福岡県による公民連携の公募事業で地元企業連合が採択される
※施設外観イメージ(計画段階のイメージであり、今後の協議により変更の可能性がある)提供:青木茂建築工房
建設・不動産・管理事業のスターツ九州株式会社(福岡市 富岡良治社長)を代表企業とする地元企業グループは、福岡県の公民連携事業である『福岡高等技術専門校跡地有効活用事業』での公募採択に基づき、2025年3月から新たな複合施設の建設に取り掛かる予定だ。
本事業で複合施設を建設する場所は、国道3号沿いのハローデイ千早店東隣にある3,300平方メートルの敷地となる。
同地は、隣地に建て替えを終えた福岡県立福岡高等技術専門校の旧校舎跡地だ。
公共施設や一般向け店舗、賃貸マンションなどが入居する複合施設の完成は、2027年春を予定している。
2027年3月には、福岡県福岡農林事務所が、現行の福岡西総合庁舎から移転する予定だ。
また、福岡市の新千早公民館なども複合施設内へ移ってくる。
本事業では、定期借地権を建設に着工予定の2025年3月からの70年間で設定されており、複合施設の完成後も引き続いて同事業を運営していく。
なお、隣接地で店舗営業する民間事業者(株式会社ハローデイ)に対しても福岡県では、事業用定期借地として2022年4月から25年契約で貸付中である。
今回、福岡高等技術専門校跡地有効活用事業として複合施設を建設・運営していくのは、スターツ九州株式会社を代表企業に、構成員に株式会社九電工と株式会社青木茂建築工房の計3社で構成された地元企業のコンソーシアムだ。
なお、本事業は、スターツグループにとって、九州地区において初のPPP・PFI事業となる。
内装に福岡県産材や大川組子調デザインを採用、県の推奨緑化木を植樹
今回の『福岡高等技術専門校跡地有効活用事業』においては、福岡高等技術専門校の旧校舎跡地を最大限に有効活用していくことを目的に福岡県が、本事業敷地に定期借地権を設定している。
そして、事業公募で選ばれた民間事業者が、福岡県から土地を借り受けて、新たに公共施設や一般向け店舗、賃貸マンションなどが入居する複合施設を建設・運営していくスキームだ。
今回の公募事業で採択されたスターツ九州を代表企業とする地元企業グループによる事業提案では、福岡県の魅力を発信していく方策として、入居する福岡農林事務所の内装材に福岡県産材を使用し、各施設のエントランスに大川組子調デザインを採用している。
さらに福岡県の推奨緑化木を植樹していく予定だ。
複合施設の建設計画では、福岡県が策定した『福岡都市圏 都市計画区域マスタープラン』を踏まえ、積極的な緑化や周辺環境に調和した施設デザインを採用している。
また、LED照明や太陽光発電の導入などによるSDGs達成に向けても取り組んでいく。
さらに災害時に利用可能な非常用発電機を設置し、防災井戸やマンホールトイレの設置などにも対応した施設となる。
スターツコーポレーション株式会社では、福岡高等技術専門校跡地有効活用事業に関して、次のようなコメントを出している。
「本プロジェクトにおいても、『総合生活文化企業』として多岐に渡る事業を展開してきた強みと、これまで取り組んできたプロジェクトで培った経験や知見を活かし、地域に根差した開発・整備・運営事業を行ってまいります」
画像提供:スターツコーポレーション
『福岡高等技術専門校跡地活用有効事業』計画地概要
◎ 所 在 地 :福岡市東区千早四丁目3025番3
◎ 敷地面積:3,300.00㎡
◎ 用途地域:商業地域
◎ 建 蔽 率 :80%
◎ 容 積 率 :400%
参照サイト
スターツコーポレーション『福岡高等技術専門校跡地有効活用事業にてスターツ九州を代表としたコンソーシアムが優先交渉権者に決定』
https://www.starts.co.jp/news/press/2023/6291/
福岡高等技術専門校跡地有効活用事業に係る公募
https://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/fukuokakoutougisennkou-saikoubo.html
福岡都市圏 都市計画区域の整備、開発及び保全の方針
https://www.pref.fukuoka.lg.jp/uploaded/life/709552_61968665_misc.pdf
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