福岡の金融分野指標ランキングは順位を1つ上げて第45位
『世界の都市総合力ランキング–金融センター』金融分野指標グループ(GPCI 2024-Financial Centers)(画像提供:森記念財団都市戦略研究所)
第1位:ニューヨーク、第2位:ロンドン、第3位:東京、第44位:大阪、第45位:福岡━━。
ディベロッパー大手・森ビル系のシンクタンクである、一般財団法人森記念財団都市戦略研究所(竹中平蔵所長)は2024年12月10日、『世界の都市総合力ランキング–金融センター』(GPCI 2024-Financial Centers)を発表した。
前年2023年から始まって今年2回目の同ランキングでは、金融業界の急速な拡大と国際化を背景に世界の各都市における、グローバルな金融システムを持つ〝国際金融センター〟としての特徴や強み・弱みを明らかにしていくことを目的とする。
『世界の都市総合力ランキング–金融センター』(GPCI-Financial Centers)では、従来の『世界の都市総合力ランキング』(GPCI)に対して、あらたに〝金融〟分野の4指標グループ・14指標を加えての分析・評価をおこなっている。
今年・2024年の金融分野の4指標グループ・14指標による福岡の評価ランキングは、前年よりも順位を1つ上げて第45位となっている。福岡の金融分野におけるスコアは、前年と同じく21.5だった。
なお、昨年は第46位となっている。
昨年の記事はこちら。
福岡の〝国際金融都市〟としての実力は。『世界の都市総合力ランキング 金融センター』のランキングで東京3位、大阪45位、福岡46位
https://fukuoka-leapup.jp/biz/202312.20109
金融分野での分析・評価は、金融商品市場、金融仲介機能、外国為替・金利市場、高度専門人材という4つの指標グループで構成されている。
これらの指標グループによる福岡に対する評価として、金融商品市場は第39位(スコア0.0:前年第38位・前年スコア0.0)、金融仲介機能は第40位(同1.3:同第40位・同1.2)、外国為替・金利市場は第32位(同0.1:同第32位・同0.1)、高度専門人材は第42位(同20.1:同第40位・同20.2)という結果だった。
『世界の都市総合力ランキング–金融センター』(GPCI 2024-Financial Centers)金融指標グループ(画像提供:森記念財団都市戦略研究所)
『世界の都市総合力ランキング–金融センター』で福岡は前年と同じく第42位
Comprehensive Ranking (GPCI-2024 + Finance Function)│総合ランキング(GPCI-2024+金融分野)(画像提供:森記念財団都市戦略研究所)
現行の『世界の都市総合力ランキング』(GPCI)では、6分野(経済、研究・開発、文化・交流、居住、環境、交通・アクセス)・26指標グループ・70指標で評価している。
『世界の都市総合力ランキング–金融センター』(GPCI 2024-Financial Centers)では、現行の『世界の都市総合力ランキング』(GPCI)に加えて、あらたに金融分野の4指標グループ・14指標を合算した、合計7分野・30指標グループ・84指標で分析・評価をおこなっている。
『世界の都市総合力ランキング–金融センター』(GPCI 2024-Financial Centers)の最終スコアにおける福岡のランキングは、前年と同様の第42位だった。
福岡市および福岡県は2024年6月、国際的な金融都市を目指して環境整備や規制緩和を進める、政府の『金融・資産運用特区』に東京都、大阪府と大阪市、北海道と札幌市と共に地域指定を受けている。
森記念財団都市戦略研究所では、『世界の都市総合力ランキング–金融センター』(GPCI-Financial Centers)について、「金融業界のプロフェッショナルや政策立案者、投資家にとって重要なツールとして活用されることを期待したい」とする。
参照サイト
一般財団法人森記念財団都市戦略研究所『世界の都市総合力ランキング–金融センター』(GPCI 2024-Financial Centers)
https://mori-m-foundation.or.jp/ius/gpci-fc/index.shtml
ps://mori-m-foundation.or.jp/pdf/GPCI2024_Financial_Centers_summary.