読み方から時刻表まで。見どころが多い「席田小学校前」

今年最後の掲載バス停は、席田小学校前です。

席田は「むしろだ」です。当方は福岡に長く住んでいることもあり、席田は小学校も中学校もあるためか、当たり前のように読んでいますが、そこそこ難読かもしれません。敷物のムシロは、席よりもむしろ莚や蓆の字を当てるほうが読みやすいのかも。

博多駅方面の時刻表は、いろいろと印象的です。土日祝日は日中に安定して1本ずつあるのに、なぜか平日は朝夕以外の空白時間が極端に長くなっています。平日の日中に利用者などいない、と一刀両断にできる事情があるのでしょうか?
もうひとつの注目点は、「39B」という行先番号です。以前、東区方面に行く都市高速経由の法則として、通過するランプによってアルファベットが違うことを説明しました。
>>記事はこちら:「中洲」バス停から都市高へ。夏の福岡らしい風景を見るなら「◯系統」へ乗車せよ!
この「39B」も、その法則に従うと、香椎浜ランプ(イオンモール香椎浜のところ)を経由することになってしまいますが、全く関係ない場所を走行します。

こちらのBは、ひとつ西側の通りを走る「39」の亜種という位置づけでして、他の路線ならば「39‐1」的な枝番で表現されることもありそうです。西鉄バスの福岡都市圏は、路線の数が多いからか、営業区ごとに決裁権を持った人が別々にいるのか、内部事情はよく分かりませんが、「これまでの経緯を踏襲したら、その番号にはならんやろ」という付番が、たまに現れます。具体例を挙げることは、敢えて避けますが(笑)。

バス停最寄りの交差点は、

空港前三丁目という名前です。

このあたりの住所表示も、空港前三丁目。

しかし、ひばりが丘方面バス停の背後に聳える、
西鉄パーク・サンリヤン博多の森は、

案内看板の横に貼られた住所看板が、仕様は前掲の空港前三丁目とそっくりですが、

福岡市のものではありません。糟屋郡志免町別府西二丁目です。市町の境界近くにバス停が立っているのだなあ、と感じます。

スタジアムが近くにあるためか、アビスパを応援する自販機も目にしました。
続いて郊外方面行きのバス停を観察

バス停の文字が、博多駅方面と違いますね。
博多駅方面は手書き仕様

バス停の鉄板も、時刻表の行先も、「ひばりが丘」表記ですが、

終点は「ひばりが丘団地」です。大きな地域名として、敢えて団地を書いていないのか、

時刻表に記載できる、文字数の制限なのか。最近まで終点は6文字が最大だったため、「香椎パークポ」のような傑作も存在したのですが、

以前ご紹介した「物流センター前バス停」の時刻表
記事はこちら>>8時間で何する?物流センター前バス停【福岡市東区】
2025年10月改正から仕様の変更が起こり、7文字以上の終点も表示できるようになっているそうです。こちらは23年10月改正から変更がないので、旧仕様が残っています。当方はまだ新表示の具体例に触れていませんので、皆さまご近所のバス停で探してみてください。
それでは、特に年末らしいことも述べられぬまま、今年の連載を締めさせていただきます。ご愛顧ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。皆さま幸多き新年を迎えられますよう。
基本情報
バス停名:席田小学校前(むしろだしょうがっこうまえ)
・住所:〒812-0002 福岡県福岡市博多区空港前3丁目26[map]
・天神からの行き方例:
【STEP1】「天神一丁目(博多駅方面)」から、8番 博多駅ゆきに乗車し、「博多駅新三井ビル前」で降車。約12分、150円。
【STEP2】「博多バスターミナル1F(14のりば)」から、39B ひばりが丘団地ゆきに乗車。約17分、280円。













