1バス停単位で福岡を切り取る「バス停から愛」

狭い坂道に特化した小型バスが走る「西鉄高宮駅東口」【福岡市南区】

一見なんてことないバス停とそのまわりも、視点を変えれば観光資源。そんな思いで福岡市のバス停を取り上げ、ご紹介する本企画。連載84回目は、福岡市南区にある「高宮駅東口(たかみやえきひがしぐち)」バス停をご紹介します。

今回の主役は「高宮駅東口」バス停

 

都心では見慣れない、小さな西鉄バスが停まっています。

「スマートループ」と呼ばれる5色の筒状塗装は、街で走っている車両と同じなのですが。

 

 

西鉄高宮駅の脇で、

 

 

バス停に多くの人が待機していて、

 

 

この小さなバスに、みんな乗り込んでいきます。

 

 

こちら、長丘高宮循環バスといいまして、坂の多い地域を結んでいます。高宮や長丘の狭い道を走りますので、趣味でバスに乗る際にもおすすめしたい路線なのです。

 

 

しかし狭い道を走るがゆえに車両が小さく、十数席しかありません。そんな中、先に掲載した写真のように多数のお客さんがおられるのを見ると、用事がないのに同乗するのは憚られます。あくまでバスの主役は地元の人ですから、とそういう時だけ常識人になります。訪問されたときに運よく空いていたら乗ってみてください。

 

 

西鉄電車の高架下を抜けて、大きな車両もやってきます。

 

 

ロータリーで折り返しまで待機。

 

 

並ぶこともあります。

 

 

こちらは老司団地まで。

 

 

 

長丘・高宮の地域住民に特化した西鉄バス

 

西鉄高宮駅東口、ローマ字長いですね。

 

 

野間・若久・長丘方面

 

 

高宮駅を乗り換え拠点として、郊外に向かう路線ばかりです。天神にも博多駅にも行けませんし、直通で来ることもできません。福岡都市圏の西鉄バスは、天神や博多へ直通する路線が主なので珍しい運用です。

 

地域によっては、バスは鉄道駅で乗り換える前提で走っており、住宅までの近距離輸送に特化している場所もありますが。

 

 

バスが走り去ったあとには、うどんダシのいい匂いが漂います。写真でお伝えできないのが残念です()

 

 

 

基本情報

バス停名:西鉄高宮駅東口(たかみやえきひがしぐち)

・住所:〒815-0082 福岡県福岡市南区大楠3丁目20[map]

・天神からの行き方例:

「西鉄福岡(天神)」駅から、西鉄天神大牟田線に乗車し、「高宮」駅で下車。約5分、170円。

 

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バス路線探検家
沖浜貴彦
1972年生まれ・福岡在住。路線図に描かれた終点を想い、途中の狭い区間を苦心して走るバスに愛を注ぐ変態。ブログ「ほぼ西鉄バスの旅」を2008年に開設、日々愛を持ってバスを追いかけ続ける。毎月第二金曜・第四土曜日はバス趣味の現況を共有するサロン「バス路線探検家の会」を運営。

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