福岡市には、その歴史の深さから様々な由来を持つ地名が点在しています。
中には、地元の人でも一瞬戸惑ってしまうような、読むのが難しい地名も少なくありません。
今回は、そんな福岡市内の難読地名にスポットを当てて、クイズ形式でご紹介します!
あなたはいくつ正しく読めるでしょうか?
山田全自動さんの記事でも紹介されている福岡市の難読地名といえば、定番がこちら。
こちらの読み方は「ざっしょのくま」です。
難解な地名といえば、必ず上がってくるこの「雑餉隈」。
今も昭和の面影を残す飲食店や商店が点在する味わい深い街です。
Y氏による雑餉隈のホルモン店の記事もぜひ合わせてお読みください。
かつて第二の中洲と呼ばれた福岡の雑餉隈で絶品ホルモンを味わう話
福岡市民なら知っておきたい基本(6問)
まずは肩慣らし。
福岡市内でよく見かけるバス停や駅名など、日常で目にする機会が多いけれど、実は読み間違えやすい定番の地名です。
Q1: 香椎(東区)
こちらは「かしい」です。
福岡の副都心として、JR香椎駅や西鉄香椎駅があり、東区の主要な交通拠点となっています。
Q2: 姪浜(西区)
「めいはま」と読んでしまいがちですが、正しくは「めいのはま」です。
能古島へのフェリー乗り場があることでも有名ですね。
Q3: 野芥(早良区)
「のがい」や「のあくた」などと誤読されがちですが、正しくは「のけ」です。
福岡市地下鉄七隈線の開通もあり、早良区の住宅街としてどんどん発展しています。
Q4: 馬出(東区)
「うまいで」や「ばだし」と読んでしまいそうですが、正しくは「まいだし」です。
福岡城を築城する際に、資材を運び出すための「馬出し」が行われた場所であったことに由来すると言われています。
九州大学病院の所在地でもあります。
Q5: 舞松原(東区)
「まいまつばら」と読みます。
東区の千早や香椎にほど近い、住宅地として知られています。
Q6: 老司(南区)
「おいし」や「ろうし」と読む人もいますが、正しくは「ろうじ」です。
南区にある比較的静かな住宅地です。
福岡ツウなら読めるはず?(6問)
福岡市内の特定のエリアに住んでいる人ならピンとくるかもしれません。
漢字の組み合わせや、意外な読み方をする地名が含まれています。
Q7: 周船寺(西区)
「しゅうせんじ」と読み間違えられがちですが、正しくは「すせんじ」です。
かつてこの地にあった寺院に由来する地名だと言われています。
九大学園都市のそばに位置し、のどかな雰囲気を持つ西区のエリアです。
Q8: 御供所町(博多区)
「おぐしょまち」などと読んでしまいそうですが、正しくは「ごくしょまち」です。
筥崎八幡宮への供物所があったことに由来し、古くから博多の歴史と文化の中心地であったことを示しています。
博多旧市街として、観光客の方も訪れるエリアです。
Q9: 生松台(西区)
「なままつだい」などと読んでしまいそうですが、正しくは「いきまつだい」です。
西区の閑静な住宅街です。
Q10: 席田(博多区)
「せきだ」と読みがちですが、正しくは「むしろだ」です。
わらなどで編んだ敷物である「筵(むしろ)」を指す場合に「席」を「むしろ」と読むことがあるそうです。
福岡空港の近くに位置します。
Q11: 立花寺(博多区)
「たちばなじ」などと読みたくなりますが、正しくは「りゅうげじ」です。
かつてこの地にあった「龍華寺」という寺院に由来します。
Q12: 警弥郷(南区)
こちらは「けやごう」です。
明治20年に弥永村(やながむら)、上警固村(かみけごむら)、東郷村(とうごうむら)の3つの村が合併して成立した地名です。
超難問!読めたら福岡博士!?(5問)
これは福岡市内でも特に難易度が高いとされる地名ばかりです。
読めたら福岡の地名に関する知識は相当なもの!自信のある方はぜひ挑戦してみてください。
Q13: 曰佐(南区)
「にちさ」や「いわさ」などと読む人もいますが、正しくは「おさ」です。
太宰府政庁時代に「訳語(おさ)」と呼ばれる通訳者の住む集落があったことに由来するという説が有力です。
南区に位置し、シンプルながらも歴史を感じさせる地名です。
Q14: 女原(西区)
「おんなはら」や「めはら」と読んでしまいがちですが、正しくは「みょうばる」です。
西区に位置する、珍しい読み方の地名です。「みょう」「ばる」とどちらも簡単な漢字に見えて
福岡には春日原、白木原のように、「原」(はら)を(ばる)と呼ぶ地名は多いですね。
Q15: 対馬小路(博多区)
こちらも難解地名ではよくピックアップされるもの一つ、「つましょうじ」です。
かつて対馬藩の屋敷があったことに由来すると言われています。博多の歴史を感じさせる小路の一つです。ちなみに今は対馬藩の屋敷はありませんが、対馬市のアンテナショップ「よりあい処つしま」が築港本町にあります。
Q16:雀居(博多区)
「すずめい」や「じゃくい」と読んでしまいそうですが、正しくは「ささい」です。
博多区の地名で、ユニークな響きを持っています。
番外編:大分県の「べっぷ」と間違えがち!?
最後に、読み方はシンプルだけど、県外の人にはよく間違えられる「あるある」な地名をご紹介しましょう。
Q: 別府(城南区)
大分県の有名な温泉地「別府(べっぷ)」とよく読み間違えられますが、福岡市城南区の「別府」は「べふ」と読みます。
地下鉄の駅名にもなっているので、福岡市民にとってはなじみ深い地名ですね。
地名を知ることは、福岡を知ること!
いかがでしたか?
あなたはいくつ正しく読めましたか?
普段何気なく目にしている地名にも、こんなにも奥深い物語や歴史が隠されているなんて面白いですよね。地名はその土地の歴史や風土、人々の暮らしを映し出す鏡のようなものです。
この記事をきっかけに、ぜひ皆さんの身近な地名にも目を向けてみてください。きっと新しい発見があるはずです。
そして、福岡を訪れる際は、今回ご紹介した難読地名にも注目して、その地の歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?