1バス停単位で福岡を切り取る「バス停から愛」

福岡市内の西鉄バス停で一番〇〇なバス停「和田四丁目」

一見なんてことないバス停とそのまわりも、視点を変えれば観光資源。そんな思いで福岡市のバス停を取り上げ、ご紹介する本企画。連載12回目は、和田4丁目(わだ4ちょうめ)バス停をご紹介します。

先日お聞きした、西鉄の偉い人のお話によると、福岡市内の西鉄バス停は、約950か所とのこと。 参照:https://www.youtube.com/watch?v=JIJ684mV-ng

ということは、月3本、年間で36か所のバス停を紹介する予定のこの連載、
27年続けると全部のバス停が紹介できる計算です。長く愛していただけるよう頑張ります(笑)。

先回の記事では、朝の特定時間帯だけ停車するバス停、「西新商店街前」をご紹介しました。


時刻表の空白と密の謎。「西新商店街前」と「脇山口」バス停

今回は「和田四丁目」を。


生垣に若干めり込んで立つ「和田四丁目」バス停

こちらは、東若久と西鉄大橋駅を結ぶ、「7」番のバスが通ります。和田四丁目の西隣が終点の東若久なので、乗車する人は殆どが大橋方面という意図なのでしょうか、バス停は大橋方向の片側にしか立っていません。

路線図で見るとこちら。東若久を終点にして、7番のみが通ります(西鉄バス路線図より)

こちらが大橋方面のバス停。終点の東若久へ向かう反対車線側にはバス停がありません

片側バス停で注意しないといけないのが、時刻表です。
両方向の時刻が一括で掲載されることがあります。「おっ、けっこうたくさんバスあるやん!」と喜んでみたら、半分は逆方向という肩すかしを喰らいます。



「大橋駅」行きと「東若久」行き、真逆の方向の時刻表が並んで表示されています

東若久を出発したばかりのバスが、西鉄大橋駅へ向けて、気になるうなぎ屋の前を走り抜けます。すれ違いが困難そうな狭い道を、バスがゆっくりと進んでいく姿を見るだけで、私は常にキュンです、変態なので。


細めの車線をゆっくりと進む「7番」バス

950か所のバス停、ひとつとして同じものはありませんから、特に「○○の一番」を探す必要もないのですが、いろいろな切り口からバス停を眺めていただきたいので敢えて探しますと、和田四丁目、あいうえお順で並べると、福岡市内の西鉄バス停で、いちばん最後になります。

ちなみにブービー賞、最後から2番目は、隣の和田三丁目です。「さん」と「よん」の差ですね。

西鉄バスでも、福岡市内という限定を外せば、久留米市の和楽園(わらくえん)とか、北九州市の割子川(わりこがわ)とかが、五十音順でさらに後になります。宮崎の小林には湾津(わんず)、熊本には鰐洞(わんどう)、大分には「わんぱく広場」バス停があって、上には上がいるのです。

福岡在住の筆者は、西鉄さんがトップだとなんとなく嬉しいので、どこかにドッグラン併設の施設ができて「わんわんわんの森」と名付ければ最強なのに、と思っております。

あなたの最寄りバス停にも、隠れた「一番」があるかもしれません。
でも別に、いちばんじゃなくてもいいんですけど。バス停は全て愛おしいので。

愛と妄想が溢れたままで、今回の記事を終わります。

【基本情報】
■バス停名:和田4丁目(わだよんちょうめ)
・住所:〒811-1343 福岡県福岡市南区和田4丁目10 [map]
・大橋からの行き方一例:
「西鉄大橋駅」から 7番 東若久 行きに乗車、約9分、170円

>>新連載「バス停から愛」とライター沖浜さんの紹介記事はこちら

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バス路線探検家
沖浜貴彦
1972年生まれ・福岡在住。路線図に描かれた終点を想い、途中の狭い区間を苦心して走るバスに愛を注ぐ変態。ブログ「ほぼ西鉄バスの旅」を2008年に開設、日々愛を持ってバスを追いかけ続ける。毎月第二金曜・第四土曜日はバス趣味の現況を共有するサロン「バス路線探検家の会」を運営。

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