パンオタクが選ぶ福岡パン

今年のパンを総括!パンオタクが語るパンの流行と期待

福岡で10年以上パンブログを続け、2020年には城南区別府にパン喫茶をオープンさせた「pantiki」さん。毎日をリープアップしてくれる福岡のパンを、「ひとぱん入魂」の気持ちで1つずつご紹介いただくこちらの連載。66回目の今回は、今年流行ったパンの総括と来年への期待について、パンオタク的視点で綴ります。

嗜好と向き合う1年でした

もうすぐ今年も終わりですね。
早過ぎる、と毎年言ってますが、、、苦笑

 

自分でお店を始めてからは、常に自分の嗜好とお客様の嗜好とのバランスというか、「それぞれのお好み」に合わせつつ、こんなパンもありますよー!をどうご紹介していくか、ということが課題となっています。

 

だってね、どうしても苦手な食べ物とか食感とか、人それぞれお持ちですもんね。やっぱり「美味しい!」と思って欲しいので、「自分の好きなのはこれなんですー!」をごり推ししてもなぁ、と思っております。

 

いや、本来ならば、お店はゴリ推しして良いんだと思うんですよ、シェフの味、なんですから。それを求めてお客様もいらっしゃるので。


しかし、筆者の店は「いろいろなパンと出会える、パンの観光案内所」的位置付けでありたいと思っております。


故に、今までの好みと違う、「新しい扉を開いて頂く」のも良し。

ご自身が昔からイメージされているパンを置いてあるお店が、そこにあったんだね!と「再会」して頂くもよし。
つまりは、私自身の「美味しい」だけを追求していては、私のお店らしさは無くなる?という、なんとも難しい局面と常に対峙しています。

 

だからといって、自分が好きでもないパンを置いておく、というネガティブな考えではなく。「どんな味わいでも、新しい味との出会い、これは発見、と思える感覚」を持っていたいなぁと思うようになりました。

 

いや、でも、個人の嗜好云々以前に、これはちょっと、、、という譲れない一線というのはどうしても、人間だもの、ありますので(苦笑)
流石にそういうのは置きませんけども。

 

そういう意味では、このコラムも、見てくださっている方々が、行ってみたい!と思って頂けたら嬉しいので、出てくるパンの種類は、なるべく偏らないようにしたい、という意識で書いて参りました。
いや、クリームパンには、偏ってましたね(反省)

 

 

 

パンオタクが考える、今年のパンのトレンド

そんなパンオタクが、俯瞰的に捉えた、今年のパンの傾向は、ズバリ『ドーナツと酸っぱい系』だったのでは、と。

 

個人的には、ドーナツ=パン、という認識は無いので、あまりそちらの沼にはハマらなかったのですが。
ドーナツが流行ってくれたおかげで、売り上げが伸びた!というパン屋さんも多いのではないでしょうか。あまり、パン屋さんに行かなかった層の集客という意味では、素晴らしい影響を与えてくれたドーナツブーム。
いまだ、揚げパンにクリーム、というスタイルの人気が続いておりますので、これは一過性のブームというよりは、定番として残りそうな雰囲気さえあります。

 

 

そして、もうひとつ「酸っぱいパン」と、わかりやすいように書かせて頂いたのですが、1番メジャーなのは、ハード系のカンパーニュと呼ばれるもの。

中でも、「1週間は冷蔵庫で日持ちします、味が変化します」と謳うタイプのパンですね。これは、フードロスが注目されるようになり、じわじわと人気が出てきたパンのタイプで。
普通ならば、焼いた翌日には破棄されてしまうパン。そんな勿体無いことはしたくない、我が子のように天塩にかけたパンたちを。ひいては、麦を育ててくれた生産者さんたちのためにも。という、熱き想いも込められています。

 

味はというと、酸味があります。酸味の強さ、柔らかさはお店によって違いますし、何日置いたかでも、変化があります。

 

で、ドーナツ然り、筆者はこの系統にもハマらなくてですね、、、
ご飯に例えるなら、酢飯、くらいの柔らかい酸味は好きなんですよ。
お米の甘味もわかる、程よい酸っぱさ、甘味も塩味も絶妙な。


ただ、最近は「めっちゃ酸っぱい梅干しどーん!」と入ったおむすび。くらいのインパクトのある酸味のものもあり、そういうのに限って、おむすび自体に塩気が無くて、お米の甘味も旨味もわからない。酸味のみが口中を凌駕する、みたいな、、、(あくまでも、強い酸味が苦手な個人の感想です)


