購入先はJR九州を代表に日鉄興和不動産、JA三井リース九州の3社

九州旅客鉄道株式会社(JR九州)を代表企業とする日鉄興和不動産株式会社、JA三井リース九州株式会社の3社は2026年2月10日、アサヒビール株式会社との間でアサヒビール博多工場(福岡市博多区竹下3丁目)用地の売買契約を締結したことを発表した。
2029年に佐賀県鳥栖市の新工場への移転を予定しているアサヒビール博多工場は、JR鹿児島本線の竹下駅近くにあり、敷地面積は12万6,200平方メートルだ。
契約日は2026年2月4日付、土地引渡日は2029年12月の予定。
今後の開発計画については、未定としている。
アサヒビール博多工場は、1921年4月に大日本麦酒株式会社(現在のアサヒビールやサッポロビールなどの前身)の博多工場として操業を開始した。
アサヒグループホールディングス株式会社が2022年2月15日に発表した『生産・物流拠点の再編計画に関するお知らせ』によると、九州全県および山口県向けにアサヒスーパードライをはじめ、アサヒ生ビールやクリアアサヒ、アサヒスタイルフリー、アサヒ ザ・リッチなどを生産し、年間1,753万箱を出荷している。
JR九州、日鉄興和不動産、JA三井リース九州の3社は「今後は、福岡市をはじめとした関係者の皆さまと協力のうえ、これまで培ったノウハウを活用し、竹下駅周辺の魅力的なまちづくりに貢献できるよう取り組んでまいります」としている。
最近5年間で地価が2倍強に高騰している竹下駅周辺ゾーン

出典:『令和7年度地価調査(福岡市分)各基準地点の価格推移-令和2年度~令和7年度』
今回、アサヒビール博多工場用地の土地取引で脚光を浴びた竹下駅周辺ゾーン。
天神ビッグバンの基点である天神四つ角(福岡市中央区)から南東方向へ約4キロ、博多コネクティッドの基点であるJR博多駅から鹿児島本線で南へ1駅の地点に位置し、那珂川下流の東岸に広がる。
竹下駅周辺ゾーンでは近年、地価が高騰している地区として知られる。
国土交通省が毎年7月1日時点の土地価格を評価し公表する基準地価において、竹下駅周辺ゾーンの基準地点は、竹下4丁目328番(基準地番号:博多5-15、用途:近隣商業)である。
『令和7年度地価調査(福岡市分)各基準地点の価格推移-令和2年度~令和7年度』によると、同地点における2020年7月1日時点の基準地価は、1平方メートル当たり26万5,000円だった。
その後、2ケタ増の伸びを示し、5年後の2025年7月1日時点では、約2倍強の同55万円となっている。
地価の高騰が続く竹下駅周辺ゾーンについて、福岡市の『福岡市都市計画マスタープラン』(2014年5月改定版)では、博多区の将来像とまちづくりの視点で「生活商業地」と位置付けている。
竹下駅周辺ゾーンの現況については、「近隣住民が日用品の買い物をする店舗などが集積する便利なまち」としている。
そして、まちづくりの視点で竹下駅周辺ゾーンについては、「日常生活に対応した商業・サービス機能の強化」と「安全に歩ける歩行空間の形成」を打ち出している。
今後、JR九州を代表企業とする日鉄興和不動産、JA三井リース九州の3社によるアサヒビール博多工場跡地での開発計画については、大いに注目が集まりそうだ。
参照サイト
九州旅客鉄道株式会社 日鉄興和不動産株式会社 JA三井リース九州株式会社『福岡市博多区所在の物件取得に向けた売買契約締結のお知らせ』
https://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/news/newtopics/__icsFiles/afieldfile/2026/02/10/20260214_hukuokashibukkensyutoku.pdf
アサヒグループホールディングス株式会社『生産・物流拠点の再編計画に関するお知らせ』
https://www2.jpx.co.jp/disc/25020/140120220215590509.pdf
『令和7年度地価調査(福岡市分)各基準地点の価格推移-令和2年度~令和7年度』
https://www.city.fukuoka.lg.jp/zaisei/zaisan/machi/documents/01_itiran_r7chousa.pdf
福岡市都市計画マスタープラン『第4章区別構想:博多区の将来像とまちづくりの視点』
https://www.city.fukuoka.lg.jp/jutaku-toshi/toshikeikaku/machi/documents/04-2_toshikeikaku-MP.pdf








