2026年度 福岡市地下鉄の取り組みを一部ご紹介!
福岡市交通局 令和8年度当初予算案等の概要(以下、資料)を読むと、ミッドナイト・トレインなど様々な取り組みが予定されていますが、今回の記事では、福岡市地下鉄の利用がより便利に、より快適となるであろう8つの取り組みについて、ピックアップしてご紹介していきます。
七隈線の混雑緩和策 6両編成化の検討と増便
■運行車両を現行の4両から6両編成へ<検討>
七隈線は現状、4両編成の車両が運行されていますが、混雑緩和に向けて6両編成化の<検討>を進めるとのこと。
6両編成が実現すれば、一度に現状の1.5倍の利用者を乗せて走ることが可能になります。
■1時間あたりの運行本数が18→20本に
現在、1時間あたりの運行本数は18本ですが、2026年度に2編成投入して20本に。2027年度にも2編成(うち1編成は改修予備車と入れ替え予定)を投入して21本体制になる見込みです。
地下鉄の機能強化<検討> 国際線へのアクセス向上や環状化を協議
博多駅~福岡空港国際線ターミナル間及び空港線の姪浜駅~七隈線の橋本駅間の延伸の実現可能性についての<検討>を進めるとしています。

画像提供:福岡市交通局
国内線・国際線連絡バスや、博多駅筑紫口~福岡空港国際線を結ぶ連接バスはあるものの、「地下鉄一本で国際線ターミナルに移動できれば」と思っている方は少なくないはず。
また、空港線と七隈線が接続されることで、姪浜~橋本間のエリアで暮らしている方の交通の利便性の向上に加え、これまで行き来が難しかったエリアへのお出かけの機会も増えることが予想でき、沿線エリアの活性化も見込めるでしょう。
七隈線沿線の方が姪浜駅を経由しての空港線への乗り換えも可能になることから、博多エリアや天神エリアの混雑具合や、人の流れも変わりそうです。
空港・箱崎線⾞両の更新 4000系の新型車両の導入
シルバーの車体に青と白のラインの入った車両(1000N系)も見かける機会が少なくなってきたと感じている方も多いと思いますが、旧車両を2025年度から計画的に入れ替えているとのことで、2026年度も2025年度と同数の5編成が更新される予定です。

高効率の同期リラクタンスモーター搭載・車体軽量化が実現した4000系の新型車両の導入によって、使用電力が従来比60%(40%の削減)となり省エネルギー化といった効果を得られるとのこと。
4000系車両に関してはこちらの記事でも「ローレル賞」を受賞した際の情報を取り上げています。
優れた車両を選ぶ「ローレル賞」に福岡市地下鉄の新型車両「4000系」が選出!
https://fukuoka-leapup.jp/city/202506.55769
防犯対策の強化 警備・防犯カメラの増強
痴漢撲滅や警戒強化に取り組んでいる福岡市地下鉄ですが、2026年4月以降も引き続き駅や車両内での犯罪の未然防⽌に努めます。
地下鉄⾞内や駅構内の防犯カメラの増設や、駅係員や警察OB職員だけではなく⺠間警備会社による巡回警備の実施も予定しているとのことです。

画像提供:福岡市交通局

画像提供:福岡市交通局
車内にはリアルタイム機能付き防犯カメラを全⾞両に設置を進めている段階で、2026年度は11編成に設置予定で、2027年度末に完了する見込みとなっています。
乗客同士のトラブルなどを見聞きすることが増えた昨今、福岡市地下鉄の安心・安全への取り組みは、利用するうえで心強いですね!
また駅構内にも、防犯カメラをエスカレーターの天井などに増設する計画で、2026年度は約170台の防犯カメラが新たに設置され、1,300台の防犯カメラが稼働することになります。
モバイル定期券の導入 いつでもどこでも購入可能に!

画像提供:福岡市交通局
2028年の春から、福岡市地下鉄ではモバイル定期券が導入されます。
スマートフォンでの定期券利⽤や購入が可能になるように、2026年度は導入に向けての事業者の選定とシステム開発を進めるとのことです。
現状、「はやかけん」マークがある駅の券売機や、お客様サービスセンター、七隈線各駅の自動定期券発売機で購入する必要がありますが、今後はスマートフォンで購入・決済が可能に。
定期券を購入するために駅に足を運んだり、並んだりすることもなく、時間や場所に関係なく購入ができるようになります。
決済後はそのまま改札機に直行して、スマートフォンをかざして、ホームに向かうことができます!
QR乗⾞券の導入 磁気きっぷの廃止へ

画像提供:福岡市交通局
これまで、福岡市地下鉄のみならず、多くの人が一度は電車に乗車する際に利用したことがあるであろう磁気乗車券ですが、改札内の券詰まりなどのトラブルの解消や、保守点検費用の面で課題があり、それらを解消することのできるQR乗車券の導入に向け、今後準備が進みます。
2026年度から、QR乗車券システムの構築など、導入に向けた準備を開始し、2028年度には、磁気乗⾞券を廃⽌して、QR乗⾞券の導入が決定しています(改札機の更新も予定)。
駅のリフレッシュ 室見駅・大濠公園駅の改修を予定
2026年4月以降、室⾒駅と大濠公園駅で経年劣化した壁⾯やトイレの内装などの改修が予定されています。

画像提供:福岡市交通局
室見駅も大濠公園駅も通勤・通学で利用されている方が多い駅なので、壁やトイレがきれいになると“駅の印象”がぐっと良くなりそうですね!
貝塚駅のリニューアル 街と調和した内外装に!
経年劣化した貝塚駅の内外装改修工事が予定されており、壁面を緑化し、内装に木材を使用する。また、エスカレーターを増設することによって周辺のまちづくりと調和した温かみのある駅舎にリニューアルされる見込みで、2026年度は工事着手の予定です。

画像提供:福岡市交通局

画像提供:福岡市交通局
貝塚駅周辺では、九大箱崎跡地の再開発が進められており、2027年にはJR鹿児島本線千早駅と箱崎駅の間にJR貝塚駅が新規開業予定。
2028年度にはイノベーションや食のエンターテイメント交流の拠点、商業施設なども開業予定となっています。
九大箱崎跡地が2028年度に第1期まちびらき、2036年度に概ね完成
https://fukuoka-leapup.jp/biz/202601.71308
福岡市地下鉄の利便性の向上に期待!
この記事でご紹介した取り組みのほか、ミッドナイト・トレインの実施(日曜・祝日以外)や、エレベーターの増設、⾞両優先スペースの改修なども予定されています。
車両や駅構内のリニューアル、最新技術を導入した改札や乗車券などに加え、ホームや車内の混雑の緩和や犯罪を未然に防ぐ取り組みで、より便利により快適な地下鉄利用が実現できそうです。
通勤・通学でほぼ毎日利用している方はもちろんのこと、たまに利用する方も4月以降、駅構内や車両の変化などに目を向けてみるのはいかがでしょう。
参考資料
福岡市交通局 令和8年度当初予算案等の概要
https://www.city.fukuoka.lg.jp/zaisei/zaisei/shisei/documents/17_R8_kotsu.pdf













