1バス停単位で福岡を切り取る「バス停から愛」

【結果発表】西鉄バスの6時間フリー乗車券は、最大何円分まで乗れるか?

一見なんてことないバス停とそのまわりも、視点を変えれば観光資源。そんな思いで福岡市のバス停を取り上げ、ご紹介する本企画。連載50回目は、前回ご紹介した西鉄バスのフリー乗車券を使った実験の実行記録をご紹介します。

 

前回の記事に引き続き、「西鉄バスの6時間フリー乗車券は、最大何円分まで乗れるか?」の検証です。

 

遠いところまで乗るよりも、あえて都心部の「初乗り190円の区間で本数の多い場所を狙い」、「1つ1つのバス停で乗降して次のバスに乗り継ぐ」と、たくさんの乗車が可能なのではないか・・?

そんな仮説をもとに、早速実践していきます。

 

実行までの細かな経緯は、前回記事をご参照ください。

>>前回:西鉄バスの6時間フリー乗車券は、最大何円分まで乗れるか?

 

 

スタート地点を目指し、「脇山小学校前」から「赤坂門」へ

都心部を往復すると言いながら、まずは郊外の「脇山小学校前」から始めます。

 

「脇山小学校前」バス停

 

「赤坂門」バス停

 

「赤坂門」バス停まで630円です。

 

フリー乗車券は降りる時に見せればよいので、降車直前にバス車内で使用開始すると、数秒で使用実績ができます。より長距離の方が高額になるため、遠く始発地まで乗りに行ったのです。

 

 

昭和通りに徒歩移動して、

 

 

「法務局前」バス停から、都心部往復のバス乗車をスタート。

 

 

 

【往復スタート】「法務局前」から「大濠公園」へ

今回往復する区画はこちら。

 

 

 

「法務局前」→「平和台通り」→「大手門三丁目」→「荒戸一丁目」→「大濠公園」と、5つの各バス停で下車し、次に来るバスに乗り継ぎます。

 

 

「大濠公園」バス停に到着したら、道を渡って反対側へ

 

 

大濠公園までのバスの本数が多いのは、この先に車庫があるからです。

 

 

 

【折り返し】「大濠公園」から「法務局前」へ

こんどは都心を目指します。

 

 

時として、折り返してきた同じバスがやってくることもあります。ご面倒をおかけして申し訳ないです。

 

とはいえ、何度も往復して分かったのですが、この法務局前~大濠公園の区間、殆どの場合に乗降客があり、「本来ならバス停を通過できていたのに、私たちがいらんことをしてるせいで停車しなければならない」という状況は、132回の乗降のうち2度だけでした。

 

 

大濠公園からは、右折して明治通りを経由するものも発着しますが、「法務局前」バス停のある昭和通経由のほうが本数が多いため、これは見送ります。

 

 

「法務局前」バス停に到着したら、

 

 

 

また道を渡って反対側のバス停に戻る、ということを繰り返します。

 

ひたすら降りては乗る、6時間の修行です。皆さまは実行しない方がいいです

 

 

 

何度も往復していると、昼時にはパスタがおいしいと評判の「らるきい」さんに行列ができていたりして、とにかくバス以外の何かに魅力を感じるようになりますが、6時間ひたすら同じことを繰り返します。

 

 

【結果発表】 6時間で何回、いくら分乗車できたのか?

そして6時間乗り続けた結果はこちら

・乗車回数:総計66+1回

・相当する乗車金額:190×66+630=13,170円分

 

乗車履歴の詳細はこちら>>

 

600円の元を取るとかそういうレベルの話ではなく、九州山口のバスが乗り放題になるSUNQパス3日券(11,000円)の価格よりも多く、バスに乗ることができました。

 

こちらは乗車中の記録

 

さて、これはあくまで叩き台です。これが最高金額であるということは、全く証明されていません。こういう経路をたどれば、もっとたくさんのバスに乗れるのではないか?と皆さまもお考えくださると幸いです。

 

私は当分、昭和通りの乗降は遠慮したいと思います。

 

 

 

おまけ

 

「法務局前」のバス停名の表記が反対側のバス停と違うなあ、なんてことも気になりますね。

 

 

基本情報

バス停名:法務局前(ほうむきょくまえ)

・住所:〒810-0042 福岡県福岡市中央区赤坂1丁目14[map]

・天神からの行き方一例:

「天神三丁目(15:西向き) (大濠公園・西新方面)」から普通22番 大濠公園ゆき に乗車。約3分、150円

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バス路線探検家
沖浜貴彦
1972年生まれ・福岡在住。路線図に描かれた終点を想い、途中の狭い区間を苦心して走るバスに愛を注ぐ変態。ブログ「ほぼ西鉄バスの旅」を2008年に開設、日々愛を持ってバスを追いかけ続ける。毎月第二金曜・第四土曜日はバス趣味の現況を共有するサロン「バス路線探検家の会」を運営。

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