福岡市地下鉄は駅の段差解消100%で第1位
出所:国土交通省『鉄軌道における駅や車両のバリアフリー化の進捗状況』
国土交通省鉄道局技術企画課は2024年12月24日、『鉄軌道における駅や車両のバリアフリー化の進捗状況』~令和5年度末鉄軌道の移動等円滑化に関する実績の調査結果概要~を発表した。
同発表によると、福岡市地下鉄が、「鉄軌道駅における駅の段差解消」(鉄軌道全体合計93.9パーセント)と「鉄軌道駅における転落防止設備および視覚障害者誘導用ブロック設置状況」(同45.3パーセント)が、共に達成率100パーセントで第1位だった。
鉄軌道駅における駅の段差解消は、対象となる平均利用者数が3,000人/日以上および基本構想の重点整備地区内の生活関連施設に位置づけられている平均利用者数が2,000人/日以上3,000人未満の鉄軌道駅において、エレベーターなどによる段差解消駅を調べた。
福岡市地下鉄を運行する福岡市交通局では、全36駅のうち、対象となる35駅全てでエレベーターなどによる段差を解消しており、達成率が100パーセントで第1位だった。
駅の転落防止・誘導用ブロック設置でも100%で第1位
出所:国土交通省『鉄軌道における駅や車両のバリアフリー化の進捗状況』
福岡市地下鉄では、駅での転落防止設備および視覚障害者誘導用ブロック設置状況についても全36駅のうち、対象となる35駅において、全て設置済で達成率100パーセントで第1位となっている。
福岡市地下鉄は、「鉄軌道駅における障害者対応型トイレ設置」(同92.4パーセント)、「鉄軌道駅における案内設備、障害者対応型券売機および拡幅改札口の設置状況」(同96.8パーセント)でも達成率は100パーセントであり、第1位だった。
また、「鉄軌道駅におけるホームドアの整備状況」でも達成率100パーセント。「ホームと車両の段差・隙間を縮小している駅数」でも対象の18駅中17駅が実施済となっている。
福岡市民にとって、〝足〟ともいえる存在である福岡市地下鉄は、障がい者にとっても〝やさしい〟バリアフリーな交通機関だといえそうだ。
福岡市地下鉄は、1981年7月に室見~天神間で開業。その後、順次延伸を重ねて2025年1月現在、空港線・箱崎線・七隈線の全線31.4キロを営業している。
参照サイト
国道交通省『鉄軌道における駅や車両のバリアフリー化の進捗状況』~令和5年度末 鉄軌道の移動等円滑化に関する実績の調査結果概要~
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001853199.pdf