音羽公園のパークPFI事業は2026年4月以降に着工予定
博多駅筑紫口から徒歩5分足らずのところに位置する音羽公園は、JR九州の鹿児島本線東側、博多駅草ヶ江線の南側にある都市公園だ。
福岡市の博多駅の活力と賑わいを周辺へつなげていくプロジェクト『博多コネクティッド』の対象エリアに位置する音羽公園では、駐輪場の再配置を契機として、パークPFIの制度を活用した公園のリニューアル事業に取り組んでいく。
パークPFI事業のイメージ図(画像提供:福岡市)
パークPFIとは、2017年の都市公園法改正で創設された制度だ。
公園管理者が公募で民間事業者を選定し、公園内に独立採算可能な収益施設の設置・管理を認める。
許可期間は上限20年、建ぺい率は上限10%まで上乗せ可能だ。
設置する施設は、公園利用者へのサービス向上を図ると共に収益の一部を公園整備費用に還元していく。
音羽公園におけるパークPFI事業は2025年6月現在、公募手続き中であり、2025年8月に優先交渉権者を決定する予定だ。
翌9月に事業基本協定書を締結した後、2026年4月以降に着工していくスケジュールとなっている。
供用開始時期は2028年4月をめどとするものの、提案内容を踏まえた上で事業者選定後の協議において決定するものとしている。
福岡市のパークPFI導入公園は現在、音羽公園も含めて6公園
画像提供:福岡市
音羽公園は、博多駅地区土地区画整理事業によって、1969年に開園した都市公園だ。
2004年3月に公園の再整備を完了している。
音羽公園には、博多駅周辺地区における放置自転車対策の一環として、音羽公園自転車駐車場を設置している。
もっとも、駐輪場は、駐輪場利用者と公園利用者との動線が錯綜する施設配置となっているため、パークPFI事業とは別に同公園内へ再配置する計画だ。
また、福岡市の取り組みである『都心の森1万本プロジェクト』を踏まえ、音羽公園においても居心地の良い空間を創出していくことを目的としている。
福岡市におけるパークPFI制度を活用して、公園のリニューアルを進めている都市公園としては、音羽公園(福岡市博多区)の他に東平尾公園(大谷広場:福岡市博多区)、清流公園(福岡市博多区)、明治公園(福岡市博多区)、香椎浜北公園(福岡市東区)、長垂海浜公園(福岡市西区)がある。
施設概要
名 称:音羽公園
所在地:福岡市博多区博多駅南1丁目1
面 積:約5,338㎡
種 別:街区公園
所有者:福岡市
備 考:パークPFI制度による公募を実施
参照サイト
福岡市『音羽公園整備・管理運営事業公募要綱』
https://www.city.fukuoka.lg.jp/jutaku-toshi/park-pfi/shisei/documents/kouboyoukou_otowa.pdf
音羽公園整備・管理運営事業について
https://www.city.fukuoka.lg.jp/jutaku-toshi/park-pfi/shisei/otowa_seibikannriunneijigyou.html
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