デジタル化を推進するえんメディアネットのはじまり
令和2年2月22日。“福岡の今と未来をつむぐ”をコンセプトに、「フクリパ」は誕生しました。
さらに細かくいうと、令和2年2月22日の2時22分22秒。
この時間にみなさんにお披露目した理由は、2が9つも揃うタイミングは元号が変わらない限り訪れることはない貴重なタイミングということと、福岡の市章がカタカナの「フ」を9個組み合わせて、「福」を現したものだからという理由から。
フクリパスタッフが集合し、夜中の2時22分22秒をドキドキしながら迎えたのです。
そして遡ること5年前、フクリパのはじまりは、坪倉伸一氏が「これからの時代、不動産業界でもデジタル化を推進していかなければならないんじゃないか」と思ったことからでした。
えんメディアネット代表の坪倉伸一氏
坪倉
「不動産業界といえば、泥臭く営業していくスタイルが主流。わたしも営業マン時代は、全国を飛び回っていました。そのやり方は今後も残っていくと思うし、残していかなければならないと思いますが、一方で、世間はデジタル化が加速。このままでは不動産業界だけが遅れをとってしまう、と思ったんです。
ウェブやメディアの力は無限大で、自分自身もその力を活用して不動産業界にいい影響を与えられたら…。その思いを社長に熱く伝えた結果、えんホールディングスグループとして、メディアを使ってさまざまな事業を展開・サポートしていく株式会社えんメディアネットを立ち上げることになりました」
えんメディアネット 三角健輔氏
三角
「えんホールディングスグループのお客様は全国にいらっしゃるんですが、商品自体は福岡市内の不動産。営業マン時代に感じたのが“福岡っていいところだよね”と感じている人が多いけれど、“どんなところが?”とたずねると“ごはんがおいしい”“若い人が多い”などのふんわりしたものばかりだったんです。“いやいや、福岡にはこんないいところがあって…”と、福岡のポテンシャルについてお話させていただくんですが、人から人へことばで伝えるのには限界があるなと感じたんです」
坪倉
「もっとたくさんの人に福岡の魅力を伝えたいと思った時に思い浮かんだのがメディアの存在でした。福岡にも多くのメディアが存在します。ただ、いろいろ見てみたんですが、「こんなおいしいお店があるよ」「こんなお店がオープンしたよ」など、福岡県民に向けたメディアが多く、全国に向けたメディアが少ないなと感じたんです。これは、福岡の魅力を福岡の人が伝えていく作業がもっともっと必要なのではないかと思ったんですよね」
三角
「もちろん会社的には、福岡のよさを知ってもらったうえで、エンクレストに入居してくださったり投資していただければ嬉しいですけど、本当に純粋に福岡のことをもっと全国の人に知ってほしい!福岡を盛り上げたい!という思いでやっています」
えんメディアネット興田朋樹氏
興田
「ぼくは、えんホールディングスから異動し、えんメディアネットに参画して半年ほどです。坪倉や三角はもちろん、フクリパに関わるみなさんが、福岡をさらに盛り上げたいという思いで一致団結しているのを感じます」
福岡を盛り上げたい!という純粋な思い
フクリパを立ち上げた当初は、月の記事数は15本ほど。
まわりからは「そんなに更新頻度高くて、ネタがもつの?」なんていわれていたそうなのですが、今はなんと月に約40本、1日1〜3記事を更新しています。
坪倉
「スタート当初は見てくださる方も少なかったのですが、記事更新とあわせてSNSでの情報発信や、Yahoo! JAPANなどの外部サービスとの記事連携も行うようになり、たくさんの方に見ていただけるメディアになりました。それに加えて福岡は天神ビッグバンや博多コネクティッドなどの都市開発、新店舗情報、地価に関するネタやグルメ…とにかく常にせわしく動いているような街。むしろ記事にしたいことがいっぱいで、今では月に40本という数になっています」
興田
「ジョインした当初は記事の本数に驚いたのですが、捨て記事がないというか…本当にどれもしっかり作り込まれているんですよ」
―社内での評判はいかがですか。
坪倉
「とてもいいですよ。実際、えんホールディングスグループの社員が出張した際に県外の方から“フクリパ読んでます”というお声をいただくことがあるのだそうです。また、取引先やお客さまとお話しする際に、フクリパの記事を活用している社員もいますよ」
―記事づくりにおいて意識されていることはどんなことなのでしょうか。
三角
「フクリパならではの視点でお伝えすることを大切にしています。えんメディアネットのスタッフが全員、福岡市外出身なので、外からの視点も取り入れながら記事のネタを考えています。例えば、博多手一本など。実際に記事にしてみると、福岡市民の方からも“知らなかった!”ということばを多くいただいています」
▶福岡・博多のDNA的な手締め『博多手一本』とは。『博多手一本』の歴史と全容を徹底解説!(https://fukuoka-leapup.jp/city/202208.756)
坪倉
「といっても、わたしたちだけの視点ではまかない切れないので、さまざまな得意分野を持った方々に協力をお願いしています。フクリパではインフルエンサーの方に協力していただいたりして、“行列に並んででも食べたい●選”などカテゴリーごとに紹介したりもしています」
三角
「純粋に年々上昇していく福岡の地価にも驚いていて。データから見る地価の情報や、天神ビッグバンなどによる街の変化などについても細かく拾って記事にしています」
―全国の方に発信するという点で意識していることは?
