コテンリレー #019 私とコテンラジオ④

法人コテンクルーは、同じ志を持つ「共犯者」である

歴史をおもしろく伝えるPodcast「コテンラジオ」を運営する「株式会社COTEN(以下、コテン)」を様々な角度から追いかけている「コテンリレー」。今月は隔月でお届けしている法人COTEN CREWの方に「コテンラジオ」の魅力を伺う「私とコテンラジオ」をお届けします。

「経営者の認知をゆさぶる」人材育成の視点で担うコンサルティング

法人COTEN CREW(以下、法人コテンクルー)の方々に、コテンラジオとの出合いやビジネスにおける影響などをお聞きする「私とコテンラジオ」、第四回は「reborn株式会社」の代表取締役・羽渕彰博さんにご登場いただきます。
 
まずは羽渕さんのビジネスについてお伺いしました。

羽渕

弊社では、「業績と働く人の『おもしろい』を両立させるコンサル」を目指しています。業務を自分ごととしてとらえる仕組みを構築し、社員さんの主体性が育つ組織文化を育むことに貢献したいと考えています。

 
確かに、自分の業務が会社の何に寄与し、社会にどう貢献しているのかをメタ認知できると、自分の置かれている立場を客観視できるようになりますし、どんな小さな作業にも理由があることが理解できるようになりますよね。そのほうが、仕事のおもしろさも深まるように思います。
 
羽渕

はい、企業のコンサルティングというのはいろんな手法があると思いますが、私が考えているのは、結局のところ、企業はそこに所属する「人」によるのではないかと。単純に、「こんな人が欲しい」と募集をかけて採用したところで、その人材をきちんと育成できなければ、どんなに素晴らしい商品を開発して販売していても、人が続かない、リソースが高まらないといった悪循環の輪を断ち切ることができません。また、キャリア形成という視点が日本の企業にはあまりないことも課題だと思っていまして、社員さん自身が「どうなっていきたいのか」を一緒に考えながら、そこに会社として何ができるのかを考えることも、人材育成においては重要だと考えています。

 
羽渕さんの会社では、そうした「人を育てる」という視点でのコンサルティングを行い、その企業の組織文化の醸成に貢献しています。
では、どういったキャリアからこの事業を創造されたのでしょうか。
 
羽渕

創業前は、研修や人材育成、ファシリテーションなどを行う人材会社に勤めていました。割と大きな企業だったのですが、創業から30年、それまで働いた社員数は7,000名を超えるにも関わらず、人事部から男性で育児休暇を取得した人が一人しかいないということを聞き、
「あ、これは社会を変えないと」
と思ったのがきっかけです。
 
結局、子育てのためにいいことをしようとみんな口にはしているけれど、システムが古いままだと、現状維持バイアスはとれないんですよね。

人材会社で、育休の課題なんてみんなわかってるのに、7,000名で一人という事実がまさにそれを物語っているなぁと。自ら実践者なり、社内改革も考えたのですが、子どもの成長は待ってくれないので起業する道を選びました。
 
また、世代間のギャップも開いたままです。今の50代と20代では、社会に出て働くことそのもののとらえ方が全然違います。その事実を中長期的戦略で考えていく必要があるな、と。いまいまのことだけを考えて短期的に「自分たちのときだけどうにかできればいい」を繰り返していると、日本はじり貧になるなと思うんです。

 
まるでコテン代表・深井氏の話を聞いているような気持ちになってくるフレーズのオンパレード!見ているところが、コテンととても近いことがよくわかります。
 
こうしたメタ認知のきっかけを、人材育成の分野から経営者に提供しているのが羽渕さんの経営するreborn株式会社なんですね。
 
羽渕

ですので、僕はコテンラジオ経由での法人コテンクルーへの参画ではなく、企業文化価値の高い企業が増えていくためのコンサルティングをやっているからこそ、同じ志を持っている仲間として、応援したい、関わりたいという想いから今の立ち位置にいます。

「共犯者」である法人コテンクルーから、次の何かがうまれるはず

コテンが目指す「ポスト資本主義」的な社会への実態の移行についても、メタ認知の必要性についても、同じ理解を示す羽渕さん。法人コテンクルーを取りまとめるミッションを自ら引き受け、新たなコミュニティづくりを一緒にされているそうです。
 
羽渕

法人コテンクルーとして出資しながら、自分のリソースを法人コテンクルーの運営にも割いているって、よく考えたらお金もリソースも出してるよね?ということなんですが、僕はそれでいいと思っていますし、それが社会のためにもなりますし、何より楽しいなと思っています。

実際、法人コテンクルーの皆さんは、「ワクワクがお金以外の価値にもなるんだよ」ということに共感している人がとても多いんです。だからこそ、この法人コテンクルーというコミュニティから、新たな文化を生み出せると考えています。


「はぶちん」と呼ばれコテンメンバーからも親しまれている羽渕さん 

自分たちの給料だけを稼げたらいい、先のことはわからない、そんな資本主義的な日本企業の経営に限界が来ていることを悲観的に否定するのではなく、「じゃあこうしたらいいのではないか?」と試行錯誤しながらその生き様を見せてくれているのがコテンです。
 
だからこそ、同じ視点を持つ「法人コテンクルー」という船の仲間の中でも、その温度感をすり合わせ、せっかく同じ船に乗っているのだから、一緒に何かをやっていきましょう、という「企み」が生まれやすくするための環境づくりを、羽渕さん自ら買って出ているということですね。
 
羽渕

ただ、僕が管理して先導するというのも違うと思っています。コテンそのものが、いろんな立場の人が関わっていながらも権限移譲をしっかりして、それぞれが自分のすべきことを主体性を持って考えながら活動している。法人コテンクルーもその事業理解をされている方々の集まりなので、あくまでも枠組みの中で、それぞれが自分のしたいこと、すべきことを見つけ、一緒にやっていこうという場になったらいいなと思っています。
 
僕は、コテンが改革の旗を振ってくれていると考えています。吉田松陰ですね。そのうえで、久坂玄瑞や高杉晋作などの追随者がたくさん出現して、時代のうねりができていく。そして最終的に、体制を中から変えたのが伊藤博文だった、と。
 
ですから、法人コテンクルーを松陰塾の門下生とすると、いつかここから何かがうまれるはずですし、そのときに僕が船を守っていたという功績にする意味もないんです。組織ではなくあくまでもコミュニティとして、その理念をともにする、実態をつくるための知を共有することがおもしろいと思っていますし、そこに関わることができることが楽しい。つまり、法人コテンクルーは、コテンが目指す世界をともに見ている「共犯者」なんです

 
これまで、法人コテンクルーを「個」として紹介してきましたが、羽渕さんのコメントを通して、法人コテンクルーという「集合体」の新たな価値が見えてきました。
 
現在、法人コテンクルーへの参画を検討されている方には、「コテンを応援したい」という視点はもちろんですが、同じまなざしを持つ仲間と出逢える場所として法人コテンクルーのことを捉えてもらえると、自社事業以外のコミュニティを獲得できるという楽しみがあることを勝手にお伝えさせていただきたいと思います!
 
通常のスポンサーとはまったく趣の異なる仕組みだからこそ、「法人コテンクルー」の可能性が広がる予感。コテンが目指す社会を、コテンラジオを通らずとも共感している人たちが増えているという事実。羽渕さんは、まさに社外でありながら、コテンの企みに最大限乗っかっている「共犯者」のひとりでした。
 
 
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reborn株式会社
HP:https://rebooorn.jp

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