全国でも珍しいカーディーラー×公園×カフェの複合施設
今回はいつものレトロ喫茶店シリーズの番外編。福岡からちょっと足を伸ばして、佐賀県のお店をご紹介します。
佐賀県武雄市に4月24日にオープンしたばかりの「TAGSTÅ The Coffee Shop 武雄」。
福岡で大人気のコーヒースタンド「TAGSTÅ」の新店舗となります。
国道34号線「武雄バイパス」沿いを走っていると、「HONDA」のロゴを掲げた巨大な建物が出現します。
この一角が「HONDA TAKEO PARK asobiba」。カーディーラー「ホンダカーズ中央佐賀 武雄インター店」をメインに、公園とカフェが一体化した、全国的にも珍しい複合施設になっているんです。
広いスペースの公園エリアには様々な遊具やベンチがあり、小さなお子さん連れのファミリーにとっては、文字通り良き”遊び場”になりそう。
中心の芝生エリアには「asobiba」のロゴが入った大きな円形のスペースがあります。ここは大雨時には貯水池として活用されるそうです。数年前、浸水被害があった武雄市だけに、防災対策も考慮されているんです。
公園の一角にお店の入り口があります。
それでは入店してみましょう。
広々としたHONDAのショールームと共生する「モノリス」
入店するとまず目に飛び込むのが、シンプルかつクールな雰囲気のメタリックなカウンター。
まるでスタンリー・キューブリックの映画「2001年宇宙の旅」に登場する謎の金属板「モノリス」で構成されたような雰囲気です。
このモノリスに囲まれた一角が「TAGSTÅ The Coffee Shop 武雄」となります。
モノリスと同化するようなシルバーの筐体のエスプレッソマシンには「TAGSTÅ」のロゴが記されています。
このモノリスを中心に、左右にカフェスペースが広がっています。
広々とした店内にはTPOに合わせて使える座席がたくさん
広々としたスペースに様々なスタイルの席が用意されています。
その席数はなんと100席以上!
こちらは公園が見渡せるカウンター席。
コンセントも完備されているので、スマホの充電やちょっとしたPC作業もできそうです。
カーペット敷きのスペースもあるので、小さなお子さん連れの方には重宝しそうです。
モダンなインテリアが置かれたスタイリッシュな席もありますよ。
カウンター席からは青空と武雄の風光明媚な景色が見渡せます。
さらにテラス席も完備されています。
天気が良い日は絶対に気持ち良いはず!
ショールームも兼ねているので、国道側のエントランスにはHONDAの人気者がズラリと並んでいます。こちらはHONDAを代表する名車「NSX」!やっぱりカッコ良すぎますよねー!
「TAGSTÅ The Coffee Shop 武雄」オープンに至った経緯
オーナーを務めるのは、武雄市出身の橋口靖弘さん。
武雄市内の高校を卒業後、福岡大学を経て東京の外資系IT企業に就職。営業マンとして勤務されました。
6年ほど勤務したのちに退職し、学生時代に慣れ親しんだ福岡に戻り、2003年に福岡市中央区薬院の一角に北欧雑貨とカフェの店「ダーラヘストカフェ」をオープン。当時カフェブームの真っ只中にあった福岡の街で、瞬く間に人気店の仲間入りを果たしました。
ダーラヘストカフェは多くの人々に愛されていましたが、橋口さんご自身のネクストステージを実現するため、7年間の営業をもってクローズ。
その後、早朝からコーヒーが楽しめ、ギャラリーが併設されたエスプレッソスタンド「TAGSTÅ」を2012年にオープン。アートや音楽や食の発信基地として、様々なイベントやPOP-UPを仕掛け、こちらも瞬く間に人気店となりました。
その後、「trene」「townz」「TIMEZ」「TRAIL」「ton」といった姉妹店も続々とオープンさせ、TAGSTÅグループは福岡のカフェシーンを代表する存在に成長しました。
さらに、TAGSTÅのギャラリー運営を機にアートキュレーターとしての活動にも積極的に取り組み、これまで福岡はもとより、台湾やシンガポール、バンコクなど海外でのキュレーションも行ってこられました。また、福岡市が取り組んでいる「Fukuoka Art Next」の相談員も務められています。
そんな橋口さんの生まれ故郷である佐賀県武雄市では、7年前にカーディーラー「HONDA」のショールーム・販売店・整備工場が民間運営の公園と一体となった複合施設「asobiba(アソビバ)」の構想が立ち上がります。
施設の中にカフェを併設する流れになったのですが、大手のコーヒーショップを誘致するのではなく、個性的で九州に根差したお店が出店することを模索する中、ご縁があって武雄市出身の橋口さんに白羽の矢が立ったのだそう。
橋口さんご自身も「いつか地元に恩返ししたい」という思いを持っていたこともあり、出店が決定。
「故郷の武雄市で、初心に帰っていちから作り上げたい」という思いから、屋号はあえて一号店の「TAGSTÅ」を冠した「TAGSTÅ The Coffee Shop 武雄」とし、この度のオープンに至りました。
出典:https://mymo-ibank.com/people/2259
福岡のTAGSTÅで愛されてきた人気メニューが楽しめる
オーダーは前金制。カウンターにメニューシートがあるので、ここでメニューを選びましょう。
スイーツやフードメニューはショーケースをチェックしてみてくださいね。
今回オーダーしたのは、姉妹店の「townz」で好評を博したチーズケーキ(480円)と、ラージサイズのカフェラテ(700円)。
ちなみにチーズケーキは常時約5種類がラインナップされており、今回はその中の「バニラ」をチョイスしてみました。
しっとりした口当たりと滑らかな食感のチーズケーキに、ほんのりとバニラの風味が漂います。カフェラテもしっかりとエスプレッソの味わいが感じられる一杯。
まさに福岡のお店で愛されてきた変わらぬ味が楽しめるんです!
今後はギャラリーとしての展開も視野に!
ちなみにこのモノリスは可変式のパーテーションになっており、レールに沿ってスライドさせると「壁」が現れます。
この壁面を活用して、今後はギャラリーとして展開してく予定なのだそう。
アートキュレーター・ギャラリストとしても活躍している橋口さんのセンスが存分に発揮された感度の高い作品が楽しめそうです。
「せっかくご縁があってオープンさせていただいたので、武雄一尖った場所にしていきたいですね」と橋口さん。この「TAGSTÅ The Coffee Shop 武雄」が、故郷の武雄市をさらに盛り上げてくれる存在になりそうですね!
TAGSTÅ The Coffee Shop 武雄
住所:佐賀県武雄市武雄町大字富岡12863-1
営業時間:10:00~18:30
定休日:不定休
喫煙:NG
Instagram:@tagsta_takeo
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