「バス停から愛」とは?
2022年2月よりフクリパでスタートした連載企画「バス停から愛」。
バス大国・福岡でバスに乗ることは、単なる「移動の一手段」にとどまりません。それは、住む人にとっての究極のマイクロツーリズムであり、日常の延長線上にあるローカル旅でもあります。
知らない駅で降り立ったときに感じる、あのワクワク感。それと同じように、一見なんてことのないバス停とその周辺も、視点を変えれば立派な観光資源に。
そんな思いから、バス路線探検家・沖浜貴彦さんが1バス停単位で福岡を切り取っている企画です。
バス路線探検家・沖浜貴彦さんとは?
1972年生まれ・福岡在住。
路線図に描かれた終点を想い、途中の狭い区間を苦心して走るバスに愛を注ぐ変態。
ブログ「ほぼ西鉄バスの旅」を2008年に開設、日々愛を持ってバスを追いかけ続ける。
毎月第二金曜・第四土曜日はバス趣味の現況を共有するサロン「バス路線探検家の会」を運営しています。
2023年には約1,000カ所にも及ぶ西鉄バスの停留場を網羅した『福岡バス停図録』を出版。以前フクリパでもご紹介しました。
福岡市内の西鉄バス停を全て記録した偏愛本『福岡バス停図録』出版記念トークイベント、7月9日(日)に開催!【中央区天神】
今回は、これまで144回続いてきた連載の中から、思わず戸惑ってしまう“ひっかけポイント”のある、間違いやすいバス停をご紹介します。
「小笹」の次はまた「小笹」?同名バス停が連続する罠【福岡市中央区】

福岡市中央区・小笹エリアには、同じ「小笹」という名前のバス停が複数存在します。
南北方向の道路沿いには「小笹」「小笹南口」が並び、さらに東西方向の山荘通り沿いにも、「小笹(山荘通)」という別の「小笹」バス停があります。
59・69系統では、郊外方向に進むと、小笹を出た次も小笹という、同名バス停が連続するルートに。
一方、都心方向では南北道路側の「小笹」には停まらず、東西方向の「小笹(山荘通)」のみに停車します。
行きと帰りで停車する“小笹”が異なるため、慣れていないと混乱しやすい、初見殺しのバス停です。
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https://fukuoka-leapup.jp/serial/202502.47142
市民会館→市民ホールへ。バス停名も“入れ替わる”ので注意【福岡市中央区】

2025年3月、福岡市民会館の閉館と新しい福岡市民ホールの開業にあわせて、周辺のバス停名が変更されました。
これまで「市民会館前」「市民会館南口」だったバス停は、それぞれ「市民ホール北口」、「福岡市民ホール前」に改称。
同じ場所でも名前が変わっているため、以前の記憶のまま向かうと戸惑いやすいポイントです。
特に、南側にあった「市民会館南口」が現在は「福岡市民ホール前」になっている点は要注意。新生活が始まる時期や久しぶりに訪れる人ほど、バス停名の変化を意識しておきたいエリアです。
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https://fukuoka-leapup.jp/tour/202504.53222
再開発で名前が変わる!「天神ワンビル前」バス停の変遷【福岡市中央区】

天神の再開発とともに、バス停名も移り変わってきたのが「天神ワンビル前」です。
かつては「天神コア前」として親しまれていたこのバス停は、福ビルや天神コアの閉店後、建設工事期間中には「福ビル街区(ソラリアステージ前)」という表記で案内されていました。
そして現在は、新たに誕生したワン・フクオカ・ビルディングの開業にあわせて、バス停名も「天神ワンビル前」に。
何気なく目にしているバス停名ですが、振り返ると、天神の街の変化がそのまま刻まれていることに気づきます。
スマホで一枚撮っておくだけでも、後から街の歴史になるかもしれません。
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https://fukuoka-leapup.jp/tour/202505.53764
同じ名前が別エリアに。もうひとつの「谷」【福岡市早良区】

