六本松の本屋さん『本と羊』神田さんによる、先回のフクリパbooks記事はこちら。
人は無意識のうちに「何か」に動かされている?| 阿部誠監修『サクッとわかるビジネス教養 行動経済学』
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今回は古今東西の77の寓話を元に人生の教えを学べる、使える一冊をご紹介したいと思います。
よく上司が部下に助言したり、飲み会の席などで酔った勢いで人生論を語ったり、いろんなケースで人生の先輩として「正論」を言ったり聞いたりしていませんか?
でもなかなかド直球に言われても、ちゃんと聞いて理解して納得出来る人がそんなに多くない気が僕はしています。「うるせえな」と思われたらそれこそ意味がない。
そんな時に寓話(ぐうわ)を元に話してみたらどうでしょう?もちろんそのまま使っても通じない場合もありますのでちゃんと解釈した上でご自分の言葉で伝えてくださいね。
「北風と太陽」ってみなさんご存知ですよね。学校で大抵の方は習ったことがあるはず。この話は何が言いたいか伝えたいかということです。
北風が吹くと旅人は寒くて重ね着をする。太陽が照りつければ服を脱ぐ、さらに太陽が照りつけると旅人は暑くて全ての服を脱ぎ捨て川に飛び込む・・・
細かくは載せませんが、この話の真意は「信頼が得られれば人は動く」「状況に適した手段を選ぶ」ということなのです。
心を閉ざした状態(=不信感)では「心の鎧」を脱がせることは誰にも出来ない。あくまでもその人の主体性にまかせるために時間をかけて信頼関係を築くことが大事なことだとこの話は伝えています。
力ずくではなく相手がその気になるように言い聞かせることが大切なのです。その時々の状況において臨機応変に対処していけば相手はあなたの言うことを理解してくれる時が来るのです。
あまり持論を押し付けず相手の立場や性格を考慮した上で円滑な人間関係を構築していく。そしてあなた自身の人生の悩みや課題を解くヒントも77の寓話からきっと見つかると思います。
昔から伝わるこういうお話には普遍的な人間の営みに関する教えがたくさん込められているのだと僕もあらためて勉強になりました。「俺の若い頃はなぁ〜〜」ってあまり言わないでおきましょうね。
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神田さんが営まれる本屋「本と羊」では、6/26(日)〜7/9(土)に「近藤康平原画展」が開催されます。
近藤さんは、ライブペインティングパフォーマー/絵描きとして活動されている方で、ライブペインティング、服飾ブランド提供、書籍装丁、CDジャケット、舞台美術、各種セレモニーでのライブペインティングなど様々な「絵」のジャンルで活動をされています。
今回のイベントは、近藤さんの画集『ここは知らないけれど、知っている場所』刊行を記念した原画展示&販売イベント。初日は近藤さんが在廊されるそうです。ペインティングイベントの予約は終了しましたが、こちらを機会にぜひ足を運んでみてはいかがでしょう?詳細は本と羊さんアカウントをご確認ください◎
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ものの見方が変わる 座右の寓話
戸田智弘
出版社 : ディスカヴァー・トゥエンティワン (2022/1/28)
定価 1,320円(本体1,200円+税)
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◎神田さんが営む六本松の本屋「本と羊」の取材記事も合わせてお読みください
https://fukuoka-leapup.jp/biz/202103.232
【BOOKSHOP 本と羊】
TEL: 092-406-7483
住: 福岡市中央区六本松4-4-12 エステートモア六本松Ⅱ102B
営: 平日13:00〜19:00/土日12:00〜18:00
休: 月・火
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