【経済・ビジネス短信@フクリパ】 

東アジアでトップクラスの国際空港を目指して、福岡空港国際線ターミナルの増改築工事が進む

福岡空港は2025年完了を目指して,国際線旅客ターミナルの増改築工事をいます。その最新情報をお届けします。

福岡空港国際線ターミナルの増改築工事が進む

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福岡空港を運営する福岡国際空港株式会社(永竿哲哉社長)は現在、2025年完了を目指して国際線旅客ターミナルの増改築工事をすすめている。

現滑走路の西側に建設中の第2滑走路が供用を開始する2025年3月末までに国際線ターミナル北側を増築して、ターミナルの床面積を現在の約2倍になる13万6,000平方メートルに拡張していく。
あわせて免税店エリアを現行の約4倍である6,000平方メートルに拡充する。
また、北側へコンコースを延伸させていくことで旅客機への搭乗橋を現在の6基から12基に倍増させる計画だ。

一方、到着ロビーも4,000平方メートルの増床でアクセスホールを整備して、バスやタクシーなどの二次交通への乗り継ぎの円滑化にも取り組んでいく。
現在、15分を要している国際線ターミナルから国内線ターミナルへの連絡バスの所要時間についても専用道路を整備していくことで今後5分程度に短縮する。
また、897台収容の既存駐車場は立体駐車場化などを通じて、約1.4倍の1,300台程度までに拡大していく予定だ。

保安検査場の検査レーンについては、現在の6レーンを最大11レーンに拡充し、出発手続時間の短縮を図っていく。
また、自動手荷物預け機を6台新設する。一方、到着エリアにおいては、手荷物受取所のベルトコンベアを現行の4基から8基に倍増させる計画だ。

これらの工事に加えて、既存施設の内部改修は、2025年11月の完了を目指している。
なお、国際線ターミナル増改築工事を含めた国際線全体の総事業費としては、約500億円を見込んでいる。

現国際線ターミナルの供用を開始したのは、いまから約四半世紀前となる1999年のことだった。
当時、250万人の国際線旅客は、2012年度に300万人を突破した。コロナ禍前の2018年度には690万人に達し、施設の狭隘(きょうあい)化が課題となっていた。

その後、世界的なコロナ禍の発生で国際線旅客は大幅減少したものの、IATA(国際航空運送協会)の予測によると、国際線ターミナルの増改築工事が完成する2025年に国際線旅客がコロナ禍前の水準に回復する見込みだ。

福岡空港は2019年4月、国の所有権を残したまま、滑走路やターミナルビル、貨物ビル、駐車場などの運営権を売却するコンセッション方式で民間委託へ移行した。
民間委託に際して運営会社に選ばれた福岡国際空港株式会社は、2048年度に年間1,600万人の国際線旅客を受け入れる計画だ。
2022年8月時点で就航する国際線は21路線で、うち10路線が運航する中、将来的には67路線まで増設していくことで東アジアでもトップクラスの国際空港を目指していくとの戦略を打ち出す。

 

福岡空港国際線ターミナル増改築工事の概要

◎国際線ターミナル床面積
 現行:新築時延床面積 7万3,000㎡⇒計画:増改築後延床面積13万6,000㎡
◎空港ターミナル旅客搭乗橋
 現行:6基⇒計画:12基
◎免税店エリア
 現行:1,500㎡⇒計画:6,000㎡
◎国際線から国内線への移動時間
 現行:15分⇒計画:5分
◎立体駐車場の整備(駐車場台数)
 現行:897台⇒計画:約1,300台

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編集者兼ライター
近藤 益弘
1966年、八女市生まれ。福大卒。地域経済誌『ふくおか経済』を経て、ビジネス情報誌『フォー・ネット』編集・発行のフォーネット社設立に参画。その後、ビジネス誌『東経ビジネス』、パブリック・アクセス誌『フォーラム福岡』の編集・制作に携わる。現在、『ふくおか人物図鑑』サイトを開設・運営する。

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