1バス停単位で福岡を切り取る「バス停から愛」

狭い道は正義。「油山(あぶらやま)」バス停

一見なんてことないバス停とそのまわりも、視点を変えれば観光資源。そんな思いで福岡市のバス停を取り上げ、ご紹介する本企画。連載34回目は、福岡市城南区にある「油山(あぶらやま)」バス停をご紹介します。

お正月のバス

2023年最初の「バス停から愛」シリーズ記事です。

1月1日から3日の間、西鉄バスの前面には日章旗が飾られます。しかし最近は都市高速を経由する系統が増え、高速走行中に落下すると危険なためか、旗がついていないバスもあります。

本来ならば年末の記事に「新年早々は、日章旗をつけたバスが走りますので注目してください」とでも書けば注目していただけたのでしょうが、年が明けてからの言及になりました。来年はぜひチェックしてみてください。

福岡市城南区・東油山のバス停

新年最初の記事は、この区間から始めます。日章旗をつけたバスを正面から撮るのに、狭い道を走っている姿がいいなあ、と思いまして。明確な理由は言語化できないのですが、隘路を抜ける大きなバスは、当方の萌えポイントです。

最寄りバス停は、油山です。

バス停の後ろには、BLISSという洋菓子店があります。どうでもいい情報として、我が家のクリスマスケーキはここに注文しています。

(この連載が始まる前、「バス停まわりのグルメ情報も」というご依頼が編集さんからあったのですが、周辺の店舗を話題にするのは12か月目で初めてかもしれません。「グルメ情報は私がしなくても、もっと詳しい人がたくさんいるしなあ」という卑屈な思考があるので、今後も内容はバス停に偏りますことをご容赦ください。)

左端に写っているのが油山バス停で、交差点の先、写真の右端には隣の油山団地口バス停も見えます。距離の近い区間です。

ここ、油山→油山団地口のバスはまっすぐ進むのですが、この写真の奥から手前の逆方向に直進するバスは非常に少なく、

片江方向に向かうバスは右折、

桧原方向に向かうバスは左折します。

そして左折した先にあるのが、

こちらの桧原方面の油山バス停です。
位置情報を確認してみましょう。

現在はこんな感じ。冒頭の狭い道を走っている写真は、図の青い部分で撮影しています

実は、現在桧原方面の油山バス停がある場所には、元々道がありませんでした。

当初は狭い道の方にバス停があり、この道のみが、桧原とこの付近をつなぐバス通りだったのです。

そこに、交差点を十字路にする形で新しい道ができ、桧原方面のバス停が移動したのです。しかし都心方面の油山バス停は交差点より手前(南側)にあったため、都心方面のバスのみ旧道を走り続けています

新しい道ができて、バスの経路が移動するのはままあることですが、片道だけ移動して、上下線の経路が別々になるのは珍しいです。

そして再掲になりますが、この区間。
幹線区間から外れたため拡幅されることもなく、中央線もない規格の道路にバスが走る姿は、無条件に素晴らしいのです。

今年もバス路線に対する偏愛を語ってまいります。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

基本情報

バス停名:油山(あぶらやま)
・住所:〒814-0155 福岡県福岡市城南区東油山1丁目14[map]
・天神からの行き方一例:
「天神協和ビル前(10) (協和ビル前10 警固町方面)」から普通13番 美術館・六本松 観光道路・油山経由 桧原営業所ゆき に乗車。約37分、380円

【天神へ13分。博多へ16分】エンクレストガーデン福岡

福岡市中央区で自然と利便に包まれた364戸の大規模プロジェクト。大規模公園に隣接し、全戸平置駐車場完備。多彩な間取りで様々なライフスタイルが叶います。

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バス路線探検家
沖浜貴彦
1972年生まれ・福岡在住。路線図に描かれた終点を想い、途中の狭い区間を苦心して走るバスに愛を注ぐ変態。ブログ「ほぼ西鉄バスの旅」を2008年に開設、日々愛を持ってバスを追いかけ続ける。毎月第二金曜・第四土曜日はバス趣味の現況を共有するサロン「バス路線探検家の会」を運営。

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