福岡で1,000万ライド突破!国内最速で成長しているシェアサイクル「チャリチャリ」
チャリチャリとは?
2018年2月に福岡市でサービスを開始したシェアサイクルです。
現在は福岡に続いて、名古屋市、東京都で展開されており、2022年4月からは九州で2ヶ所目となる熊本市でもスタートし、現在全国4都市でサービス展開しています。
その特徴は、とにかく「かんたん」なこと。
・利用料金も1分単位のかんたんな料金設定。
・スマホだけでかんたんに利用が可能
・福岡市内に2,500台あって街中ならかんたんに見つかる
・ちいさめ20インチの自転車でかんたんに乗れる
チャリチャリはもっとも多い通常の自転車「ベーシック」だと1分6円。
天神から博多までが2キロ程度ですので、自転車だと11分くらい。
使用料金は天神から博多まではわずか60円程。
電動アシストタイプもあり、そちらは1分15円となっています。
Neuet株式会社 園田圭輔さん
福岡はバスの交通網がすごいのですが、県外の出身の方だとどのバスに乗ったら何処に行けるのか?が慣れるまでわからないケースもあります。
そういった場合にもチャリチャリを使って移動されるケースも多いようです。
チャリチャリはどんな人が使っている?
利用者の男女比はほぼ同程度ですが、やや女性の方が多いとのこと。
自転車が20インチと小径車であることに加え、赤いデザインの見た目もおしゃれで乗りやすい印象があるためなのかもしれません。
年代で見ると、20−40代が75%程を占めています。
利用時間帯で見ると平日の朝は1時間で2,500回程、夕方2時間で4,000回と利用のピークがあることから働かれている方が使っているようです。
チャリチャリの自転車はどこにある?
チャリチャリはポートと呼ばれる専用の駐輪場に駐車されています。
利用時にはポートから借りて、ポートに返却することになります。
福岡市内には559のポート(2022年10月時点)があり、自転車は2,500台が設置されています。
ポートはコンビニエンスストアに約28%、マンションに約31%、その他、公共施設や商業施設、駐車場に設置されています。
その中でもエンクレストを中心にマンションの建物管理をされているえん建物管理では90ヶ所を設置しており、福岡市のチャリチャリ数増加のきっかけにもなっています。
園田さん
福岡市中心部のさまざまなところでチャリチャリのポートを見かけるようになり、そこからいろいろな企業の方からお問い合わせをいただくようになっていっただんです。
チャリチャリはかなり使い方もかんたん
シェアサイクル、使ってみたいけれど、操作が難しそうと思いませんでしたか?私も最初はそう思っていて、興味はありつつも、使っていませんでした。
しかし、使ってみたらとてもかんたん。
アプリは自転車を利用するためにポートを探すことと、ポートで自転車の鍵を開ける時に使うだけなんです。
返却の際は、目的地近くのポートへ自転車を停めて、施錠するだけ。
施錠時にアプリで操作する必要はないんです。
また、予約システムもなく、ポートに自転車があれば基本的にはそのまま使うことができるのも、思いついたら、すぐに乗れてありがたいところです。
マンションにチャリチャリが備え付け?単身者増加中の福岡にシェアサイクルが会う理由
福岡市は単身者増加中の都市
参考記事:マンション化率で東京23区に次ぐ第2位の福岡市。 住みやすさで定評ある超成長都市の秘密に迫る
『第21回国勢調査』(2020年10月1日実施)の確定値で福岡市の人口は前回から7万3,711人増え、4.79%増の161万2,393人となり、人口増加数・人口増加率で共に首位となっています。
特に単身者については毎年1万人ペースで増加しているんです。
福岡市の成長は喜ばしいのですが、毎年1万人の単身者が増えることで課題となっていることが、”自転車”。
賃貸マンションには自転車が溢れている
福岡ではマンションの駐輪場にチャリチャリがあるシーンをよく見かけるので、それは一般的なことかなと思ったのですが、実はなかなか珍しいことなんです。
この文化を率先してつくってきた株式会社えん建物管理の原田英登代表取締役と寺崎係長にお話を伺いました。
賃貸マンションには、駐輪場が自転車で溢れていて整理が追いつかないという問題があるんです。
入居される他県の方はまずは最初に自転車を買うことが多いのですが、だんだんと福岡での生活に慣れてくるとバスを使いこなすなどして、自転車にあまり乗らなくなることがあります。
また、引っ越しの際に置いていかれることもしばしば。
毎年整理してはいますが、増えるばかりで管理を行ううえでの課題となっています。
その課題への対応を考えていたときにチャリチャリと出会い連携を決めたとのこと。
事業開始してすぐ、4月に42棟で設置を決定
2018年2月にサービスが開始された後、いち早く設置を決定。
42棟から始まったマンションへのチャリチャリの設置、いまでは90棟に設置され、多くの方に利用
されており、いまや入居時の付加価値のひとつにもなってきています。
株式会社えん建物管理 原田英登代表取締役
駐輪場の管理面でメリットが有ることに加えて、住まいの中にシェアサイクルがあることで、家を出たらすぐに自転車で出かけられるので、入居者様にも喜んでいただけてます。
住民と管理会社、双方にとってうれしいサービスとして広がっているんですね。
チャリチャリの使い方
最後に、「使ってみたい」「気になった」という方に利用方法をご紹介します。
まずはアプリをダウンロード
App Store や Google Play Storeからお手持ちのスマートフォンにアプリをダウンロードしましょう。
会員登録
登録にはメールアドレスとSMS認証が必要です。画面に従い必要事項を入力しましょう。
ポートと自転車をみつける
アプリを開いて、地図をみます。
現在地の近くにあるポートを探して、自転車があれば、ポートへ向かいましょう。
鍵をあける
自転車についている鍵のQRコードをアプリで読み取ります。
そしたら、鍵が開きますので、椅子の高さを調節してから乗りましょう。
ライドする
目的地の近くにあるポートを見つけたら、そこに向かって自転車で移動します。
鍵をしめる
ポートについたら、つまみを押して、鍵をしめます。
ライドが終了し、アプリに完了の通知が届いたら、返却は完了です。
覚えておきたい!マイルがもらえるお得な使い方
アプリを開いて、マップを見ると、通常のポートとは異なり、ダイヤのマークがついたポートがあります。
そのポートから自転車を借りたり、そのポートへ戻したりすると、通常のご利用よりもマイルがたくさん貯まります。
そのマイルは一定のポイントまで貯まると乗車時に使えるチケットへと変わるので、利用時にダイヤのポートを見つけたらぜひそちらのポートを利用してみてください。
まとめ
コンパクトシティとして名高い福岡市における暮らしに溶け込んできているシェアサイクル「チャリチャリ」について、チャリチャリを運営するNeuet株式会社の園田圭輔さんとマンション内にチャリチャリ利用の拠点となるポートを多数設置している株式会社えん建物管理の原田英登代表取締役と寺崎丈裕さんにお話を伺い、ご紹介しました。
町を彩る赤い自転車、まだ乗ったことがない方はこの機会にぜひ試してみて下さい。
暮らしがさらに便利になること間違いなしです。
チャリチャリ公式ホームページ
>>https://charichari.bike/