【御忍び麺処 nakamuLab.】完全予約制でいただくカプチーノのような一杯
通りすがりでは絶対たどり着けないし、仮にたまたま場所を知っていても、予約をしておかないと入れないラーメン店が、福岡市に隣接する那珂川市にあります。店名は「御忍び麺処 nakamuLab.(ナカムラボ)」。インスタのDMで予約して、その返信に書かれている住所をナビに入れ、着いたところは駐車場。周囲にあるのは数軒の民家だけです。そのうちの一つに近づいてみると…。
ありました、「ナカムラボ」の文字と、この連載ではお馴染み「製麺屋慶史謹製」と書かれた2枚の看板が。扉を開けて玄関に入ると…やっぱり普通の民家です。思わず「ごめんくださーい」と声を出してしまいました。
「まっすぐ奥へどうぞ」という声に導かれ、案内されたのは大小3つの座卓が並べられた6畳間。厨房、いや台所で先客のラーメンを作っている店主のほかには店員はいないようで、そのラーメンが出されるのを待って注文をします。今回は代表メニューの「鶏白湯soba」と「餃子四個」をいただきます。
真っ白い深めの鉢がスッと差し出され、中を覗くと泡立つスープ。チャーシューの赤、青菜の緑、そしてレモンの黄色と、色のバランスが最高です。映えますね〜この盛り付け。
まずは、スープを一口。カプチーノを連想させるようなふわふわのミルキーな舌触りと滑らかな喉越し。そして、鶏白湯なんだけど、立ち上る香りは和風です。あとで店主の中村聡志さんに尋ねると「昆布と椎茸、鰹から出汁をとっています」という答えでした。ちなみに、店のインスタグラムなどによると「スーパーで買えるもので最高の味を」をモットーにしているのだそうです。いやこれ、最高すぎるでしょ。
そして、麺屋慶史製の特注麺。小麦由来の甘さを存分に感じる、優しい味わいでした。食べ進めていって、減っていくのが惜しいと感じます。ただ、ご心配なく。替え玉もしてもらえますし、スープに投入する白飯も用意しています。
そして、スープの中に隠れていたのは麺だけではありません。しっとりとした鶏チャーシューもです。麺もチャーシューも青菜も、どれもそれぞれの個性を主張しつつ、互いに打ち消し合わない見事なバランス。予約をして、車を走らせてくる価値ありの一杯でした。
もっちりとした皮の一口餃子。ニンニクがしっかり効いていて、こちらもぜひどうぞ。
【御忍び麺処 nakamuLab.】
■TEL:090-4358-1696
■住:那珂川市別所1067-8
■営:11:00~15:00/18:00〜21:00(完全予約制)
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