「シティブランド・ランキング」とは?
シティブランド・ランキングは、日経BP 総合研究所が運営するウェブサイト「新・公民連携最前線」が毎年、調査している各自治体の「住みよさ」をランキング形式で評価するものです。
全国20代以上の働く世代・ビジネスパーソン約2万人を対象としており、2016年秋にスタート。シティブランド・ランキング2021より、毎年夏(8月下旬)に発表されています。
シティブランド・ランキング2025は、2万1127人が8分野※・39項目について居住している自治体の「住みよさ」を評価したものとなっています。
※安心・安全、快適な暮らし、生活の利便性、生活インフラ、医療・介護、子育て、自治体の運営、街の活力の8分野
住みよい都道府県庁所在地ランキングで福岡市が堂々の1位!
引用:日経BP総合研究所 新・公民連携最前線 https://project.nikkeibp.co.jp/atclppp/071500080/071600003/
表のとおり、2位の新宿区とは0.8ポイントと僅差であるものの、3位の札幌市には3ポイント以上を離して、1位を獲得しました。
画像出典:日経BP総合研究所 新・公民連携最前線 https://project.nikkeibp.co.jp/atclppp/071500080/071600003/
グラフを見ていただくとわかるように「街の活力」について、突出して高い評価を得ていることがわかります。
ちなみに39の評価項目について、上位5スコアを抽出した結果、以下のとおりでした。
1.街に活気がある 70.5
2.応援できる文化・スポーツ団体がある 70.2
3.子どもや若者が多い 68.5
4.繁華街へのアクセスがよい 68.3
5.公共交通機関が充実している 67.7
1~3は街の活力で、4は生活の利便性、5は生活インフラ分野に該当。
天神や博多は再開発途上であるものの、すでに再開発を終えたエリアでは活況を取り戻した感があり、インバウンドの恩恵も受けているといえます。
福岡ソフトバンクホークスやアビスパ福岡などの地元のスポーツクラブのファンの多さは、言うまでもないでしょう。
西鉄バスの路線網の豊富さ、特に福岡市地下鉄七隈線の博多延伸は、福岡市内の交通利便性をググッと向上させたといえます。
そんな福岡市ですが、不動産や土地の価格にも「人気っぷり」が反映されているといえます。
【公示地価2025】福岡市は住宅地の地価上昇率で2年連続の日本一
https://fukuoka-leapup.jp/biz/202504.51325
2位以下の都道府県庁所在地について見てみますと、
画像出典:日経BP総合研究所 新・公民連携最前線 https://project.nikkeibp.co.jp/atclppp/071500080/071600003/
新宿区は39項目中「公共交通機関が充実している」が最も高い72.8スコアを獲得しており、生活インフラ分野が高く評価された結果となりました。
画像出典:日経BP総合研究所 新・公民連携最前線 https://project.nikkeibp.co.jp/atclppp/071500080/071600003/
札幌市は39項目中「応援できる文化・スポーツ団体がある」が66.7スコアと最も高く、福岡市同様、8分野の中で、街の活力が最も高く評価されました。
画像出典:日経BP総合研究所 新・公民連携最前線 https://project.nikkeibp.co.jp/atclppp/071500080/071600003/?P=7
4位の那覇市も、街の活力が突出して高くなっています。
実は福岡市だけではない!福岡県内5つの市が高評価!
また、大東建託の調査した「住みたい街ランキング全国版」で福岡市は1位、「住みたい街ランキング都道府県版」で福岡県が2位を獲得し、圧倒的な強さを確認できていたのですが、シティブランド・ランキング「九州・沖縄エリアランキングTOP10」でも同様の結果を得たといえそうです。
住みたい街ランキング全国版で福岡市1位、都道府県版で福岡県が2位
https://fukuoka-leapup.jp/biz/202509.62096
下表を見ていただければわかるように2位の福岡市に続き大野城市、春日市、筑紫野市、宗像市がランクインしています。
引用:日経BP総合研究所 新・公民連携最前線 https://project.nikkeibp.co.jp/atclppp/071500080/071600001/?P=11
また佐賀県の鳥栖市も9位に入っており、いずれの市もJR鹿児島本線が通っており、博多駅へのアクセス性が高いという共通項があります。
画像出典:日経BP総合研究所 新・公民連携最前線 https://project.nikkeibp.co.jp/atclppp/071500080/071600002/?P=22
画像出典:日経BP総合研究所 新・公民連携最前線 https://project.nikkeibp.co.jp/atclppp/071500080/071600002/?P=32
画像出典:日経BP総合研究所 新・公民連携最前線 https://project.nikkeibp.co.jp/atclppp/071500080/071600002/?P=41
画像出典:日経BP総合研究所 新・公民連携最前線 https://project.nikkeibp.co.jp/atclppp/071500080/071600002/?P=42
福岡県の4つの市のグラフを見てみますと大野城市は生活インフラ、春日市・筑紫野市は医療・介護、宗像市は快適な暮らしが高く評価されており、自治体によってカラーが異なるという興味深い結果が浮き彫りとなりました。
また、2025年、大野城市には「今屋のハンバーガー」が進出したことが話題となりました。
西公園名物!「今屋のハンバーガー」が大野城にも進出!新店舗「大野城わかくさ店」オープン!【福岡県大野城市】
https://fukuoka-leapup.jp/gourmet/202506.55818
春日市では、ばあちゃん喫茶が話題に。
75歳以上のばあちゃんたちが働く喫茶店「ばあちゃん喫茶 春日ぶどうの庭店」【福岡県春日市】
https://fukuoka-leapup.jp/gourmet/202505.53339
宗像市では道の駅むなかたが全国2位の快挙を果たすなど、いずれの市も話題に事欠きません。
福岡県宗像市の道の駅むなかたが『じゃらん』全国道の駅グランプリ2025で2位に急上昇!その理由は?
https://fukuoka-leapup.jp/tour/202508.60434
福岡市の連覇が続くのかそれとも…
博多コネクティッドに天神ビッグバン、九州大学箱崎キャンパス跡地の再開発も動き出している福岡市。
今後も1位を維持できるのか、それとも福岡市以上に魅力的な都道府県庁所在地が浮上してくるのか、2026年以降のランキングが楽しみなところです。
参考サイト
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000210.000041279.html
https://project.nikkeibp.co.jp/atclppp/071500080/071600003/
https://project.nikkeibp.co.jp/atclppp/071500080/071600002/?P=10
https://project.nikkeibp.co.jp/atclppp/071500080/071600001/?P=11