2年で自転車の台数は、約2倍に!ポート数も740カ所まで急増した「チャリチャリ」
ポート数は約190カ所、自転車台数は1700台増加!ハードウェアもダイナミックに進化中
>>第1弾の記事はこちら:賃貸マンションと1,000万ライド突破のシェアサイクル「チャリチャリ」のすてきな関係!使い方とコツも徹底解説
2018年2月のサービス開始から約6年が経ち、日々成長を続ける「チャリチャリ」。
まずは取材後の2年間の変化について、チャリチャリ株式会社の西川花蓉さんにお話をお聞きしました。
チャリチャリ株式会社の西川花蓉さん
西川さん
この2年間で、お客さまにご利用いただく機会も増え、福岡市のポート数や自転車台数はかなり増加しました。またサービス展開エリアも前回の取材時は、福岡市、名古屋市、東京都、熊本市の4都市でしたが、現在はさらに福岡県久留米市、三重県桑名市、佐賀県佐賀市、熊本県天草市の4都市が加わり8都市に拡大し、今まで以上にたくさんの方々にご利用いただいています。
また福岡市ではポート数も190カ所ほど増え、自転車の台数も約2倍になりました。利用料金も改訂し、ベーシックは1分間6円から7円に、電動アシスト自転車は1分間15円から17円になっています。その分さらに安全で快適にご利用いただけるよう、車体もアップデート中です。現在、電動アシスト自転車は第4世代目が登場し、ベーシックタイプもお客様にご利用いただきやすいように、呼び鈴やサドル、カゴなどのパーツを適宜新しいものへと改良しています
この2年間で「チャリチャリ」はスケールもハードウェアもダイナミックな成長を遂げているようです。
世界水泳福岡大会をきっかけにグローバル化。ユーザーの声に応えた「一時駐輪機能」も追加!
西川さん
コロナ禍を経たこの2年間での大きな変化は、海外のお客様を含めた観光客の方々のご利用数の増加です。以前はSNS認証の関係で、日本国内の電話番号をお持ちでない方の利用に制限があったのですが、2023年に福岡市で開催された世界水泳大会をきっかけに、国外の電話番号でもご利用いただけるようにアップデートしました。まだ数カ国は対応できていない地域もありますが、現在もさらに多くの国の皆さまにご利用いただけるようシステムを開発中です。アプリ内の表示言語は日本語と英語の2カ国語ですが、登録画面やFAQなどは、中国語や韓国語にも対応しています。
また機能面では、「一時駐輪機能」をリリースしました。お客さまからも、ポート以外のところに駐輪をしたいというお声もあったので、課金状態は続くものの、一時的に駐輪をして寄り道ができる機能として「一時駐輪機能」が誕生しました
「チャリチャリ」は機能やソフトウェアの面でも、時代の変化やニーズに合わせて柔軟なアップデートを重ねているようです。
シェアサイクルとマンションポートが切り開く新しい都市のカタチ
創成期の「チャリチャリ」拡大を支えた、えん建物管理のマンションポート
ここからは株式会社えん建物管理の寺崎丈裕さんにもご参加いただき、「チャリチャリ」と株式会社えん建物管理の現在の取り組みについてお話していただきます。
株式会社えん建物管理 寺崎 丈裕さん
寺崎さん
西川さん
ありがとうございます。「チャリチャリ」が福岡市でここまで認知される存在になったのは、本当にエンクレストさんのおかげです。最初にポートを設置してくださったことが呼び水となって、どんどんと福岡の街に広がっていきました。えん建物管理さんにご協力いただいたことで他の管理会社さまからの引き合いもとても増えています。
現在福岡市内のポートは、公共の土地が1割、残りの9割が民間の土地という割合になっています。さらに民間の土地の3〜4割がマンションポートになっていて、この比率は他のシェアサイクル事業者にもない「チャリチャリ」だけの特徴です。その先駆者になっていただいているのが、エンクレストさんなので本当に感謝しています。
寺崎さん
西川さん
2018年のチャリチャリ展開エリアとエンクレスト分布
寺崎さん
西川さん
2024年のチャリチャリ展開エリアとエンクレスト分布
寺崎さん
西川さん
エリアのシンクロに驚く寺崎さん
寺崎さん
弊社も西は姪浜、東は香椎の物件にもポートを設置しています。来年の春、大橋駅前にえんホールディングスが運営をする商業施設「OHASHI HILL」がオープンするんですが、そこにもポートの設置が決まりました。
現在、管理物件(エンクエスト)が120棟ほどあるんですが、そのうちの76棟にポートを設置しています。割合でいうとほとんどの物件ですね。今後は既設も新築も含め、設置できる物件はすべて設置の方向で動いていますので、これからもポートが増えていく予定です。目指せ100ポート!
西川さん
地域密着型モビリティ「チャリチャリ」が福岡市に与える影響
寺崎さん
西川さん
寺崎さん
西川さん
寺崎さん
西川さん
編集部コメント
今回ユーザーを代表して取材を担当したのは、「メルチャリ」時代から愛用している熱狂的な「チャリチャリ」ファン。「チャリチャリ」の成長の様子や新機能誕生のエピソード、そして車体についての裏話までファンにはたまらない時間となりました。
福岡市民に欠かせない移動手段としてさらなる飛躍を続ける「チャリチャリ」とエンクレストの取り組みが、街の人々の移動に変化をもたらして地域の価値を上げているのは間違いありません。今後も目が離せませんね。
ちなみに、私は福岡市内でチャリチャリのポートを探すときには、いつもエンクレストかコンビニを探しています!
チャリチャリを「まだ使ったことがない」「使ってみたい」と思われた方は、チャリチャリさんのホームページからアプリをダウンロードして登録してみてください。