1バス停単位で福岡を切り取る「バス停から愛」

こんな道をバスが走るのか!?と驚く「青木島」【福岡県久留米市】

一見なんてことないバス停とそのまわりも、視点を変えれば観光資源。そんな思いで福岡市のバス停を取り上げ、ご紹介する本企画。連載83回目は、福岡県久留米市にある「青木島(あおきしま)」バス停をご紹介します。

きっかけは読者さんからのメッセージ

フクリパの問い合わせフォームに、読者さんからメッセージが届きました。ありがとうございます。

 

 読者さん

バス停そのものではないのですが、大川市の川沿い土手上のきれいな道を通っていると、土手下側道からバスがヒョッコリやって来ます。一時停止を守って。

大川橋から青木中津大橋の間のどこかなのですが、通勤中だからどこか憶えてません。

乗って調べてみてください。

免許維持路線の少ない本数かもしれません。

 

 

青木島ですね(即答)

 

 

ということで、行ってきました。編集部から連絡をいただいた翌日に()

 

 

 

筑後川沿いに立つ「青木島」バス停

 

朝いち、筑後川沿いの道を、久留米ゆきのバスが走ってきます。メッセージをくださった方も、このバスと同じ方向に車を走らせて、通勤されていたのだと思います。

 

 

道沿いに、「青木島」バス停が立っているのが見えます。

 

写真手前側の逆方向、久留米方面から大川橋ゆきのバスがやってきました。さきほどのバスと逆方向に、この川沿いの道を疾走していくのかと思いきや

 

 

左手前の狭い道へ曲がります(笑)

 

 

知らないバス路線に初めて乗っていて、幹線から離れた集落を経由する際など、「ここをバスが走るのか!」と感じられる道に曲がってゆく瞬間の驚きは、他では代えがたい幸せです。そう思えるのは私だけである可能性も多少ございますが。

 

 

この逆方向である久留米ゆきが、側道から現れ、

 

 

狭い道を上り、いただいたメッセージのとおりに一時停止して、

 

 

広い道に合流します。投稿者さんがご覧になったのは、この風景ですね。

 

 

 

この光景を目撃するには

 

久留米と大川を繋ぐ「15」番は、途中の青木中津大橋から川端通りまでの経路が2種類あります。正式名称があるかどうか存じませんが、当方は

 

 

筑後川沿いを走るほうを、途中バス停の名前から、

 

 

鐘ケ江(かねがえ)経由

 

 

側道から出てくるほうを

 

 

下林経由と呼び分けています。

 

 

道は筑後川沿いのほうが立派なのですが、周辺人口が少ないためか、

 

 

こちらの鐘ケ江経由の本数はとても少ないです。平日に至っては、朝に大川から大善寺駅に向かう1本だけで、大川に戻る便はありません。

 

 

最初に載せたこの1本が、

 

 

平日唯一の鐘ケ江経由なのでした。

 

 

 

それに対して、下林経由のほうは

 

 

先ほどと同じ青木島という名前のバス停なのですが、堤防から離れたところにあります。

 

 

樹木の枝と枝の間に、埋もれていますね。

 

 

こちら下林経由は、1時間に1往復ほどです。それなりの本数があります。

 

 

この場面を眺めるチャンスは比較的多いですので、

 

 

ぜひいちどご体験ください。

 

 

今後もメッセージお待ちしております。

 

 

 

基本情報

バス停名:青木島(あおきしま)

・住所:〒830-0222 福岡県久留米市城島町青木島[map]

・天神からの行き方例:

【STEP1】「西鉄福岡(天神)」駅から西鉄天神大牟田線に乗車し、「大善寺」駅で下車。約40分、690円。

【STEP2】「大善寺」バス停から、普通15番 大川橋ゆきに乗車、「青木島(※下林経由側)」バス停で下車。約18分、380円。

 

 

 

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バス路線探検家
沖浜貴彦
1972年生まれ・福岡在住。路線図に描かれた終点を想い、途中の狭い区間を苦心して走るバスに愛を注ぐ変態。ブログ「ほぼ西鉄バスの旅」を2008年に開設、日々愛を持ってバスを追いかけ続ける。毎月第二金曜・第四土曜日はバス趣味の現況を共有するサロン「バス路線探検家の会」を運営。

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