三角
「例えば突然福岡県内の地名をパッと出されても、他県の方からしたら「?」だと思うんです。だから、福岡県と地域名をセットで表記させるなど、地域名を単独で表記しないように意識しています」
興田
「そのほか、例えば博多どんたくに関連する記事の場合、冒頭に“博多どんたくとは?”という見出しを入れるなど、地元の方にとっては説明不要なキーワードに対しても解説を入れるようにしています」
えんメディアネットの取り組みについて
えんメディアネットが立ち上がって5年。
えんホールディングスグループではどんな役割を果たしているのか、伺ってみました。
坪倉
「フクリパの運営と、えんホールディングスの不動産クラウドファンディング事業「えんfunding」のサポートなどが主な役割です。えんメディアネットが立ち上がり、えんホールディングスグループ全体としてもデジタル化の流れが強まり“業務のDX化”を推進していくことになりました。
そこで、フクリパや不動産クラファンなどのウェブを使った取り組みを行っているえんメディアネットの実績を受けて、私自身はDX推進の責任者も担っています」
▶えんfunding(https://en-funding.en-hd.jp/)
三角
「わたしも坪倉のサポートという形で関わりながら、えんホールディングスグループが50年、100年後も残っていけるような仕組みづくりを行っている最中です」
えんメディアネットとして目指していくもの
坪倉
「えんホールディングスグループ初のホテル事業として博多・住吉に『ホテルトラッド博多』が開業しました。だからこそ、国内外からの観光客がすごく増えていることを肌で感じています。福岡市で見れば、インバウンド需要はコロナ禍前を上回っているというデータもあります。これからますます観光業が、福岡が、盛り上がっていくことが期待されますが、その一端をフクリパが担えたら嬉しいですね」
―これからやりたいことはどんなこと?
興田
「ぼくはラーメンとお酒、サウナが趣味なので、フクリパの記事づくりに協力していけたらと思っています!」
三角
「えんメディアネットのスタッフは、それぞれキャラがとても濃いんです。今後は、そのキャラを活かした連載をやってみたいですね。ちなみにぼくは聴くリパというYoutubeの音声メディアの声も担当しています。“AIじゃないんですか!?”と驚かれることが多いのですが、実在しています(笑)」
坪倉
「情報を発信するだけの一方向のメディアではなく、読者やフクリパに関わっていただいている方と双方向で繋がれるようなメディアに育てていきたいと常々思っています。
今後は、オフラインのイベントも増やしていきたいと考えているのですが、せっかくなら、福岡の他メディアと一緒に何かイベントやるのもいいですよね。“ぜひ!”というメディア関係者の方がいらっしゃったら、いつでもご連絡ください!」
福岡から全国へ。日本から世界へ
現在フクリパは日本語以外に、英語と韓国語や中国語などに対応する多言語化の準備が始まっています。
坪倉
「福岡は海外からも注目を集めていますので、まずは英語と韓国語や中国語などに対応するような形で進めています。今後、さらに多くの国の方に対応できるよう、増やしたいと思っています」
フクリパを通じて、福岡の魅力をたくさんの方に届けたい!という熱い思いがひしひしと伝わってくるお話でした。
これからもフクリパを活用して、福岡を“Leap up”してくれることを期待せずにはいられません。
そのほか、新たなプロジェクトも進行中なのだそう。フクリパでも近々発表予定なので、楽しみに待っていてくださいね。
耳で聴く福岡情報「聴くリパ」はこちらから【フクリパ チャンネル(YouTube)】