1バス停単位で福岡を切り取る「バス停から愛」

「中洲」バス停から都市高へ。夏の福岡らしい風景を見るなら「◯系統」へ乗車せよ!

一見なんてことないバス停とそのまわりも、視点を変えれば観光資源。そんな思いで福岡市のバス停を取り上げ、ご紹介する本企画。連載17回目は、「中洲(なかす)」バス停をご紹介します。

「中洲」といえば福岡随一の繁華街ですが、バスマニアにとっての「中洲」は、昭和通りにあるバス停です。

繁華街の中心部というよりは、北西の端といった位置にあります。

郊外方面のバス停は、2箇所に分かれていて、片側が小倉や飯塚など遠方へ向かう高速系統用、もう片方が近郊路線用です。


高速系統用バス停


近郊路線用バス停

近郊路線にもいろいろありまして、


案内表示にはたくさんの行き先がずらり。

時刻表は、ものすごく多彩です。いろいろなところに行けます。


数々の系統の時刻表が所狭しと並んでいます。

ここで今回注目するのは、都市高速経由の各系統です。「数多くの都市高速系統」こそ、福岡のバス路線の醍醐味という話もあります。

多くの立ち客がいるのに高架道路へ進入する路線バスは、他都市では珍しいため驚く人も多いとか。

まず基本的なルールとして、呉服町ランプから都市高速に乗り、東区や糟屋方面に行く都市高速系統は、
1 数字の後ろにアルファベットがついている
2 数字は3桁で、一の位が0である
3 急行である
のどれかを満たします。

そしてアルファベットごとに、都市高速を降りる場所が違います
香椎東ランプは、急行(アルファベットなし)
香椎ランプが A
香椎浜ランプが B
貝塚ランプが C
今は系統が廃止になりましたが、箱崎ランプが D
そして名島ランプで降りるものは、E、、、、、、、、ではなくて、なぜかN

おそらくNajimaの頭文字だと思われますが、ひとつだけ法則を外れていますねw
いろいろな都市高速系統の番号、ぜひ時刻表でご確認ください。

都市高速系統はどれも楽しいですが、ここで私が乗車をオススメしたいのは、C系統です。24cと72cがあります。

貝塚ランプへの途中、都市高速の上から見られるのが、コレ。


水辺にひっそりとたたずむ箱崎宮の鳥居。

付近の海岸線が埋め立てられている中、山笠のお汐井取り(お潮井取り)が行われることもあり、筥崎宮の正面だけは砂浜が残っています。


航空写真より。海を挟んで鳥居が見える、かなり貴重なスポットです。


路線図より。貝塚JCTで右に曲がるC系統は、撮影ポイントの時点で右側の車線を走行しています。

バスは一般車両に比べて速度が遅いため、ふつうは左側車線を走ります。すると筥崎宮の浜は見づらくなります。しかし貝塚ランプで降りるC系統は、図のように途中で右に曲がるため、右側の車線を走行するのです。

福岡の街を高いところから眺められるバス路線、楽しいです。お気に入りの風景が見つかりますように。
 

【基本情報】
バス停名:中洲(なかす)
・住所:〒810-0801 福岡県福岡市博多区中洲5丁目4[map]
・天神からの行き方一例:
「天神中央郵便局前(18:東向き) (18Aのりば)」から 普通23番 香椎照葉センターマークス前名島 行きに乗車、約2分、150円

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バス路線探検家
沖浜貴彦
1972年生まれ・福岡在住。路線図に描かれた終点を想い、途中の狭い区間を苦心して走るバスに愛を注ぐ変態。ブログ「ほぼ西鉄バスの旅」を2008年に開設、日々愛を持ってバスを追いかけ続ける。毎月第二金曜・第四土曜日はバス趣味の現況を共有するサロン「バス路線探検家の会」を運営。

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