「谷(たに)」という一文字のバス停名は、福岡県内に複数存在します。
ここで紹介するのは、福岡市早良区にある西鉄バスの「谷」。
地形は“谷”らしくありませんが、都心へ直通する長距離路線が発着するバス停です。
博多駅方面へは、西新経由の「3」と、六本松・薬院経由の「17」の大きく2系統。
一方、郊外方向は早良高校方面への通学路線が中心で、朝夕でダイヤの性格がはっきり分かれています。
同じ名前のバス停が別エリアにもあるため、検索時や行先確認を怠ると混同しやすいので注意が必要です。
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https://fukuoka-leapup.jp/tour/202508.60039
次の停留所が4つ並ぶ!?「中央市民プール」の行先表示が難しい【福岡市中央区】

福岡市中央区にある「中央市民プール」バス停は、行先表示の情報量が多く、読み解きが難しいことで知られるバス停です。
同じ博多駅方面でも、都市高速の経由ルートが複数あり、次の停留所として「那の津口」「呉服町」「合同庁舎前」「給油センター」の4つが並んで表示されます。
どのランプを使うかによってルートが分かれるため、目的地によっては、「博多駅ゆき」でも乗るバスを選ぶ必要があります。
一見シンプルそうで、実は奥が深い。行先表示と時刻表をしっかり確認したい、難易度高めのバス停です。
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https://fukuoka-leapup.jp/tour/202508.61443
住所と名前が一致しない?「神田町」「神田町一丁目」で迷いやすいバス停【福岡市南区】

福岡市南区にある「神田町」「神田町一丁目」バス停は、バス停名と実際の住所が一致しないため、初見では迷いやすいポイントです。
名称は「神田町」「神田町一丁目」ですが、バス停が立っている場所の現住所はいずれも野間二丁目。さらに上り下りでバス停の位置がずれており、近くには「緑園前」など別のバス停もあるため、道路を渡ったつもりが違うバス停だった、ということも起こりがちです。
行先も多く系統が複雑なことから、バス停には「行先確認!」の注意喚起が掲示されているほど。
旧住所表記が今も名前として残る、福岡らしい“ひっかけバス停”のひとつです。
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https://fukuoka-leapup.jp/tour/202509.62730
両方向とも降車場!「博多南駅」で“乗り場迷子”にならないために【春日市】

博多南駅周辺のバス停は、両方向とも「降車専用」という、少し特殊な構造になっています。
駅の高架下付近にあるバス停には「博多南駅」と書かれているものの、いずれも降車のみで、時刻表や路線図の掲示はありません。
反対側に渡っても同様で、「帰りは向かい側から乗れるだろう」と思うと迷いやすいポイントです。実際の乗り場は、駅から伸びる高架歩道の先にある別のバスのりば。
案内表示はあるものの小さく、初見では見落としがちです。
博多南駅でバスを利用する際は、「ここでは乗れない」ことを前提に、あらかじめ乗り場の位置を把握しておくと安心です。
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https://fukuoka-leapup.jp/serial/202312.20890
同じ名前が6つ集合。「清水町」バス停の選び方【福岡市南区】

福岡市南区の清水四ツ角交差点周辺には、方面ごとに6つの「清水町」バス停が集まっています。
野間・大橋・那珂川・天神・博多・山王方面など、行先によって立つ場所がすべて異なり、同じ「清水町」でも交差点の手前・向かい側・別の通り沿いと配置はさまざま。
交差点を右折・左折する路線の動きに合わせてバス停が細かく分かれているため、目的地を確認せずに立つと、同じ名前なのに違う方向へ行ってしまうことも。
バスナビアプリで検索すると「清水町」がずらりと並ぶため、迷ったときは地区名(清水町地区)で確認するのが無難です。福岡屈指の“同名バス停密集地”、事前チェックがおすすめです。
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https://fukuoka-leapup.jp/serial/202401.22008
福岡のバス停は、便利なだけじゃなく、街の歴史や暮らしのクセがそのまま残る場所でもあります。
同じ名前が並んでいたり、住所の名残がバス停名に残っていたり、再開発で呼び名が変わっていたり。
ちょっとややこしいけれど、その“ややこしさ”が街の輪郭を教えてくれます。新生活の移動が増える春、迷いそうなバス停こそ、先に知っておくと心強いはず。
次に乗るとき、いつもの景色が少しだけ違って見えるかもしれません。










