1バス停単位で福岡を切り取る「バス停から愛」

かつては営業所や電車駅だった。博多区「千鳥橋(ちどりばし)」バス停まわりにある遺構

一見なんてことないバス停とそのまわりも、視点を変えれば観光資源。そんな思いで福岡市のバス停を取り上げ、ご紹介する本企画。連載46回目は、福岡市博多区にある「千鳥橋(ちどりばし)」バス停をご紹介します。

 

千鳥橋です。

 

「中洲で呑んだ客が川に沿って歩き、千鳥足でたどり着く橋」というのが由来ではありません。もう30年以上前になりますが、大学の同級生がしたり顔で上記の話を語っていました。

 

当時はインターネットも検索もなく、すぐに真偽を確かめる手段もありませんでした。しかし今の時代もウェブ上の情報は玉石混淆で、何が正しいのかは分かりませんね。

 

当方の連載も、嘘を書かないように改めて気をつけたいと思います。

 

 

国道3号線上、都心方面の千鳥橋バス停は、

 

 

大きな駐車場があって、その後ろにマンション。

 

 

カレー屋さんとか、

 

 

しゃぶしゃぶとか、

 

 

寿司屋さんなど、飲食店が集まっています。

 

 

 

「千鳥橋」バス停の意外な過去

ここは、かつて西鉄バスの千代営業所でした。

それより以前、1979年2月までは路面電車の千鳥橋駅であり、さらに過去には、西鉄電車の宮地岳線の始発駅でもありました。※ 当時は「新博多」駅を名乗っていたそうです。まだわたくし生まれておりません。

 

※1924年5月に、博多湾鉄道汽船によって新博多駅の名で開業。その後1942年には同社が西日本鉄道へ統合され、「西鉄博多駅」に改称

(参照:https://ja.m.wikipedia.org/wiki/西鉄博多駅

 

そう思って上の写真を見ると、敷地がゆるやかにカーブしています。これは恐らく、線路の名残です。貝塚方面からの線路はこの先、現在の国道3号線方向ではなく、こちら千代町方面と、

 

 

都市高速をくぐり、千鳥橋を渡る方向に延びていました。

 

 

 

以前の面影を探して周辺を散策してみる

 

さて、どこか他に、営業所や駅だった頃の遺構はないかと探したところ、千鳥橋バス停から貝塚方面に桜が見えまして、

 

 

訪問日は4月の7日で、桜が散り始めていました。

 

先ほどの写真の車が停まっていた場所から、この遊歩道になっているところが、かつての線路跡です。

 

 

 

 

そして遊歩道への入口部分に、西鉄の旧社紋が見つかりました。線路用地と道路との境界を標示しているのだと思います。

 

線路跡や営業所跡の周辺には、他にも様々な遺構がありますので、今後も紹介していきたいと思います。

 

 

 

基本情報

バス停名:千鳥橋(ちどりばし)

・住所:〒812-0044 福岡県福岡市博多区千代5丁目1[map]

・博多からの行き方一例:

「博多バスターミナル1F (1のりば)」から普通15番 福高 千代町 千鳥橋経由 ゆめタウン博多ゆき に乗車。約15分、240円。

 

2040年まで人口増加

投資を始めるなら、成長が止まらない街「福岡市」。投資初心者”必見”のマンガ&基礎満載テキストプレゼントはこちら

Sponsored

マンガでわかる不動産投資

マンガで分かるマンション投資!老後の対策は自分でしないといけない時代に。 不動産投資を1から学べるマンガ資料をプレゼント!

Sponsored

成長都市福岡1-F

🚌合わせて読みたい

以前の姿に想いを馳せる...バス停の遺構に注目した記事も合わせてどうぞ!

 

かつてそこにあったバス停の遺構を辿る。福岡市東区「松田」バス停

 

踏切近くでなぜ遠回り?バス停跡から当時を振り返る「井尻駅」バス停

関連タグ:
#まちと暮らし
#福岡観光
この記事をシェア
facebook
twitter
LINE
バス路線探検家
沖浜貴彦
1972年生まれ・福岡在住。路線図に描かれた終点を想い、途中の狭い区間を苦心して走るバスに愛を注ぐ変態。ブログ「ほぼ西鉄バスの旅」を2008年に開設、日々愛を持ってバスを追いかけ続ける。毎月第二金曜・第四土曜日はバス趣味の現況を共有するサロン「バス路線探検家の会」を運営。

フクリパデザイン1

フクリパデザイン2

フクリパデザイン3

フクリパデザイン4

TOP