いやもう、すみません。
本当に、冒頭で申し上げた通り、自分の嗜好とお客様の嗜好と向き合う商売としては、致命的な「今年の流行り、傾向」でした。

 

 

ちなみに、「なぜこの二つが流行ったの?」という質問を受けました。
何故か?と考えたことはなかったので、
え、わからん(苦笑)と思いながらも、自分なりに考察してみた結果、、、
「消費者層の二極化」も、ある程度関係しているのかなぁと(なんか小難しい話になりそうですが、経済アナリストでは無いので深く語れませんのでご安心を)


身体にいいもの、良いものならばなんぼでも払いますー!的な方々と。
美味しそうな写真撮れるならどこへでも向かいますー!的な方々。
不景気と言われる今、このどちらかに当てはまる方々が、どーにか経済回してくれてる感がある(気がしません?)

 


パンのジャンルにおいて、前者の方々が、買っていくのが酸っぱいパンで。後者の方々が、ドーナツ。つまりは、売れたのがこの2種、とあうかんじなのかなぁ、、、と。(薄っぺらい考察でごめんなさい)

 

 

 

個人的ブームと、来年への期待

そして、自身の総括をさせて頂くと、マイブームは「カスタード」これに尽きるわけです。

なので、ほんとうに毎日、欠かさず、クリームパンかシュークリームを食べていました、大袈裟で無く。

 

ほっこり、ぽってりする、昔ながらのクリームパン。Blue Leの「うさぎのクリームパン」【福岡市早良区】

 

これまで食べたどのクリームパンとも違う。紺青の「クリームパン」【福岡市早良区】

 

噛むほど旨味あふれる厚めの生地が魅力。chikopainの「クリームパン」【福岡市城南区】

 

しっとりとした自家製カスタードが心を満たす。Yakichiの「クリームパン」【福岡市南区】

 

老舗同士が夢のコラボレーション「セ・トレボンスタンド」【糟屋郡新宮町】

 


そして実は、裏ブームがありまして、、

 

 

これが、今更ベーグル。

何故、”今更”と付けたのかと言いますと、ベーグルは、パン好きさんの入口と言いますか、若いお嬢さんたちが、スイーツ系の(もはやケーキの具材のような)見た目もキュンキュンするようなベーグルに、可愛い〜と言いながら、写真撮りながらお食べになり、それを入口として、だんだん他のパンにも興味を持って下さる方が現れ、パン沼にハマっていく、、、という傾向があるからです。

 

もちろん、筆者も例に漏れず。
ですので、パン人生における還暦!?なのでしょうか、一周回って、ベーグルブームも、こっそり訪れていたのです笑

 

今のところ福岡県内に、自分の嗜好ど真ん中、どハマりするベーグルが無く、主に県外、そしてお取り寄せで心を満たしております。故に、このコラムには、あまりベーグルは登場しておりません。
このコラムは福岡のパン屋さんの魅力をお伝えするという趣旨もあるので^ ^

 

ですので来年の希望的観測としては、福岡にもムギュムギュウウウ!系のN Yベーグルがそろそろ登場してくれるのでは、と期待しています。

ちなみに、実年齢は還暦ではありませんので、お間違えのないように、、、笑

 

理想の「クラストガリッと中はむちーっとしたバージョン」のベーグル

 

ライ麦100%のパンも、グルテンフリーが謳われる世の中にマッチしているので、ネクストブレイク候補です!

 

 

 

「パンの観光案内所」的なpantikiさんのお店

kissaten ぱんフレット。(きっさてんぱんふれっと。)

住所:〒814-0104 福岡県福岡市城南区別府3丁目4−17 [map]

営業時間:11時〜18時(LO17時半)

※土曜日と祝日は17時半閉店(LO17時)

定休日:木・日曜日

駐車場:あり

Instagram@pantiki_pan

https://www.instagram.com/pantiki_pan/

 

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パンブロガー
pantiki
福岡在住。色々なパンを食べ歩き、「ひとパン入魂」を心に紹介するパンブログを10年以上運営。2020年には福岡市城南区別府に、ブログを三次元化させたパン喫茶「kissaten ぱんフレット。」をオープン。オリジナルのメニューの提供のほか、ロスになる前のパンにアレンジを加え、ストーリーと一緒に味わってもらう「パンのバトン活動」を続けている。

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