容積率で最大は福ビル街区建替プロジェクト
福岡市Webサイトに掲載されている『天神ビッグバンボーナス』ページでは、認定を受けた8棟のビルが紹介されている。
魅力あるデザイン性に優れたビルにインセンティブを付与するという天神ビッグバンボーナスの認定ビルは、次の通りだ。
01.天神ビジネスセンター
02.福岡大名ガーデンシティ
03.(仮称)ヒューリック福岡ビル建替計画
04.福ビル街区建替プロジェクト
05.(仮称)天神一丁目北14番街区ビル
06.(仮称)住友生命福岡ビル・天神西通りビジネスセンター建替計画
07.(仮称)天神1-7計画
08.(仮称)天神ビジネスセンター2期計画
上記8棟のビルのうち、敷地面積で最大だったのは、福岡大名ガーデンシティの1万1,900平方メートルだった。
その後に福ビル街区建替プロジェクトの8,600平方メートル、(仮称)天神1-7計画の4,640平方メートルが続いた。
一方、延床面積については、福ビル街区建替プロジェクトの14万7,000平方メートル、福岡大名ガーデンシティの9万1,400平方メートル、(仮称)天神1-7計画の7万4,020平方メートルが、トップ3の順位となっている。
なお、参考までに建物の敷地面積に対する申請段階の延べ床面積の割合である容積率におけるトップ3は、福ビル街区建替プロジェクト1709%、(仮称)天神1-7計画1595%、天神ビジネスセンター1560%だった。
天神ビッグバンにおいて容積率が最大の建物は、福ビル街区建替プロジェクトとなっている。
なお、福岡市Webサイトの『天神ビッグバン』ページによると、天神ビッグバンがスタートした2015年2月から2023年3月末までに天神ビッグバンエリア内における建築確認申請数は63棟になっている。同じく竣工棟数は、2023年3月末時点で52棟だった。
最高は(仮称)住友生命福岡ビル・天神西通りビジネスセンター建替計画の113m
先述の8棟のビルのうち、地上階での階数をみてみると、福岡大名ガーデンシティ25階、(仮称)住友生命福岡ビル・天神西通りビジネスセンター建替計画24階、(仮称)天神1-7計画20階が、トップ3の順番だった。
一方、ビルの高さについては、階数と逆転して(仮称)住友生命福岡ビル・天神西通りビジネスセンター建替計画の113メートルがトップに躍り出た。その後に福岡大名ガーデンシティ111メートル、福ビル街区建替プロジェクト97メートルが続く展開となっている。
国家戦略特区である福岡市では、航空法による高さ制限が緩和されている。
天神ビッグバンのエリア内のうち、天神明治通り地区の東側は約76メートル〜約100メートルに緩和されている。
また、渡辺通り沿い東側にある天神1丁目地区(約2.3ヘクタール)は緩和されて、約80メートル〜約96メートルだ。
一方、天神明治通り地区の西側および旧大名小学校跡地は、約115メートルに緩和されている
天神ビッグバンに関しては、2021年9月に天神ビジネスセンターが完成したのを皮切りに福岡大名ガーデンシティが、2023年3月に完成した。
今後、2024年12月には、(仮称)ヒューリック福岡ビル建替計画、福ビル街区建替プロジェクトが完成する予定だ。
そして、2025年3月に(仮称)天神一丁目北14番街区ビル、同年5月には(仮称)住友生命福岡ビル・天神西通りビジネスセンター建替計画の完成を予定していく。
さらに2026年には、(仮称)天神1-7計画が3月、(仮称)天神ビジネスセンター2期計画が、6月に完成する予定となっている。
今後、新たな建物が誕生していく天神の街並みからは、いましばらく目を離せそうにない状況だ。
参照サイト
福岡市Webサイト『天神ビッグバンボーナス』
https://www.city.fukuoka.lg.jp/jutaku-toshi/kaihatsu/shisei/tbb_p2.html#01
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