、生粋の!?福岡人だった私は、パンにはあまり興味もなく。そんなある日、友人たちと、週末のお決まりコースのように、西通りをブラブラ歩き、帰りは地下鉄に乗る前に、百貨店の地下をまたブラブラ、、、と歩いているときに、偶然出会った催事が、大阪のベーグル専門店の販売でした。

 

大きくて、輪っか状で、ブルーベリーがたっぷり入っているのが、パッと見てわかるほどで。そういう類のパンを見たこともなかったし、その当時の福岡には無かったように記憶しています。

 

前回ご紹介した、BAKERY-SOCO Saffron 福岡飯塚店さんのベーグルは、それに近い感じ。

 

 

 

160種以上のパンが並ぶ!「BAKERY-SOCO Saffron 福岡飯塚店」【福岡県飯塚市】

 

興味が無さすぎて知らなかっただけかもしれませんが、まだ当時の福岡に「かっこいいシュッとしたバゲット」を置く「ザ・ブーランジェリー」然としたお店や「どっしりしたカンパーニュ」を焼く自家製酵母のお店も、数軒あるかなー、、、くらいで。

 

どちらかと言うと、「町のパン屋さん」が、フカフカした柔らかいパンを焼いている、というのがほとんどだったのではないかと思います。

 

果たして購入したそれは、その当時の筆者がパンに抱いていたイメージとは180度異なり。「しっとり、むっちり、ぎゅう〜〜っ!」とした生地で、噛み締め噛み締め、食べるもの。でした。なんだこれ〜こんなパンがあるの〜!?とハマってしまい、その後は大阪のお店から取り寄せさえしておりました。

 

それから程なくして、私が個人ブログを書き始めたころですので、20年近く前でしょうか(ぎゃ〜、、、光陰矢の如し)全国的に、ベーグル専門店も増えてきて「第一次ベーグルブーム」が到来。東京のマルイチベーグルさん、Pomme de terre(ポム・ド・テール)さん、テコナ ベーグル ワークスさん、ブランジェリーケンさん、、、憧れのお店に伺う為に、お江戸まで行ったことも一度や二度ではなく。お取り寄せも盛んでしたので、広島のチェルシーベーグルさんや、仙台のベーグルUさんは、地方都市にありながらも全国のベーグルloverたちにその名を知らしめていて、、、

 

ああ、懐かしい、、、今筆者が挙げた、数軒のお店を見て、そう感じられた同年代のパン好きさんも多いかと思います。(ちなみに全てのお店が今もご健在&人気でいらっしゃる!素晴らしい!)

 

そして、世の中再び、ベーグルブーム。今回のブームの火付け役は「韓流フード」。韓国の食べ物や音楽が流行っているから、という流れのようですね。カラフルなレインボーカラーだったり、はみ出さんばかりの具材だったり。見た目にも鮮やかなものが多いのが、SNS社会になってからのブームには必要不可欠のような気がいたします。

 

そして、特に福岡のベーグルの特徴とも言えるのが「柔らかいベーグル」が多いということ。うどんも柔らかいものを好む県民性からでしょうか、筆者のイメージするベーグル=ムッチムチ!ムギュウウ〜!のハードな噛み心地のタイプは少なく、もっちりとした丸いパン、的仕上がりになさっているお店が多いように感じます。

 

福岡ならでは、のそんな傾向も面白いなぁ、、、と俯瞰的に拝見しつつ、やはり個人的にはムギュウウ〜!が食べたい!と、自分好みのベーグルを求めて東奔西走。これがまた楽しくて、今また「一周まわってベーグル(個人的に)ブーム」を楽しんでいるという感じです。

 

米粉の魅力に目覚める。ことこの「米粉ベーグル」【福岡県宗像市】

 

 

 

2026年のネクストブームは…?

そして、ベーグルブームの次に起こるであろう!?ネクストブレイク、いや、ムーブメントとして挙げたいのが、ロブロ。これも忘れてはならない今年の主役。ここ数回の拙コラムにも登場していますし、ロブロを置いているお店も増えてきつつあるので、食べたことはなくとも名前だけは知っている、という方も増えているのではないかと思います。

 

福岡で愛され続けて6周年。ロジウラベーカリー黒門店【福岡県中央区】

 


ストーリーに想いを馳せたいパン屋さん。「in the time」【福岡市早良区】

 

お時間あれば見返して頂けますと幸いですが、世の中の「せっかく食べるなら身体に良いものを」という流れ。そして「生産者さんと向き合って、その背景を知りながら食べる」という食育的背景も追い風となり、今後新たな「定番メニュー」となりうるパンが登場したのです。

 

 

デンマーク発祥で、ライ麦100%のずっしり重いパン。そのまま食べるとライ麦の豊かな「穀物感」溢れる旨味、蕎麦掻きを食べたかのような、パンなのにパンではないような、、、そんな不思議な味わいに、一度食べるとハマってしまう方も多いのでは、と拝察致します。意外にも、和の食材との相性もピッタリ!ですので、きんぴらごぼうをのせたり、個人的には「シメサバとアボカド」を合わせたり、、、も推奨しております(^^)

 

 

そんなこんなで、パン界隈も、あなたとわたしの界隈も、いろいろありましたね、2025年。

今年もまた、暮れてゆくのだなぁ。

 

こうやって毎年懲りもせず「早いねぇ〜もう年末ねぇ〜」なんて、同じようなことを、同じような面々と笑顔で話せていることに、感謝いたします。

 

そして、このコラムの向こう側にいらっしゃる読者さまと出会えたことにも、心からの、ありがとう、を。

 

 

 

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パンブロガー
pantiki
福岡在住。色々なパンを食べ歩き、「ひとパン入魂」を心に紹介するパンブログを10年以上運営。2020年には福岡市城南区別府に、ブログを三次元化させたパン喫茶「kissaten ぱんフレット。」をオープン。オリジナルのメニューの提供のほか、ロスになる前のパンにアレンジを加え、ストーリーと一緒に味わってもらう「パンのバトン活動」を続けている。

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