政令指定都市のLINE友だち数の首位は2位以下にダブルスコアで福岡市
第1位福岡市184.3万人、第2位横浜市70.2万人、第3位浜松市41.7万人、第4位堺市22.3万人、第5位京都市20.6万人……。
2023年3月12日時点における政令指定都市のLINE公式アカウントにおける友だち数を著者が調べたところ、福岡市が断トツの首位だった。
福岡市の友だち数184.3万人は、2020年10月実施分の国勢調査での人口確定値をも大きく上回る人数となっている。
2017年4月からスタートした『福岡市LINE公式アカウント』では、LINEで「福岡市」を友だち追加することで、さまざまな行政サービスをLINEのメッセージを介して利用することができる。
「ほしい情報だけが届く」をコンセプトにして運用する福岡市LINE公式アカウントでは、生活に密着した行政サービス情報の中から利用者が選択した項目をタイムリーに配信する。利用する市民からの満足度は、約80%と高い評価だ。
特にコロナ期の予防方法や外出自粛要請など関連情報の配信におけるメッセージ開封率は、平均79%を記録した。
福岡市は、LINE Fukuokaとの間で2018年に『地域共働事業に関する包括連携協定』を締結している。
市民自らが行政サービスを受けながら、まちづくりに参画していく〝市民と行政の協働〟に向けたプラットフォームを目指す福岡市LINE公式アカウントでは、各種サービスメニューの開発に取り組んでいる。
福岡市LINE公式アカウントは2020年度グッドデザイン賞を受賞しており、同賞の審査委員は、「市民が自発的にまちづくりに関わろうとする状況が育まれている点も評価する」とのことだった。
受信情報の一番人気の項目は『防災・気象情報』
第1位防災・気象情報、第2位ごみの日、第3位学校、第4位防犯・交通安全、第5位消防(火災・救急)……。
日本国内におけるLINEの月間利用者は、9,400万人※だ。そして、LINEをプラットフォームとした行政のLINE公式アカウントで最多の友だち数を有する福岡市での受信情報のトップ5は、生活に密着したコンテンツが並んだ。
第1位だった『防災・気象情報』は、避難指示などに代表される災害情報に加えて、PM2.5や黄砂、熱中症など日常的な情報も人気だ。エリア指定も可能な項目もあり、いつやってくるかわからない災害への備えとして心強い存在といえる。
続く第2位となった『ごみの日』では、それぞれのごみ出し日の通知を受け取ることができる。
町名ごとに設定が可能で、指定した時間帯で通知を受信可能だ。
第3位の『学校』では、希望する小学校の給食メニューが毎日届き、事前に登録しておけば、アレルギー原因食品(アレルゲン)の有無も確認できるので、保護者にとっても安心だ。
また、福岡市立の小学校・中学校・高等学校•特別支援学校の災害時における全市一斉休校の情報もLINEでタイムリーに受け取れる。
第4位には、『防犯・交通安全』が入った。福岡県警察の防犯情報『ふっけい安心メール』を通じて犯罪発生状況を把握でき、防犯意識の向上も期待される。
第5位にランクインした『消防(火災・救急)』では、消防車の出動情報や消防局からのお知らせを受け取ることが可能だ。
町名を指定して設定でき、地域の火災や救急の情報をいち早く入手することができる。
情報は24時間配信されているが、深夜(22時から6時)の通知を止めることができる点でも細やかな気配りの利いた機能といえる。
福岡市広報課は、「『福岡市LINE公式アカウント』を友だち追加すると、防災・気象情報やごみの日など、自分が選んだ情報を受け取ることができます。
PM2. 5予測情報や消防の出動情報など、細かなニーズに対応した項目をたくさん設けていますので、新生活のスタートにあたり、設定してみてください」とコメントする。
資料提供:福岡市
参照サイト
福岡市LINE公式アカウントについて https://www.city.fukuoka.lg.jp/shisei/kouhou-hodo/social/line.html
GOOD DESIGN AWARD2020(受賞対象名[福岡市LINE公式アカウント])https://www.g-mark.org/award/describe/51223
※【2023年3月版】人気ソーシャルメディアのユーザー数まとめ https://www.comnico.jp/we-love-social/sns-users