福岡民放局プロデューサーがこっそり教える、福岡非豚骨系ラーメン探訪

博多のラーメン文化は「豚骨」だけじゃない。博多の非豚骨系「昼と夜で顔が違う店」3選

福岡といえば豚骨、豚骨と言えば福岡と、必要十分条件のような知名度となっている「豚骨ラーメン」。しかし最近、福岡では「非豚骨系」なるジャンルがにぎわっている様子。現役の福岡民放局のプロデューサーが、こっそり収集してきた情報を紹介してくれる「福岡民放局プロデューサーがこっそり教える、福岡非豚骨系ラーメン探訪」第六弾は、「昼と夜で違う顔を持つお店」特集です!ぜひ参考にしてくださいね。

この連載の第1回は「ラーメン以外の料理人が手掛ける非豚骨系ラーメン」でした。和食やフレンチ、イタリアンの店で修行した店主による、ラーメンの専門店を紹介しました。今回は、主に夜の時間帯に寿司や創作料理を提供しながら、ランチタイムにその世界観を投影したラーメンを提供している、というお店を集めてみました。

 

 

【料理人 中途半端】中途半端だなんて言わせない! 寿司職人渾身「一期一会」の一杯

「お寿司屋さんなんだけど、昼はラーメンを出していて、これがまた美味しいの。店の名前は『中途半端』」。グルマン(食いしん坊)の友人に紹介されたときは、そのふざけた店名ばかりに興味がいき「まぁ、行ってみるか」くらいの気持ちで訪れたお店。

 

 

福岡市中央区高砂。狭い路地に面したビルの2Fにその店はあります。

 

どうせ出てくる料理も「中途半端」なものなのだろう…ところが、その想像はその後、見事に打ち砕かれることになります。

 

 

カウンター7席の小さなお店。そのほぼ中央に、天井から吊り下げられた「キンキと丸鶏800円」と手書きされた紙が一枚。どうやらこれがたった1種類しかない、ラーメンのメニューのようです。

 

 

現れたのは、ネギと玉ネギ、チャーシューとメンマが載ったシンプルな醤油ラーメン。「まぁ、どこにでもありそうな…」と呟きながら、レンゲで掬ったスープを口に運んだ途端。

 

 

なんですかこれは。透き通ったスープからは想像できなかった、奥深い旨味と香り。よく考えてみれば、キンキって高級魚。さらに店主が説明するには、スープをとる鍋にはアサリや椎茸、昆布に煮干しまで投入しているというのだから、これは本当に贅沢な一杯です。

 

 

ツルツルとした中太ストレート麺は、このスープとの相性も抜群。さらに、低温調理されたチャーシューも柔らかくて、旨味と甘味が凝縮されています。

 

 

…とここまで詳しくラーメンを紹介していながら、実はこれ、いつも味わえるものではありません。実は日替わりでラーメンのレシピは変わっていて、2022年12月のオープンからこれまでに作ったラーメンは80種類を超えるのだそう。「中途半端」とはいわせない、一期一会の一杯に出逢うため、何度も通いたくなってしまいました。

 

ちなみに、夜は厳選された日本酒とそれに合うつまみ、寿司のコースを楽しむお店になります。福岡の老舗寿司店「高玉」で修行した、気さくな店主が握る寿司もぜひどうぞ。

 

【料理人中途半端】

■TEL:092-600-1810

■住:福岡市高砂1-22-25-2F

■営:11:30~14:30/17:00~22:00

■休:不定休

■価格:日替わりのため、日によって変わる

■店舗詳細はこちら https://www.instagram.com/chut.ohanpa/

 

 

 

【糸島真鯛ラーメン 穂と花、】夜は「泊まる寿司屋」に!? 夢が尽きない大将の自信作

国道202号で、福岡市との境を越えて糸島市に入ってすぐのエリアには、さまざまな飲食チェーンの店が立ち並んでいます。でも、そこから一つ路地に入ると、一気に住宅街。そこに建つ、まだ真新しい白い壁の店が、今回の目的地です。

 

 

 

「糸島真鯛ラーメン穂と花、」そして「糸島真鯛フェア」という赤い幟が目を引きます。しかし、その2本の幟の間から奥に進むと、見えてきたのは「寿司割烹一力」と彫られた看板。引き戸を開けると、右手に座敷、正面にカウンター。さらにカウンターから見えるのは、巨大な絵皿と包丁。間違いなくお寿司屋さんです。

 

 

 

メニューを見ると、メインは「特製 鯛らーめん花(1,100円)」「特製 鯛つけめん穂(1,200円)」の2種類。ここ、平日の昼間はラーメン屋さんとして営業しているんです。

 

 

こちらが「特製 鯛らーめん花」。チャーシュー代わりの鯛の切り身が、まず目を引きます。淡いピンク色が美しいですね。皮目を炙って包丁を入れているのが、寿司職人らしい「仕事」。ほかに、ほぐした鯛の身、穂先メンマ、海苔がトッピングされています。

 

 

 

そして白濁したスープ。鯛だからって、あっさりしたものをイメージしていると、そのギャップに驚かされます。鶏ガラなどは一切加えず、鯛だけでこれだけのコクのあるスープができるんですね。「丸一日煮込めばこうなります。ただ、長時間火にかければどうしても香りは飛んでしまうので、途中から鯛を追加してるんです」と、大将が教えてくれました。聞けば、福岡県内はもちろん、関東や関西のラーメン店を食べ歩き、試行錯誤を重ねてたどり着いたのが、真鯛ラーメンなのだそうです。

 

 

 

太いちぢれ麺は、この連載ですっかりおなじみ「製麺屋慶史」謹製。濃厚なスープとの相性抜群で、食べ応えも十分です。それでも何かもう一品、というときには、サイドメニューに寿司を追加することもできます。

 

実はこの店舗、宿泊施設も備えている「泊まる寿司屋」。夜は寿司のコースが出て、そのまま帰りを気にしなくていいなんて、パラダイスじゃないですか! もともと「一力寿司」といえば、1日1組限定で派手なサプライズパーティーが開ける「おもいで寿司」で話題になった店。

(「泊まる寿司屋一力Sushi house」の宿泊情報はこちらをどうぞ)

 

その大将が、次に考えているのは…「外国人で連泊するお客さんには、寿司作りのワークショップをしたり、おもいで寿司のパーティーに参加してもらったりするのも面白いですよね」。大将の夢は尽きません。

 

【糸島真鯛ラーメン 穂と花、】

■TEL:092-323-2015

■住:福岡県糸島市高田5-20-8

■営:12:00〜14:30(ラストオーダー14:00)

■休:土・日(臨時営業あり)

■店舗詳細はこちら https://www.instagram.com/hotohana/

 

 

 

【西村や】いま福岡で一番ホットなスポットに移転した「食のテーマパーク」

福岡市の中心市街地再開発「天神ビッグバン」で旧大名小学校跡地に誕生した、福岡大名ガーデンシティ。その1階と2階「ビオスクエア」には、九州初出店など、話題の飲食店がずらり並んでいます。

 

 

 

その中でも、オープン直後から連日行列ができているのが「西村や」。ミシュラン一つ星を獲得した福岡市南区平和の古民家レストラン「Nishimura Takahito La cuisine creativite」で、ランチタイムに営業していた創作ラーメン「ニシムラ麺」が移転したものです。

 

 

 

メニューは旧店で人気だった「ニラのクリア塩ラー麺(1,080円)」や「カルボナーラつけ麺(1,780円)」をはじめ、全5種類。しかし、シェフの気分と食材の仕入れで、種類は不定期に変わるとのこと。今回は「ポルチーニ茸ラー麺(1,280円)」と「スパイス薫るラー麺(1,280円)」をいただきました。

 

 

 

澄んだスープの「ポルチーニ」。一口飲めば、その濃厚なキノコの香りに、思わず笑みが溢れます。洋食のコース料理で前菜の次に出てくるスープを連想させます。

 

 

 

それとは対照的な、数々の香辛料を混ぜ合わせたであろう透明度の低いスパイス麺のスープ。口に運んだときに立ち上る香りは、否応なしに食欲を刺激します。辛さよりも香り。オリジナルのガラムマサラが効いています。

 

 

どちらもライ麦を使った独特な色と食感を持つ麺を使用。ここもやはり「製麺屋慶史」で製造されたものです。スープの油分を纏って表面は滑らかな印象ですが、やはり噛むとプチプチとした歯触り。あえて例えるなら、粗挽きした実を入れた日本蕎麦(和蕎麦)のような感じです。

 

 

 

どの麺にもついてくる、「ぱるめざんちーず」と「辛いオイル」。途中で加えると、変化が楽しめます。スパイス麺にはまずは辛さを加えて。ちーずは“最後の楽しみ”に取っておきます。

 

 

 

そう、注文を受けてから炊くご飯。ここにスープを注ぎ、ぱるめざんちーずを振りかければ、最高のリゾットが完成します。豚肉をペースト状にした和風のポークエリット「ニシムラの豚」もお忘れなく。

 

こちら、16:30〜20:30は要予約のコース料理(なんと4,400円!)。そして20:30以降は、アラカルトでも食事ができるほか、テイクアウトできるおにぎりやオープンサンド、オリーブオイル明太子なども購入できます。まさに「食のテーマパーク」です。

 

【西村や】

■TEL:092-791-6656

■住:福岡市中央区大名2-6-50 福岡大名ガーデンシティ 2F

:11:00〜23:00(ニシムラ麺の提供は スープがなくなり次第終了)

:なし

店舗詳細はこちら https://www.instagram.com/nishimuraya_tenjin/

 

 

 

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福岡民放局プロデューサー
宮岡朋治
情報番組で数多くの飲食店取材をしていたのを契機に外食が趣味に。酒好きが高じて2022年1月「唎酒師」の資格を取得。

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